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なぜ、人は勉強をするのか?

前から、noteユーザで気になっていたのですが、みなさん、3人の石工の話を知らないみたいだ。まあ、20歳前後の人は知らんと思うのでしょうがないが、普通のビジネス啓もう本では、よく書いてある。ドラッカーの本かららしいが、私も27,28歳くらいで自己啓発セミナーで知ったか、あるいはフランクリン・コーベイの本を読んで知ったか忘れてしまったが、これは超有名な話だ。

たまに、ちょっと内容がずれて伝わっているものもあるが、この人の説明が一番いいかなと思ったので、リンクする。

要するに、1人目は「仕事の価値を知らず、いやいややっている。食べるための割り切り」、2人目は「仕事の価値はわかっている。プロとしての価値」、3人目は「教会という、何百年も残るかもしれない、自分が死んだあとにも続く、名誉という価値を見出している、深読みできるポジティブな人」なのだ。
「楽しく仕事する」なら、3人目に決まっている。2人目でもスキルアップするし、プロとしての職業満足度があるし、ある程度楽しいだろうから、それでいいのだが、3人目ほどではないのが、惜しい。
(しかも、3人目が教会と会って、実にキリスト教文化背景が欧米人にはあるとわかる。日本だと、神社かお寺になるはずだ(笑))

「なぜ、勉強をするのか?」 は、答がたくさんある。
なぜなら、この質問は「WANT」的質問で、「Aです」「Bです」「Cです」といって複数あってもいいのだ。これは多様性の良さを表す質問ともいえる。
ある意味、マーケッターの訓練のように、複数出してきた人ほど、アイディアマン、知識の多い人、深く考えられる人かもしれない。100本ノックをやってもいい(笑)

この質問は、「勉強」といっているだけで、「なんの勉強」とは聞いていない。
勉強には、いくつかあって、「義務教育」(要するに小学校中学校で、基礎教育だ)、「高等教育」(大学や大学院の勉強)、「職業教育」「リベラルアーツ、つまり教養としての勉強」などがある。
この種類によって、勉強の目的は違うのである。

義務教育は、日本という先進国でまともな大人になるために知っておくべきことを学ぶ機会である。日本のカリキュラムはよくできている。ただ、多少ないのもあるが・・・・。まあ、日本国内と、英語圏に出ていく分には「人並み」のことができるし、人権や法律などの論議もまともにできるだろう。普通に企業がどこか雇ってくれるはずだ。

高等教育は、義務教育を学んだ人が、その中でも特に学びたい専門分野を学ぶことだ。日本では大学、大学院、専門学校などにあたる。普通は、将来やりたいかなと思う仕事に近い学部を選ぶはずだが、知らないでも好きな仕事にはつけるかもしれない。
職業教育は、プロとしてお金をもらうにふさわしい職業スキルアップをするような教育で、たいがいは企業に入ったらやってくれるし、自己啓発セミナーなどで勉強することもできる。学生なら、インターンシップなどで現場に入って学べる。工業高校や専門学校なら、職業に必要なことを教えてくれる。かなりマスターしていたら、すぐ会社で働ける人もいるだろう。

教養として、リベラルアーツを学ぶのは、この中では一番、現実の問題、つまり仕事と密接ではなくて、実用的でない知識を学ぶものであるが、これが一番「知的好奇心」にむすびつくかなと思う。「いろんなことを知れてうれしい」という感情が一番多いだろう。

私の例でいうと
AI、BIが仕事・・・もともと知的好奇心があって勉強していたのが、仕事になっている。PMやPMO仕事もするが、そっちは「お金のため」。
漫画・・・絵を描くのが好きだったので、これも練習していたら、向上心もあって、プロ漫画家になれた。
歴史研究や手芸、映画鑑賞・・・これは単純に楽しいのでやっている。知的好奇心や、純粋の趣味、教養だ。歴史、手芸、映画で金を稼いだことはない。機会があれば、稼ぎたいが(笑)


一般的に、普通の人が「なぜ勉強するのか」を知りたいなら、竹田先生の「なぜ勉強するのか」を見るといいと思います。明日処刑される身でも勉強する。


あと、私の脳科学研究では、実は勉強するという、知的好奇心はDNAで決まっているらしい。
ビッグファイブという遺伝や脳科学と密接にある心理学のパーソナリティ理論なのだが、その中に、「知的好奇心」が項目の1つにある。学歴の高い人や知識の多い人を調べると、だいたいこの知的好奇心が高いことがわかっている。性格や個性の1つなのだ。
脳科学と密接なのは、勉強して面白いとドーパミンがたくさん出る。みなさんが面白い本を読んだら、「あー、次どうなるの? もっと読みたい!」って思うのは経験されたことがあるだろう。これがドーパミンが出ている証拠である。

だから、DNA的に知的好奇心が高い人はいちいち理由がなくても、本を読んだり、知らないことを知ってみたくなる。

逆に、好奇心のDNAがないと、いちいち「こうしないといけない」とか考えないと、やってられない。
たとえば、数学嫌いな人が、中学の数学の授業で「きっと将来使うかもしれないし!」「親にいい点を取って見せないと!」「いい高校に入るためには、我慢だ」といいつつ、勉強しているようなものである。

普通は、10年15年生きていると、小学生や中学生のどこかで、好きなもの、興味があるものがわかるはずである。最低限度、人間には食欲という本能があるので、「おいしいものをどう作るのか!?」とか「外国の料理を食べてみたい!」くらいは、100人いたら、99人くらいは知能や性格に関係なく思うはずである。思わなければ、正直極度に知的障害があるとか、なにか病気があるかである。

子供の「将来なりたい仕事アンケート」で、Youtuber、野球選手、ケーキ屋さん、医者などが出てくるのは、その難易度と暗黒面を知らないからである(苦笑)。どれも、一見人気で楽しそう、お金が儲かりそうだが、儲かってない人は多いし、そもそも医者なんて上位1%くらいの知能と勉強力がないとなれない(笑)。それに、解剖とか怖いから私ならいやだ。私はIQ138ほどで上位2%以内だが、医者になりたいなんて一度も思ったことがない。第一、相手が毎日毎日病人と顔つきあわせて、「先生、このへんが痛いですー」とか1日に50回とか聞くんだぞ。ありえない。そんな暗い職場、無理無理。私なら、1か月でうつ病になると思う。

何をやってもやる気がないという負け組の人は、その意味では本当にかわいそうだ。「こうでないとだめ」「このために、勉強しないと!」と仮想目標を設定しないと、やる気がおきない、ドーパミンがでないのだ。
日本だと、中産層の下の方の人で、苦手な勉強や仕事だとこうなることが多いと思われる。だいたい、インテリ層で勉強好きな人は、わりあい社会的地位が高いし、まあまあ年収も高い人が多い。知的なのに貧乏だと、ちょっと問題だ(笑)

ああ、日本人って本当にまじめだな!!と思う。
なぜなら、嫌いな勉強のために、納得する理由をいちいち考えようとするからだ。こんなに、まじめなの、すごい!!
(これが、まじめでない外国人だと、さぼりまくる(笑) 海辺にでもいって、ぼーっと海でも延々と見れるのかもしれない。)



それからやる気スィッチも脳内にはあって、そこが活性化すると勉強も仕事もする気が出ます(笑) 側坐核というところです。
ちなみに、リンク先には、やる気を出すやり方も書いてあるので、読みましょう(笑)。
よく、嫌いな勉強は、面白いところから始めろとか、楽しみながら学べとかいう教育法がありますが、その通りですね。


私は自分のために勉強します。なぜなら、心底、本を読んだり知らないことを知るのは面白いからです。
要するに、上でいうと明らかに知的好奇心があるからです。子供のときから、本を読むのは大好きで、比較的家も裕福だったので、たいがいの本を買ってもらえました。なので、何十万冊読んだかもう数えられません。
(今はスペース上、売り飛ばしますが。)

たとえば、庭園美術館には朝香宮の執務室が再現されていまして、部屋の隅に書庫が設置されています。
私の本は、この20倍以上あります。漫画家になりたかったので、かたっぱしから、ネタになりそうなものは読みまくりました。



もちろん、他人のためになる勉強は「仕事をして、その仕事は他人を幸せにするから」あるいは「面白いアイディアで困っている人がその知識などで助かるだろうと思うから」です。
他人を幸せにすると、普通は報酬がもらえますし、0円でも自己満足が得られますね。

このコンテンツは、勉強嫌いな日本人がそのままだと日本国民として日本のGDPが下がるといけませんので、無償で書いています。日本人、日本人の脳みそくらいしか、売るものがないのに、日本人の若者がアホになったら、国が成り立たないからです。

さて、教養は仕事にはほぼ役に立ちませんが、知的好奇心は満足させられます。
でも、ある日、仕事をリストラされて、趣味で教養でやっていたことを仕事にするかもしれません。

若い人は、いっぱい本を読むといいですよ。いや、読むべきです。

LINEとかゲームしてる暇があれば、本を読む方がいいです。もう本の中に答えがあって、無知だから知らないだけです。たいがいのことは。

学習曲線を知っておくといいと思います。こんなかんじですね。
比例して賢くなるわけではなくて、少し寝ていてから、どっと伸びるところがあるのが一般的なのです。


あとは、私はAIの学習のためくらいでしか教育学の本は読みませんが、日本では教育学もわりといい研究があるので、有名な教育学者の先生の本を読むといいと思います。
行動遺伝学という、新しい学問ジャンルがあるのですが、その中で、小出先生と安藤先生は日本国内ではたぶん権威レベルの先生です。特に、遺伝でそれぞれの個性は決まっているので、その個性にあった教育についても解説してもらえます。





人類の知識は、遺伝子にたどり着いていますので、これが人類の最終的回答でしょう。

これを知っておかないと、くだらないことで悩みます。最終解がわかっているものは、最終解を知っておくべきだと思います。

学生さんみたいに、文系か理系か悩んでいる人は、これを見るといいと思います。この人、安定的に面白いですよ。


ちなみに、日本では「文系」「理系」に分けられていますが、アメリカだと「経済・法律・行政学(社会科学)」「コンピュータサイエンス」「エンジニアリング」「理学・数学・物理学」「医療」「文学・心理学・哲学(人間科学かな)」などと別れていて、文系理系2選択式ではないです(笑)

AI,脳科学、生物学、心理学など幅広く研究しております。 貴重なサポートは、文献の購入などにあてさせていただきます。 これからも、科学的事実を皆様に役立つようにシェアしていきたいと思います。 ありがとうございます!!