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焙煎ユニフォーム

1960年代に建てられた古いマンションの一室は、冬が来る少し前からすこぶる寒気なる。そして今は2023年であるからわが家は時間が止まったままである。

また、元が寒い上に、焙煎に伴って生豆の仕込み(火を使う)前から部屋が暖まらないように暖房設備等一切使えない。と、なると防寒具が重要で、今から12年前に見つけた軍人用ライナーを着て作用をしていたのだが、とうとう擦り切れて着れなくなったのは去年のこと。

今年の冬の焙煎仕込みをどうしのごうと考えたのはその頃だった。ウールのコートをガウンがわりに仕事着にして動こうかと思っていた今日9/5お昼過ぎ銀座の45Rでライナーの代わりを見つけてしまった。

軍もののライナー3000円からすれば、おしゃれ着になるのだが、寒さを凌ぐのにはもってこいである。買うか買わぬかと悩んでいたが、最近悩んだら物は買わないと決めていた。が、12年使い続けるとなると作業着のコスパとしては十分な結果を出してくれるのではないか?と思い直し日本橋三越の45Rに同じものがあるかしら?と掛け込むと見事になかった!

しまった

と、思う反面なくてよかったのだと帰路に着こうとした時ふと、オンライショップを確認してみては?ともう一人の私が耳元で囁き、操られるかのように検索すると完売だったが、池袋西武の45Rにカーキではなく紺があるとヒットしたのでこれは見てみねば駆け足になった。

不運なことにカーキも紺も健在で、中川様お好きそうの声と同時に、冬にライナーとして活躍しますよとワニ嫁心つつくその一言に紺かカーキかと悩むこととなる。まさかショールとして着用せずコーヒー焙煎の作業着だと誰が思う?の選択肢である。

コーヒー焙煎(男社会)と聞いたり、カフェ(雑貨ブーム)や喫茶店(マスター文化)。またはサードウエーブ(ブルーボトルしかり)と聞くと各々にユニフィオーム的なセオリーがあるのだ。自分はそんな枠にハマれないので、できるだけ個性豊かな風貌でいる。胸にバラの花を刺す感じで。早く冬来ないかな。紺かカーキか買ったか買わないか乞うご期待。


お上手なお洋服

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