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トッパンニューイヤーコンサート2022

トッパンニューイヤーコンサート2022〜神と悪魔に魅入られた男 フランツ・シューベルト〜を聴きに行きました。
本来は2019年のチャイコフスキーコンクールで優勝した若きチェリスト、ズラトミール・ファンが出演する予定だったのが、オミクロンの水際対策強化で来日中止となり、出演者とプログラムを変更しての開催となりました。実力派として注目度の若手奏者とベテラン奏者による聞き応えたっぷりの素晴らしいシューベルト・ソワレでした。前半、舞台にはフォルテピアノとスタインウェイの2台が並んでいて、ピアニストの川口さんがヴァイオリンソナタではスタインウェイ、即興曲ではフォルテピアノを演奏され、異なる音色や音量、響き、ペダルなど特性を比較でき、それによって変わる表現方法を聴くことができる大変興味深いものでした。
続いてヴァイオリンの周防さんが颯爽と現れて、難曲で知られるエルンストの「魔王」を、超絶技巧を物ともせずに伸びやかな音で聴かせ拍手大喝采。後半のシューベルトの弦楽5重奏曲は、ベテランの柳瀬さんが加わり素晴らしいアンサンブルとなり、特に2楽章の美しさは印象に残りました。

プログラム
シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番 ニ長調D384
[北田千尋Vn、川口成彦pfスタインウェイ]
シューベルト:4つの即興曲 D899
[川口成彦fp 1820年製ヨハン・ゲオルグ・グレーバー]
エルンスト:シューベルトの<魔王>の主題による大奇想曲 Op.26
[周防亮介Vn]
休憩
シューベルト:弦楽5重奏曲 ハ長調 D956
[周防亮介Vn 北田千尋Vn 柳瀬省太Va 伊藤裕Vc 笹沼樹Vc]


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