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「石岡玲子 血が、汗が、涙がデザインできるか」を観て


東京都現代美術館で開催中の「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」(会期:2020.11.14-2021.2.14)を観てきました。

仰々しいくらいの展覧会名。

でもこの、血が、汗が、涙がという強い問いかけに負けない濃厚な内容だった。量、質、だけでなく展示の構成まで練りこまれていて、彼女のクリエイションの世界に迷いこんだような体験になった。

石岡瑛子の作品の度々現れる赤。

彼女の赤は温かい血というより、何か鉄のような金属的強さを備えている。

感覚に強く訴えかけるのだが、非常に理性的で静的。

展示会場では上から石岡瑛子の声がボソボソと聞こえてきます。。

亡くなった彼女の魂が話しかけてくるような感じ。

はっきり覚えていないけど、心の残った内容を書き留めます。

クリエイターとして大切なのは、

ユニークであり、常に革新的であり続けること。

人のまねをしてちゃ、新しいものは創り出せないし、

自分自身の過去の焼きましをしてはいけない。



今、私は、エドテックの会社で美術教育に関わっているんだけれど、自分の仕事の姿勢について、今一度突きつけられたように思う。

あなた、どれくらい本気なの?と凄まれているような。

公立中学校での仕事は専門職ではありつつ、いろんなことをとにかくこなすスキルが求められていた。よくも悪くも適当でいないと健康に務まらない。でも、今、コンテンツの制作にどっぷり向き合えるようになった自分は今までの、適度な塩梅で進める姿勢じゃ、時代を変えるものはできない。平凡を突きつけないと輝けないのだ。


仕事人として、クリエイターとしての生き様について考えさせられる展覧会でした!


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