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9.見た目が同じ家具で「安物買いの銭失い」した事例

家具を購入する際に見た目は同じように見え、
値段が倍以上違う理由が分からず、
安価な方を選んで失敗した事例を記載します。

安物買いの銭失いと賢い節約術の違い

家具のカタログ通販、ネットショップ、
ブランド家具、セレクトショップ、
インテリアコーディネーターの紹介などで
家具を購入する際に

見た目のデザインが同じ、もしくは
同じように見えるのに
値段の差が数万円あって
「見た目同じなら安くてもいい」という
判断をされる方もいて
それは決して間違いではありません。

ただ、使用用途を間違えると
「安物買いの銭失い」になります。

ここでお伝えするのは
『安い=粗悪品』ではなく、
使用用途による正しい選択肢が必要で、
安いカラーボックスでも何十年も使えたら
良い買い物になり、賢い節約術です。
(その事例は別記事で記載)

それでは本題に入ります。

『安物買いの銭失い』事例1

オフィスを開業するために
従業員用の更衣室の下駄箱を
ネットショップで検索したら
木目が同じの扉付き下駄箱があり、
一つは8000円、もう一つは23000円と
約3倍でした。

サイズも棚板の数も同じ、木目の色味も
同じようなダークブラウンです。
材料がプリント化粧板とポリ合板と書いてありネットショップの写真では差が分かりません。

・価格競争で安売りしているのかな?
・値段の付け間違い?
・高い方がボッタクリなのでは…

と思考を凝らし、
お得な情報を見つけた!経費削減!
と安い方のプリント化粧板の下駄箱を選択。

いざ設置すると見た目も問題なく
落ち着いた色で高級感あり8000円には見えず
良い買い物をしたと満足しました。

下駄箱の役目は靴の収納。
家とは違い、出しっぱなしはマナー違反。
社員の出入りが毎日あり、朝昼夕方、
複数人が何回も開け閉めをし
雨の日には濡れた靴底のまましまいます。

また従業員個人の使い方によっては
雑に乱暴に使ったり、
つま先でつい扉を蹴ってしまう事もあります。

しばらくしたら、棚板の表面が
でこぼこしてシワシワになって
反りも出てきました。
反りのせいで棚板が可動棚を受ける金物に
引っ掛からなくなり落ち始めました。

また棚の表面は破れたような傷が目立ち始め
カビ臭くなってきたのです。

さらに扉もつま先がよく当たる部分の
木目が剥がれてきて扉も傷が目立ち始め
オフィスの顔である玄関の見た目が悪く
すぐに買い替えることになりました。

選び方の何が間違っていたのか?

このケースでは材料の違いが値段の差で
安い方はプリント化粧板で通販によくある家具
高い方はポリ合板で耐水性が高いタイプです。

プリント化粧板は通販で広く売られているし
粗悪品ではないのですが
不特定多数、使用頻度が高く、個で扱いが違う
など店舗やオフィスには不向きです。

木目がプリントされたMDF下地の化粧板は
水に弱く摩擦にも弱いため、
濡れた靴や湿気に弱く、傷つきやすいです。
一般家庭で使用人が限られていたり
乾かしてから靴をしまったりと
丁寧に使用したら長持ちしますが、

オフィスや店舗では本体はポリ合板、
棚板上面はメラミン樹脂板など
耐水性・耐摩耗性・防汚性の高い材料を
使用することが多く材料代が上がります。
値段が高くても買い替える頻度が下がり
結果良い選択肢となります。

適材適所で選択することが大事で
オーダー家具でもプリント化粧板を
使うこともありますので絶対ダメではない。
また別の事例を記載します。

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