カルペディエム 本 子育て期

本を読むことについて その5
生まれた息子は、脳性麻痺という障害を持った。
息子が生まれてから、私には「待つ」時間が多くなった。
元来、待つという行為が不得手である。何もせずにじっとしていると
いうことが非常に苦手。
16歳になるまで大きな病院に定期的に通っていた。とにかく待つ。
小学校に入るまで通った障害児の通園施設でも、親子分離保育の時間、待つ。
地域の小学校に入学後は、先生が教室に来られるまで廊下で待つ。迎えに行っても、終わりの会が終わるまで、廊下で、待つ。
その後も中学高校、塾、大学、様々な場面で待機せざるを得なかった。
そんな時、いつも本を読んでいた。いつも本を持ち歩いていた。
本を読むことが好きでよかったと心底思ったものだ。

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