見出し画像

「推し」っていた方が楽しい?アラサー独身の私と【パンどろぼうMOOK】

1.5ヶ月に1回ぐらいのペースで、まつげパーマに通っています。

帰りにお気に入りの本屋さんに寄るところまでが、お決まりのルーティーン。
他の本屋さんではあまり見かけない本が置いてあって、好きなんです。

本を買って帰ることもあれば、何も買わないことも。
そのときの気分次第です。

でもこの数ヶ月、ずっとずっと目が合っては「やめとこ‥」と
自分に言い聞かせていた本を、ついに買ってしまいました。

それが、本なのかもあやしいこちら‥!

かわいい。かわいすぎる‥


30にもなって恥ずかしいよ、と思って我慢していたのですが。
やっぱりかわいいものはかわいい、欲しいものは欲しい!

さっそく開封。かわいい〜!


このイミワカラン感じが好きですねえ。
直球でかわいいキャラよりも、ぶさかわなキャラが好きです。

ちなみに、パンどろぼうをちゃんと認識したきっかけは有隣堂のYouTubeです。

ブッコローの朗読(もちろん一部ですが)もよく合っていました。
ブッコローもぶさかわで好き。ブッコローのぬいぐるみも欲しい‥(笑)

話はそれますが、この回は作家さん目線で
「絵本のよさ」や「絵本のこだわり」が語られていて、とても好きでした。


そういえば私には推しがいない


まつ毛パーマをしてもらっているとき。
いつも施術をお願いしているお姉さんとおしゃべりするのが楽しいのですが、
そのお姉さんがこんなことを言っていたんです。

私、推しがいないんですよ。
でも、推しっていた方が絶対楽しいと思うんですよね。
だって、ライブとかいろんなところに行ったり買ったり、
それで盛り上がったりできるじゃないですか

それを聞いて、「確かに〜!!」と施術中なのにブンブン頷きそうになりました。

新年度、職場で人の入れ替わりがあって、自己紹介の機会がけっこうありました。
いろんな人が「趣味」や「推し」について語る中で、
私は「何も言うことがないな・・・」と毎回思っていたんです。
名前と所属だけ言うのじゃだめなのかなあ、と。

それで、地味に落ち込んだんですよね。
「ああ、自分ってなんて面白みのない人間なんだろう」って笑
こう書いていると、自分でも「何を大袈裟な」と笑い事っぽくなるんですが
今月、わりとどんよりムードなのはこのせいだと思っています。

「ああ、私ってなんて中身のない空っぽな人間なんだ〜」
「30にもなって仕事もイマイチで独身で、その上趣味や推しすらないなんて・・・」
と、ズーンとブルーモードが発動していました。


推しがいることで自分を語れる?

推しがいると、
外界との境界が曖昧な、ふわふわとした「自分」という存在の輪郭が
少しハッキリする気がします。

「◯◯が好き」と言わば自分をキャラ付けすることで、
大袈裟な言い方をするとアイデンティティが確立されるというか。
他人と自分を区別できるというか。

職場での自己紹介は、私にとって
「仕事以外で自分を語る術がない」と突きつけられたできごとでした。

とはいえ、「好きなこと」「心地いいと思うこと」はたくさんあるんです。

本が好きだし、
ノートもnoteも、自分で書くのも好きだし、人が書いたものを見るのも好き。

ゆるーく続いているのはパン作りとゴルフ。

いい天気の中を目的もなくぶらぶら歩くのも好き。
自然の中に身を置くのが好き。
(ただし虫が苦手なので手入れの行き届いた場所に限ります笑
ゴルフが続いているのはそのせい。)

コーヒーも好き。スイーツも好き。食べることが好き。

音楽も好き。宇多田ヒカルとかヨルシカとか、好きなアーティストもいます。
今でも、ときどき楽器に触ります。

うんうん。こう書いていると、
「好きなこといっぱいあるじゃん!」と少し元気になりました。

ただね、どれもこれも「趣味」「推し」として
人に紹介するほどではないな〜と思ってしまいます。

人に伝えるってことは、「私ってこういうキャラですよ」って
それこそ自己を紹介することじゃないですか。

私は「ゴルフが好き」から連想されるような、
「アクティブ」「元気」「スポーツ好き」みたいな人間じゃないよ、
とどうしても口に出すのが憚られます。
(ゴルフは限られた人としか行っていません笑)

でもそんなの、みんな同じなんでしょうか?
「◯◯が好き」「◯◯が推し」と自己紹介しながら、
別に毎日そのことを考えてなかったり、特別詳しくなかったりするのかな?

でも、自分と他者を区別するために、キャラを確立するために
「とりあえず言っておく」んでしょうか?


「推し」候補のパンどろぼう・・・


「ゴルフが好き」とは言えなくても、
「パンどろぼうが好き」っていうのは、人に言えそうな気がします。

「30にもなってキャラものかい」って心の中の自分が言ってきますが
でも、本来の自分に近い、しっくりくるものを感じています。

だって、特定の「推し」キャラはいなくても、
「キャラもの」はずっと好きだから。

とはいえ、心惹かれているのは事実ですが、
私は、パンどろぼうを自分の「キャラ」のために使おうとしてるんじゃないかなあ、と思いもします。

ド直球かわいいキャラじゃないのも「私らしさ」を表せる気がするし、
今のところ身近な人が好きって言っているのを聞いたことがないので
他の人との差別化を図れそうです。
子育て世代の方との会話にもつながりそう。

なんて下心だらけ、、、笑

バスボールも買ってみた。なんとシークレットが出ました!



パンどろぼうにアイデンティティを託そうとするなんて、
激重すぎるんですが笑


結局は、「ゴルフが好きって言いながら運動できひんのか」とか
「宇多田ヒカルが好きって言うならこの曲知らんかったらあかんやろ」とか
人から思われるのが怖いっていう、それだけのことなんだと思うんですが。

他人から何を連想・想像されようとも、
「私はこれが好き!!」って堂々と言える強さが欲しいな。

と、パンどろぼうを見つめながら思ったのでした。

パンどろぼうのかわいさを語りたかっただけなのに、
なぜこんな暗い話に・・・笑


ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?