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プロ漫画家以前に、絵描きを目指す人ができていないこと 【初級編】

先日、こういうプロ漫画家を目指す人がマスターしたほうがいいスキルについて、初級編を書きました。

しかし、よく考えたら、noteは非常に若い人が多い。12歳とか13歳とか、かなりいる。高校生や大学生もいます。
それに、別にプロになりたいというのでなくても、「絵を描いているだけでも楽しい」っていう人はたくさんいると思います。
そして、何枚かその方の絵を拝見しましたが、基礎がぜんぜんできてない。
まあ、「絵は趣味」っていう人でもいいけど、あのレベルだと私だったら、恥ずかしくて、人様の表に見えるところには出せない。習作レベル。友達や美術の先生には見せるけれど、第三者には見せたくない。
とはいえ、見せないと批評してもらえないから、ネットに載せるのは理解できます。
(でもプロ志望の人は、下手な絵ばかり、あせって見せていると編集さんとかに見捨てられます。だから、「ここぞ」っていう作品を出すほうが本当はいいです。なので、ちょっと言葉はきついですが、「趣味で描いてる人」と「プロになりたい人」で、人目に見えるところに公開するかしないかは、よく判断してください。)

私が1つ、愕然としたエピソードを書きます。
10年以上前に亡くなった加山又造先生という日本画家がいます。もちろん、上手だし、人気作家です。キャリアもすごいです。画壇の王道かなと思います。東京芸大卒→多摩美術大学教授、東京芸大教授ルートです。文化勲章受章ですから、日本画壇の最高峰です。
Wikipediaから引用します。

「1927年、京都府京都市上京区相国寺東門前町に西陣織の図案家加山勝也の子として生まれる[1]。京都市立美術工芸学校(現京都市立銅駝美術工芸高等学校ならびに京都市立芸術大学)、東京美術学校(現東京芸術大学)を卒業。山本丘人に師事[1]。1950年、春季創造美術展に「自画像」「動物園」が初入選、研究会賞を受賞[1]。1966年多摩美術大学教授、1988年東京芸術大学教授に就任。東京芸術大学名誉教授。日本画の伝統的な様式美を現代的な感覚で表現し、「現代の琳派」と呼ばれた[1]。1970年代末からは水墨画にも取り組んだ[1]1997年文化功労者に選ばれ、2003年文化勲章を受章[1]。2004年、肺炎のため東京都の病院で死去した[1]。」

下の裸婦像を見てみてください。立派な作品ですよね。しかも、屏風仕立てだと思います。人物だけでなく、背景もすごいです。
・・・これ、なんと「習作」なんです。
いいですか、「習作」なんです。本画で、売り物ではないのです。先生は、これを「自分の本物の作品」として認めていないのです。ただの練習です。

うーん・・・すごい、自分に厳しいのだと思います。自分に厳しくないと、うまくなれないのです。プロになれないのです。

加山又造:裸婦習作(白いレース) (1975) (国立美術館サイトより引用)

加山先生が、「本画」、ちゃんと売っていいと思った作品は、こういう展覧会で見れますので、リンクします。
(たぶん、1枚数千万円くらいするかなと思います。小さめのでも、500万円とかゆうにします。人気のは、億単位かもしれないです。)

ちなみに、加山先生の先生は、山本岳人先生です。こちらの藤棚の下の女性像の絵は、箱根の美術館に展示されているので見たことがある方も多いと思います。山本先生も同じく、文化勲章受章者です。


さて、もうご理解いただけたと思いますが、私が愕然としたのは、あきらかに非の打ちどころがないのに、それでも「練習」と言い切る加山先生のすごさと、自分への厳しさです。

ちょっと前置きが長くなりましたが、まだ初級レベルの絵描きの人は、ぜんぜん練習が足りないし、自分への厳しさが足りないといいたいのです。

では、もうちょっとうまくなりたいという人のために、どういう絵の勉強をしたらいいかをご教示します。

(0) フリーハンドで、まん丸、真四角、長い直線を何本も等間隔で、ペンで描けるかを練習します。正直、これができていないと、頭と手のコントロールができていない印なので、いつまでたっても上達はしません。直線は定規を使ってかまいません。
発達障害など、動作に問題のある人はこの時点で挫折するので、ちょっとわかるかなと思います。
 また、これができると、効果線が上手になりますので、アシスタントくらいは雇ってもらえます。まあ、アシスタントを目指す人はめったにいませんが・・・。独立プロになれないから、アシスタントなのですけども、他に事務員、営業員になるのは嫌だという方には、プロのアシスタントは立派な仕事です。
(まあ、とはいえ、いまどきはトーンで売っていたり、デジタルでパーツが用意されてるのだと思います。自分でアナログで描くことはいらないかもしれませんが、指でペンを使いこなすための練習です。)

(1) 人物は、好きなポーズや顔の角度だけ描かず、360度回して描けるようにする。あおり、下向きなども描く。顔については、表情も練習します。喜怒哀楽ですが、泣いている顔と泣きそうな顔、号泣の顔など、複雑な表情をコントロールしてどれでも描けるようにしましょう。

(2) 人物の顔だけでなく、体も前、後ろ、横だけでなく、喧嘩して殴ったりキックしたりしている、ジャンプしているなどを描く。動きのあるアクションを描けという練習です。

2つ、課題をあげましょう。
ここに、引退しましたが、世界的に有名な美人バレリーナ シルヴィ・ギエムさんの「ボレロ」というバレエの動画があります。これは、テーブルの上に前半1人で真っ暗なバックで踊るので、体がはっきり映ります。
これをクロッキーで、10枚、踊っているのを描いてください。A4以上の紙のサイズがいいでしょう。鉛筆でいいです。
次に、そのうちの1-2枚で、一番難しいポーズを、静止画にして丁寧にペン入れして描いてください。完成画まで仕上げます。
最初は難しいので、動画の操作でストップして、そこを描くのでもけっこうです。

バレエは難しいなという人は、たとえばサッカーでもいいです。実は、バレエは筋肉がよく見えるので、けっこう難しいです。コスチュームによってごまかしがきくのもありますが、「ボレロ」のようにレオタードだけだと、ごまかしがききません。ですので、なおさら、練習するといいと思います。

筆者 作画 「アザーダンス」 ただし、ペン画でなく、日本画
(筆で描くので、今ひとつだが、まあ習作だと思えば、こんなもの)


こういうサッカー試合動画を見て、ボールをシュートするところや、走っているところを同じように、クロッキーで10枚ほど描き、そのうち、苦手なのか、いいポーズをペン入れして仕上げます。


これを、3か月ほど繰り返してください。もちろん、あなたのペースでかまいませんし、休んでもいいですが、50回分ほどになれば、まあ1コース修了でいいと思います。
(たぶん、美大の学生さんはもっとやると思いますが、漫画家は別に美大卒でなくてもなれますから、基礎の基礎だけ真似して練習すればいいです。

私は、大学生くらいのときにデビューしましたが、高校生くらいのときに、こういう練習をしました。

(3) 次に、主役の美男美女でなくて、違うタイプの美男美女、脇役の不細工な友達や、中高年男女、老人男女、子供・・・などを描きます。とりあえず顔だけでいいですが、一応それができたら、太った人や痩せすぎの人なども描きます。要するに、顔や体つきが、ちゃんと年齢やリアルな人の様子をよく観察して描けということです。
たとえば、有名画家のレオナルド・ダヴィンチもこういう、怖いおじさんの顔をスケッチで練習しています。引用します。
天才ダヴィンチが練習するのですから、普通のアマチュアの人だって、うまくなりたいなら、練習すべきと思います。

美男美女は、わりとギリシャ彫刻などまじめにデッサンすると、斜め顔、横顔、正面顔など描けますが、不細工な顔ってデッサンがくるっているかどうか正直よくわからないのです。これをうまく描けたら、悪役やちんぴら役など、どんな役でも描けるでしょう。
マスターしたら、一番難しいのは、2.5枚目くらいの人を描くのも挑戦してみてください。標準の美男美女は描きやすいですが、全体には美男美女だけど、鼻が高すぎるとか、たらこ唇だとか、1,2か所だけきれいでないパーツがあるわりには、まあまあ美男美女に見える人は、わりと描くのが難しいです。
これらの、不細工な人の顔も、喜怒哀楽を一通り描けるようにします。

他に、手足などのパーツも描く練習をします。手は特に重要です。ボディランゲージになるからですし、なにかスポーツ漫画や学園ドラマ漫画だと、テニスボールを持つ、ラケットを持つ、楽器を持つなど、必ず小道具を持たないといけないからです。
毎度例によって、ダヴィンチ先生の手の練習スケッチをご紹介します。

(4) 次に、身の回りのお茶碗やコーヒーカップ、食事、椅子、テーブル、パソコン、TVモニタなどを描く練習をします。なぜなら、漫画を1本描く以上、たいがい主役の家の中や、オフィスの様子、学校の様子などを描かないといけません。31ページ描いて、ただ棒立ちで話しているだけの主人公はありえません。たとえば、主人公が友達の家にいって、一緒にご飯を食べる・・・などを想定して、いりようなものを描く練習をしておくのです。
何巻か忘れましたが、「月刊少女野崎くん」の少女漫画家 野崎君が、背景もコーヒーカップもろくに描けないので、先輩に練習しろと怒られるシーンがあります。まあ、そういうことですね(笑)。わかるわーwwwwww

(ちなみに、この漫画には、編集さんや他の漫画家さんも出てきて、「次の企画」とか「読者プレゼントのキャラクターを考える」といった、実際の漫画家エピソードも出てくるので、参考にされるといいでしょう。私が知る限り、(一部のギャグを除いて)まんまです(笑)。インチキな助言をする編集者さんもいます(苦笑)。)

(5)  建物(ビル、学校、一般住宅、工場、飛行場など)や、町中の様子を描く練習をします。
たしかにプロになったら、背景はアシスタントさんにお願いしてもいいのですが、困ったときは自分で描けないといけません。そして、本当のプロは、アシスタントさんよりも、上手に背景も描けます(ギャグ漫画家さんは除きます)。
いまどきは、こういう教材本が出ているので、1冊は手元において練習するとよいでしょう。

ジブリアニメの、背景美術の監督といえば、こちらです。カラー背景を描くときの教材になっていいと思います。できるだけ、一流の先生の見本を必ず見ましょう。

(6) 可能であれば、洋服の素材が描けるように練習します。絹、コットン、毛皮、ネル生地、レース、ツィード・・・いろいろとあります。
たとえば、有吉京子先生は、バレエの衣装を描いておられますが、素材がわかるくらい、上手に描かれます。この漫画の表紙を見てください。女性のほうは、白鳥役なので羽毛の衣装です。男性は化学繊維系でしょう。体の動きに沿った皺の描き方などが素晴らしいです。
(男性の衣装はシルクと思いましたが、シルクだとすべりすぎて、ダンスのときに危険なので、使っていても飾り程度で、化学繊維かなと思いますので、修正しました。)

男性だったら、スーツの生地が20万円以上するものか、3-5万円のつるしの安いのかまで、描けたら、すごいうまいと思います。
ついでに、靴、カバン、帽子、時計など、ファッション小物もうまく描けると、「あー、このキャラはお金持ちだっていいたいんだ」とか、「このキャラは、貧しくて本物の上質なものは身につけられず、ダミーで我慢してるな」というのまで、描写することができます。

(7) 時代劇を描くのであれば、馬、馬車なども描く練習をします。
(そもそも、上の人物で説明したように、クロッキーを上手に描けるととてもいいです。)

他には、乗り物系ですね。自動車、電車、飛行機、自転車などです。
有名少女漫画家の一条ゆかり先生や、名香智子先生も「少女漫画家は、車が描けないって笑われるのは嫌だったので、是が非でも、車はかっこいいのを描けるようにと何度も練習した」と言われています。プラモの車や電車を2,3台、手元に置いて練習される方もいます。
青池保子先生の戦車なども、男性漫画家からも「かなりうまい」と言われています。

私は、30代のときに日本画教室に通っていました。他にスポットで、洋画の先生のところのスケッチ旅行に行ったこともあります。洋画の先生は、日展で有名な先生で、80歳くらいの大先生と40代の若先生がついていて、40人くらいお弟子さんがいました。それで舞妓を描いていたのですが、若先生がアドバイスしてくれるとぐっと感じがうまくなるのです。また、日本画の先生も、「ここはあえて、こういう濁った色をいれたほうがいいよ」といわれると、たしかにぐっとよくなるのです。
明るい絵を描きたいからといって、全部を明るい色で描いてはいけないのです。たとえば、洋画の先生が女性を描くときには、顔の影や下地に緑や青の色を仕込みます。その上に、肌色やピンクを載せていくのです。
要するに、「思いがけない仕込みを上手な人はする」ものです。うまいこと絵を描くには、何層も絵の層のようなものがあるのです。まあ、漫画の場合は、モノクロペン入れですから、何層もないですが・・・。逆に、ペン1本の描線が、勝負のときもありますが、それは何万時間もの練習に支えられているのです。

もう1つ、別の課題を出してみましょう。
たとえば、小畑健先生は少年漫画家としては、めちゃうまな先生です。画集も出されています。
この中の好きな絵を、完全模写してみてください。

少女漫画家なら、たとえば、さいとうちほ先生でもいいです。できるだけ、ジャンルで一番か2番の、あきらかに上手な漫画家の先生のイラストの模写をします。

どこまで、そっくりに模写できるか、やってみるといいと思います。
途中で挫折しても、「あー、ここは描くの、めちゃ難しい」というのがわかるだけでも、立派なものです。

絵については、だいたいこんなものと思います。

まあ、「なんとなく、上手になりたいなあ」という程度で絵を描いている人には、びっくりかもしれません。
まあ、3か月でうまくなれとは誰も言いませんから、5年くらいかけてマスターすればいいと思います。また、運よくデビューしてからも、上手になる練習はいつでもできます。
「ベルサイユのばら」を連載中の池田理代子先生は、普通の大学の出身で別に美大卒でもなんでもないので、デッサンの教室に通われたそうです。
たしかに、3,4巻あたりから、絵がうまくなっているので、努力が実ったのだと思います。ある意味、歴史ドラマで時代順に描かれているので、マリーアントワネットが10代だったときから、20代、30代になって大人になる過程が、絵がうまくなるごとに、大人っぽいデッサンのきっちりした絵に変わっていっているのがわかりますから、ぴったりでしょう。

たとえば、これは1巻の表紙です。

こちらは9巻、マリーアントワネットの死までです。

どうですか? 顔だけとはいえど、だいぶ描き方がうまくなっているのがわかりますよね。正直1巻などは、冠やヘアスタイルも正直、インチキだし、ドレスもぜんぜんレースなどが描けていません。昭和の単なる架空の御姫様な画風です(余談ですが、正直、今の「ピッコマ」のネット漫画で、なろう系のインチキ西洋貴族社会を舞台にして、そこでお姫様に生まれ変わったヒロイン・・・みたいな絵です(苦笑)。・・・・ピッコマのネット漫画、まじにレベル高くない・・・(涙) まあ、ぜんぜん調べないからなあ・・・)。

連載が長いと、本当に作家さんは成長しますね。

14巻になると、さすがに先生も70歳くらいなので、加齢による絵の衰えが隠せません(デッサンが甘くなって、線に切れがなくなるのです・・・とほほ)。このへんが、辛いところです。年取ると老眼で絵が甘くなるのです・・・。とほほ。orz


まあ、少々説明が長くなりましたが、絵については、このように「嫌いなシーンの絵や、素材、モチーフでも描く練習はしておく」ことが大切です。
そのときになって、「え? このシーンで、これが描けないと盛り上がらないじゃん!」っていうことがやってくるのです。

そして、1つ、苦言ですが、(まあ、自分もそうですが)若者は、嫌いなものはしないってことです。特に、国語や算数、理科社会、英語など、若者のうち、「私は、絵がうまくなれば、それでいいもん!受験勉強なんて嫌いだから、やらないの!」っていうような、好き嫌いが激しい子には、たぶんよほどでないと一流プロにはいけません。東京芸大や多摩美術大学などに入るにしても、学科の点数はある程度ないと無理です。最低限度、何か本や資料を読んで、理解するだけの読解力がないと、どんな仕事にもプロにはなれません。(うーん、まあ、お金さえ出せばだれでも入学できる、デザイナー専門学校などには入れますが、どんな仕事につけるか、ちょっとわかりません。広告代理店で、安いカットイラストを描くような仕事でしょうか??? そういうのって、無料素材でもいい気がします。)
まあ、モデルさんでも、パリコレのシャネルなどのショーに出れる一流モデルさんから、Tシャツを着るだけのちらしモデルまで、上下幅がものすごいです。だから、Tシャツを着るだけのちらし広告のモデルさんでも、バカにはされませんが、うーんと、3流かなあ・・・と思います。1流モデルさんが、日本に10人いたら、3流モデルさんは、1万人くらいいると思います。もうこうなると、いつでも捨てられて、違うモデルさんに変えてもぜんぜんいいです。

そういえば、やりたい道に進んで、一応、プロになったけども、2流3流で終わってしまい、ずっと脇役ダンサーしかできない。でもあるきっかけで、一流主役ダンサーを目指すっていう話が、槇村さとる先生のバレエ漫画にありました(なんか、バレエばっかりだが・・・(苦笑)。
まあ、これなどは3流のちらし広告モデルさんが、パリコレを目指すみたいな話なので、若い学生ばっかりからプロになるっていう話よりも、リアルでいいかもしれません。お金の苦労とか、先生を変えないとだめとか、パートナーを変えないとコンクールに出れないとか、嫌いな仕事でもやるとか、あるいは目標にあってない仕事は断るとか・・・非常にリアルな悩みが出てきますので、きっと芸術家を目指す方には、一度は読まれたほうがいいかもです。
(ダンス系のは、正直コンクールがレベルにあわせて複数ありまして、1つを突破したら、また次・・・というのがわかりやすくて、漫画のストーリーにしやすいのです。主人公の成長がはっきりと見えます。それに、ダンスは種類も多いので、バレエも主役だけでなく、キャラクターダンスの最高峰とかもありますので、頂点が1つではないのです。)

まあ、すごいあこがれて、この先生に師事していただきたいと思っていた先生に、「あなたは私のクラスは卒業したから、別のもっといい先生につきなさい」って言われるのは、寂しいし、がっくりくるかもと思います。上にいくためには、一筋縄ではないのです。でも、方向転換は成長を加速させますし、当人に客観的な価値を与えます。客観的な価値とは、「好きでやってる」のではなくて、「お客様からお金を払ってもらう」価値を生み出すことなので、これは素晴らしいことです。
つまり、これが「プロになりました!」ってことです。


ちゃんとした作品を仕上げるには、苦手なことから、逃げているとろくな作品にならないのです。苦手でも練習してみることは大切です。合格点がちょっと低くてもいいのですが、まるごと逃げるのでは、話にならないのです。
嫌いなことから、常に逃げてきた人には、できないことだと思います。


もちろん、プロになれるかどうかは、「原稿料を払ってくれるお客さんを捕まえられるかどうか、またできるだけコンスタントに毎年、発注してもらえるか」です。絵がうまいからではありませんけど、うまいほうがいいに決まっています。

正直、こういう絵のレベル、ストーリーも正直、読者の実話をほぼそのまま描いているだけ、ストーリー漫画というより、文章説明があってその合間の挿絵・・・というレベルでも、1枚3-5千円くらいもらっている絵描きさんはいます。

(実際は、インスタにあげたのを転用しているだけで、原稿料をもらっているかどうかもわからない、ただのアマチュア漫画家の人もいるようですが・・・・。まあ、100本ほど描き貯めると、1冊の本にしてくれる出版社もあるようです。「好きこそものの上手なれ」「継続は力」ということです。

ちなみに、こういうネット漫画家の中でも、うまい人はいて、この人はすごいかなと思います。本業はデザイナーさんらしいので、あきらかに上手だと思います。表情もすごいとか、癖の描き方もすごいので、(絵柄の好き嫌いはあると思いますが)一度参考にされるといいと思います。1冊、出版してもらっているようです。
これなんか、ミステリアスで筋立てもよくできていると思います。「うまい!」です。


上手になって、漫画コンクールで入賞をして、担当がつくようになったら、こちらもぜひご覧ください。

https://note.com/kyokannazuki21/n/nc638b7520d92

日本は、漫画・アニメ大国です。
膨大な作家さんの卵から、そのうち、頭角が出てくる人は必ずいます。まして、10代や20代なら、まだまだ絵でさえ、下手でもしょうがないです。
その中には、ハリウッド映画の原作になる人もいるかもしれないし、有名出版社のコミックスになって、100万部売れる漫画家になるかもしれないのです。

お金になれば、とりあえずプロとしてはそれでいいのです。
でも、そこまで行くには、基礎や苦手なことも練習しておくのは、とても大切なのです。

AI,脳科学、生物学、心理学など幅広く研究しております。 貴重なサポートは、文献の購入などにあてさせていただきます。 これからも、科学的事実を皆様に役立つようにシェアしていきたいと思います。 ありがとうございます!!