サブモダリティー

平本式 現変14期Day8の振り返り、学びと気づきのアウトプット

嫌な記憶ほど鮮明に蘇る?

楽しい記憶もたくさんある。けれど、あの嫌な記憶の方がより鮮明に蘇る。
もし、それが逆に出来るとしたら?
あの嫌な記憶より楽しい記憶の方をより鮮明に蘇らせることが出来るんです。

私の田舎の家は、庭から道へ出る部分が下り坂になっており、その横に高さ1mほどの溝がありました。
ある時、私の姉妹や従兄弟など子どもが5人ほど集まった時、皆それぞれが自由にに外や家の中で遊んでいました。
私は庭の前の道で遊んでいたのですが、従兄弟の3才下のK君が、庭の入口付近にあった、前後にチャイルドシートのついた大きな自転車に乗っていたんです。
それを見た瞬間「危ない!」と思いました。しかし止める間もなく傾き、溝へ落ちてしまったんです。
小さな私は、その溝に降りることが出来ないので、慌てて大人を呼びに行きました。「早く来て!」私の声を聞いて一番に駆けつけたのはおじいちゃんでした。
溝へ降りて抱え上げたK君は泣いてしましたが、幸い大きな怪我もなくホッとしていた私に、おじいちゃんが「なんで止めなかったんだ!」とキツく言ってきたんです。いつも温厚で優しいニコニコしているおじいちゃんの怒る姿をその時初めてみました。
私は何も言い返せずただ悲しくて俯いているだけでした。

そんなシーンを大人になってからも時々思い出すことがありました。
ただ一度だけ見た優しいおじいちゃんの怖い顔。
目の前におじいちゃんがいて、今この場で私が怒られているかのようにありありと鮮明に思い出せます。

逆に、家族とのお花見で一度だけ言った場所。お弁当を持って、いつも楽しいお花見ですが、その場所は一面に咲く桜に、舞う花びらに、地面にも広がる花びらで、子どもの私は空間全体が桜色のとても美しい世界にいるかの様に感動しました。
その日の思い出は遠い過去のとても美しい思い出です。今の私が遠くから桜色の世界にいる小さな私を眺めている感じです。

この、今この場で起こっているかのようにありありと思い出せるのが当事者体験。今の私が、その場を遠くから眺めているのが傍観者体験です。

当事者体験と傍観者体験

①想像してください。
遠くに遊園地があります。高く登るジェットコースターだけはこの場所からも見ることが出来ます。ジェットコースターが動いているのはなんとなくわかりますが、怖くはありません。

②想像してください。
ジェットコースターの先頭に乗っています。肩から下がる固定バーが身体をギュッと押さえています。カタッカタッカタッとゆっくり登っていきます。下にいる人たちは豆粒の様にどんどん小さくなります。カタッカタッカタッ、空を仰ぐような体勢で進むレールの先はもう見えません。体勢が起き上がったかと思った瞬間、今度は身体が逆さまになり下へ急降下!
想像しただけで、手に力が入り、目も閉じてしまいます。

ジェットコースターが好きな人は②が楽しいし、苦手な人は①が安心出来ていいですよね。

嫌な記憶こそ鮮明に蘇るのは、いつでもリアルに当事者体験をしているから。
これは意識だけで簡単に変えることができるんです。

怖いおじいちゃんをあの時初めてみたな〜と遠くから懐かしく眺められます。
桜色の世界に包まれています。ワクワクとっても幸せな気持ちになります。

少し意識を変えるだけ、いつでも自分を守り。癒やすことが出来る。
そしていつでもあの瞬間のような幸せな気持ちでいられることが出来る。

幸せは意識次第だ。
そう感じたDay8でした。


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