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日本に超富裕層向けサービスがあまり無い理由は何? ~ビジネスチャンスです~

これも某QAサイトに回答したものを改訂してお届けします。閲覧数は、だいたい1.9万回です。noteじゃぜんぜんいかないだろうなあ・・・(苦笑)。なんでかな? 閲覧者層が違うからかな???
読者の方からは、「海外から見ると、まさにそう思う。その理由が妥当そうだと思う」と言われていたので、詳しく統計を調べたわけではないですが、まあ、そんなにはずれてないかなと思います。「目立たないだけで、少しはあるかも?」というコメントもありましたが、たぶん、探せば、2,3社とか少ない数でやってるかもしれません。


さて、これは、素晴らしい質問です。私も前から疑問に思っていました。
これ、たぶん、若い人がやれば、いいビジネスチャンスになると思うのです。ブルーシーかもしれないです。でも3年くらい、イギリスとかの執事養成学校とかに通って、貴族の家で修行しないと無理だろうなあ・・・。

こういう超富裕層向けサービスは、日本国内では、ないことはないのですが、私が聞いた例だと、金融サービス、会員サイト、特殊な携帯電話販売、宝石関係、美術商、建築関係 くらいです。旅館も星野リゾートがやっていますが、他があまりなく「富裕層」程度です。
※ 特殊な携帯電話とは、ものすごくセキュリティが高くて、なんか特別な操作をしたら、一瞬でデータが消えるらしいです。売っていた人に実際に会ったことがありますが、1台の携帯電話の値段が300万円ー500万円くらいで、表面にはダイアモンドとかあしらってあったものもありました。

ちょっと正解かどうかわからないのですが、私が考えている理由の候補を書きます。

1) 日本人は、武士道精神であまりお金もうけについて、尊敬されません。そのせいで、そういった超富裕層サービスをやる企画が育たない。まあ「質素倹約」励行ってことですね。

2) 日本人は平等思想が高いので、そういう「上流」サービスをやると、なんだか躊躇するとか、極められない。恥ずかしいとか、やってはいけない感があるのかもしれない。

3) 「大金持ちのふるまい」を日本人の富裕層は教育されていないので、知らないのではないだろうか? 海外だと、毎月のように慈善パーティを開いて、寄付金集めて、それを寄付するとか、教会で配っていただくように、パンやクッキーなどを寄付するとか、なんというかそういう慈善行為と、その周辺のふるまい方などです。もちろん、対メイドに対するふるまいなどもそうです。

(こういうのって、下々生活していると実につかない。たとえば、ダイアナ元妃は、その上のふるまいを理解しておらず、単に寂しくなるとメイド部屋やキッチンに入ろうとしていたようです。メイド部屋やキッチンは、メイドさんやお雇いシェフのテリトリーであって、安易に入ってはならない領域なのです。メイドさんたちが、休憩が取りにくくなりますよね。王室や貴族のように、上流の人は自分たちの影響力をもっと配慮しないといけないのです。)

4) 人の使い方を知らないので、妙にえらそうに威張ったり、使い方がわからず、おろおろしたりして、毅然とした「主」としてのふるまい方を知らない。これ、理由的にわりと大きいんじゃないかなと思います。
 私は社長を20年以上しましたが、日本人ってくそまじめなので、「他人様に仕事を移譲する」ことができず、「自分でやってしまう」のです。なので、管理職教育というのが大変なのですが、超富裕層の場合に「主人」としての礼儀正しい振る舞いをあまりイメージできないんだと思います。イメージできなければ、実際にふるまうこともできません。

5) そういう人材を育てられない。4ともからむのですが、イメージモデルとかが近くにないので、参考にできないのだと思います。
(日本人の有名のだと、ちょっと近いのがデヴィ夫人なんですけど、あの人、ホステス上がりで、かつ正妻じゃなくて、第3夫人とか第4夫人とか一種の愛人や寵姫扱いなので、本物のセレブとは言えないです。まあ、しいて言えば、たとえば旧皇族・旧華族出身で、三井や三菱系列の財閥の直系で不動産収入や株式収入で食べていて、名誉職で社長や会長職しているような一家で、ヨーロッパ貴族と交流があるような人々・・・ってことかなと思います。でも、こういう人は表には嫉妬されるので、出てこないんです。)

6) 大金持ちの横コミュニティがあまりない。あっても、せいぜい、旧皇族とその親戚程度とか、財閥一族程度。そこから、広がっていっていない。成金が、古典的な富裕層から学ぶ機会があまりないのかも?

7) 「いばる」とかが恥ずかしいので、つい「気さく」に走ってしまい、きちんとした「優雅なたたずまい」を持てない。まあ、誰からも教育されない。4,5とも関連ありますね。平等主義すぎて、どうしていいかわからないかんじかなあ?

8) お金の正しい使い方を知らない。「いっぱい稼いで、適切な使い方をする」ことを知らないで、「ケチって、自分でやり、自分の自由な時間を失う」という心の貧しさがあるように思います。

9) 勤勉なので、せこせこ、まじめに動いてしまい、「何もしない贅沢」を知らない。「メイドさんたちにお金払ってるんだから、やっといてね」ってのができない気質なんでしょうねえ・・・。1か月とかのバカンスがちょっとうまく過ごせないで、レジャーいっぱいいれて疲れるとか・・・そんな感じの、「主人」版かな?

まあ、それはともかく、こういうサービスはほしいです。やっていても小規模で大してやらないんですよねえ・・・・。

乳母(ナニー)サービス、執事、メイドサービス(家事系)、高級ケイタリング、お城建築、プール、お風呂などの設備関係、個人向け医師・看護師派遣サービス、ドライバー派遣(一応あるけど、法人向けが多い)、庭師、個人向け美容師 など。
うーん、今の「なんでも屋さん」の超高級版みたいなかんじですね。「お願いしたら、一通りできてしまう、スーパー執事&メイドがいる世界」ってかんじがあるといいんじゃないかなと思いますが。普通レベルの家事サービスはわりと増えてきましたが、住み込みするメイド室まである豪邸がほとんどないのです。明治時代の華族の豪邸には、メイド室とかあったのですが・・・。シングルマザーの人が2,3年身を寄せるには、まあまあ都合がよくて、Win-Winだと思いますが。

検索すると、一応メイド室がある間取りが日本でもあるようです。こんなかんじ。リンクして引用しますね。

日本人って、なんか、お金持ちのくせに、貧乏ったらしく、自分や家族でやってしまうのとかって、悲しいなあって思います。

たとえば、夫婦共働きで年収1000-2000万円だったら、保育園がないとかいう前に、さっさと乳母か、個人保育してくれる会社を探せばいいのに。別に5歳くらいまで、年200-300万円くらい保育にお金を払ってもいいじゃないですか? 夫婦で「私、明日仕事休めないから、明日育児やってよ」「無理だよ。明日は重要な会議があるんだ。君、母親なんだからやってくれよ」・・・などと夫婦で不健全な押し付け合いがありませんよ! まったくー。

私の母は、お嬢様育ちで、乳母に育てられたのですが、今、乳母サービスあればいいのになと思います。母は、鄙にはまれな上品な人で、「ああ、3歳までの教育って重要だな」と思いました。
あとは、ホームスティにいった英国じゃあ、中流家庭なのに、週1,2回、お掃除を依頼されていました。一応、探せば、貴族の邸宅にホームスティさせてもらえて、英国式マナーを教えてくれる留学サービスもありますね。英国の貴族も節税対策が大変なので、マナーハウスの一角を公開したりしていますし、そういうプライベートスクールみたいにしていることもあります。

昔の上司の別荘には、いわゆる女中部屋があって、泊まり込みでメイドさんが、働けるようになっています。
友達は、個人ガーデナーを雇っていますが、まあ、毎月同じ庭師さんが来るだけみたいです。広いけど、200坪くらいだから、さすがに毎日、庭師さんがやる仕事はないかなあ・・・。1万坪くらいなら、毎日庭師さんが手入れしないとだめと思いますが。

こういう大きい庭ですよね。専用ガーデナーさんが日勤しないといけないのって・・・。


富裕層サービスが増えたほうが、お金が回っていいと思います。ちょっとしたお小遣いがほしい人には、週1くらいお掃除にいって1回 1-3万円もらったら、いいじゃないですか。

海外赴任したら、メイドサービス頼むくせに、なんで日本国内だったら、頼まないのか不思議ですわ。海外でだったら、メイドに自宅見られてもいいのかって話で、その気持ちが謎です。

ぜひお金持ちには、こういうサービスをほいほいと使っていただき、ビジネス提供側も幅が広がるといいと思います。

AI,脳科学、生物学、心理学など幅広く研究しております。 貴重なサポートは、文献の購入などにあてさせていただきます。 これからも、科学的事実を皆様に役立つようにシェアしていきたいと思います。 ありがとうございます!!