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バカのリトマス試験紙 その8 ~算数ができなさすぎる人~

 最近、こういうネタがばずっているらしいです。
 引用します。ネットに本名丸出しなのですが、さすがに私がここで引用するのに丸出しだと、ちょっとかわいそうなので、名前っぽいのと顔写真のところは塗りつぶしますね・・・・。 しかし、〇ホ丸出しで恥ずかしいぞ・・・って思う。

 で、今日のテーマは算数がぜんぜんできない人って話です。


(1) 24時間 365日勤務ってのは、生物学的にありえないし、労働基準法とかでもありえないです。そして、実態として、たしかに小さい赤ちゃんはぐずって泣いて、親を寝かせてくれないですが、子供が寝ているときに一緒にお母さんも寝ていたり、うつらうつら居眠りしているお母さんはよくいるし、ママ友とだべったりして暇つぶししているお母さんはいます。
(2) それに、食事時間+お風呂時間+トイレ休憩とかあります。生理的に24時間ぶっとおしで勤務はありえません。会社員みたいに昼休み1時間はもらえないけど、30分X3回は食事だけでもありますよね。
(3)  そもそも睡眠しないと、だいたい5日くらいで死にます(その前に普通は気絶しますが)。こういう生物学的情報もわかってないようです。
(4) 専業主婦の時間カウントするときに、「自分ための食事や掃除」「そして、育児って自分のDNAのコピーを作った結果であるから、自分のための世話時間であって、お客さんがいるわけではない」という根本的なことを理解していません。


ネットに書かれていたご意見を引用します。だいたいこんなかんじで、ネットの他の人のほうが、はるかに賢いですよねえ・・・。

「すげえよな主婦。寝ないんだぜ?」

「夫婦でやれば世帯収入2600万かよ」

じゃ家事しなくていいから、1000万稼いでこいよと

払ってくれる人に相談してみれば良いじゃん

その年収を外で稼いできて家政婦雇った方がよくね?

せめて自分の為の負担分は除いて計算しろよ。ほなら一人暮らしの家事洗濯に時給出るのかと

「専業主婦が家計からくすねてる金額を生涯換算したらいくら?」

自家内業務なんだから一般的な時給換算はおかしいだろ。
あと休憩時間も睡眠時間あるんだから差し引かないと。あと嫌ならやめればいい。

「休憩もしないで24h稼働しつづけるってマジ? 家事って2、3hで全部終わらん?」(まあ、育児の時間がきついですよね。)

じゃあ俺専業主夫やるわ」 → これはあるあるだなあ。弱者男性とか専業主夫希望するかも? だって、外の仕事きついもん。この漫画の通りですよwww

原則として、待機時間は労働時間とみなされない。家事育児に掛ける時間は大きくない。託児所と家事サービスを合わせて全部頼んでもそこまで掛からない

「扶養から外さないといけないですね」

「育児しながらの専業主婦は大変だと思うけど、子無しの専業主婦はそんなこというたらあかんで」

全部プロ並みに出来るのか?」 → うん。そう思います。部屋をまるくはく奥さんっているよね(苦笑)。姑じゃないけど、文句いいたくなる主婦はいるいる。兼業主婦だとしょうがないけど・・・。

「どうせ煽るなら深夜手当と休日手当と残業代も計算しろよ」

「友達との高級ランチも仕事なの!」

「その計算でいいなら俺年収2300万だわ」

そんな大変な仕事なのに、専業希望の女が一向に消えないのはなぜ?
しかも一度専業始めたら、ほとんどの女は働く気なくすのはなぜ?
本当に年収1300万相当の仕事してんのか?」

その1300万は俺が引き受けるから外で1000万でいいから稼いできてくれ

 いやー、いつもネットのコメント、正論かつ常識的で賢いですよね!!
簡単には、騙されません。

 絵にするとわかるのですが、普通の仕事と専業主婦の仕事時間というのは、こんなかんじです。配分はいろいろ違うと思いますが。
(話を簡単にするために、PTAのようなボランティアは除きます。)


 仕事というのは、「他人(お客様)に捧げて、給与をもらう時間」です。あくまで、「他人・自分以外のひとのため」働いて報酬をもらいます。
しかし、専業主婦のほとんどの時間は、「自分と自分のコピーの子供」のためであって、「ほぼオール自分のため時間」でしかないのですなあ・・・。
もし、料理人が「自分のためのまかない作り」だけで1日が終わっていたら、やっていけません。


 要するに、「子供」は自分のDNAコピーですから、「あくまでも自分のため」です。また、普通に食事造りや掃除などは、「自分だって同じ家で住むだから自分のためでしょ」ということです。これを「仕事」とカウントされると、独身者が自分の部屋を掃除する・食事作るのまで、「仕事・労働」になってしまいます。これはあくまで、「自分の生命維持のための時間」であって、それも「自分のため」です。
 そうすると、「夫のための時間」(他に義両親の手伝いをしていたら、それもと思いますが・・・)くらいしか、他人(でも家族の範囲)のためのお世話時間=労働時間 でしかないです。ですが、夫は外で働いているので、せいぜい1日の合計世話時間は2-3時間と、あと夫婦のセックス時間くらいなものでしょう。セックス時間は夫婦の場合、相互的ですから、楽しいか辛いかに関係なく、自分の時間も半分はあります。売春婦ではないわけですから。
 しかし、夫の時間をもし0時間にしてしまうと、専業主婦は夫の給料から、自分の生活費を得ることができません。
 外からの収入がいっさいない・・・というのが、専業主婦のつらいところです。

 また、多くの主婦の不満は「なんか、がんばっても報われてない」というのがあると思いますが、それは会社員の新入社員だってそうです。覚えることばかりで、上司からほめられることはあまりないです。だんだん一人前になると「うまくやったね」と上司からほめられて、「ああ、仕事してよかった」と思うでしょう。
 そして主婦の場合、疑似的な顧客というのは、夫が基本です。ほめてもらいたければ、成果を認めてくれる夫を選ぶべきだったのです。ある意味、自己責任です。
 
まあ、たまには「少しはほめてよ」と言ってもいいと思いますよ。料理上手やお掃除上手な奥さんは、特に要求して自己PRしてもいいと思います。
でも、他の上手な奥さんとかと比べると、「同じくらいじゃないの」と旦那さんから思われていたら、あまり褒められないかもと思います。まあ、男性の場合、そんなに他の家庭の奥さんの様子を知らないかなと思いますが、なんとなく、家の外がきれいとか、友達の服がいつも清潔できれいとか、同僚のお弁当がおいしそう・・・・というのを見たら、他人の奥さんの平均スキルがだいたいわかるというものです。
 そして、最近の奥さんは兼業主婦が多いですから、「よその奥さん、自分と同じくらいフルタイムで働いて、しかも弁当とかも作っててすごいよね」と思っていると思います。そうしますと、旦那さんから見たら、「専業主婦<兼業主婦」スキルというのは、もうわかっているので、
「うーん、よその兼業主婦の奥さんのほうが、立派だよなあ。子供が小さいと大変だっていうなら、兼業主婦の奥さんも同じような小さい子供を持ってるよ。同じ条件じゃん!」と思っていますから、評価されることは、あまりありません。

 それと、一般的に2つのことが指摘できます。

(A) そもそも、日本人(いや、世界中)の主婦というのは、縄文時代からずーーーーっと兼業主婦です。たまたま高度成長期の昭和時代の30年とか40年ほど、人類史上初めて、片方だけで働ける経済状態になっただけです。明治も江戸時代も室町時代もずーーーーーっと奥さんは働いていました。「大名の奥さんは働いてないじゃん」という人はいるかもしれませんが、大名の奥さんは下の侍女や下男などの監視や育成をしています。実際に教えるのは先輩の侍女が後輩の侍女に教えるのかもしれないですが、勝手なことはできませんから、「こういう方針でやって」とか「予算はこれ以内にしてよね」とか「人事評価」など管理職の仕事をしているのです。要するに、「役員仕事」をしているのですから、上級職の主婦が働いていないわけではありません。また、明治時代や昭和時代でも、財閥の奥さんや上級クラスの奥さんなどは自分名義の会社や不動産などを持っていました。あるいは、子会社などを夫から任されていたりしました。つまり昔のいっけん専業主婦に見える上級主婦たちは、実際は「経営者」だったのです。
現代の多くの専業主婦のように、「部下いない」「家電が便利」「家もせいぜい1件持ち家な程度。下手したらただの賃貸」というリソースのない状態ではなかったのです。こんな「管理するものがない」状態の専業主婦というのは、いなかったのです。
(それに江戸時代や明治時代は、子供の致死率も高いので、5人とか子供がいる家もありましたし、大きな一戸建てに甥姪、若い弟妹、義両親なども同居していて、10人家族などはざらでした。)

(B) グローバルで見て先進欧米諸国の専業主婦は、正直、「障碍者(精神的または肉体的、知的)」「虚弱すぎる」「たまたま夫の転勤のせいで、しばらく仕事をみつけられない仮の暫定失業状態にいるだけ」のことが多いです。子供がいても、保育園や学校に行きますから、昼間暇です。ベビーシッターも雇えます。これは日本でも同じです。しかし、なんらかの知的、肉体的、精神的障害があると、なかなか仕事がみつかりません。結果として、欧米の専業主婦は、「障碍者なのかな?」と思われます。
 ちなみに、「身の回りの世話=家事」を1人で自己判断でできるできないは、精神病が重度か軽度か、健康かどうかのボーダーラインです。たとえば、認知症の老人は料理ができなくなりますし、掃除などもできなくなります。これは、ボーダーラインを下回ったということです。家事能力=ボーダーラインということです。
 日本から欧米諸国に夫の仕事の都合で転勤した奥さんが、現地のパーティにいって、参加者から「何を仕事してるんですか?」と聞かれて、「ハウスワイフ(主婦)です」と答えたら、相手にひかれてしまい、しばらく周囲から敬遠されてことが実際にあります。なぜなら、上のように「まあ、健康そうに見えるけど、働いていないってことは、障碍者なのかしら?」と思われたのです。「目も耳も口も手足も普通なのに、何してんのかしら?この方」とはっきり思われたということです。
 
それでその奥さんは、やばいと思って、次からは「家でお花や日本語を教えています」というようにごまかすようになったらしいです。まあ、日本の華道に興味のある外国人はいますし、最近は日本語学習者も増えているから、2,3人生徒がいたら、あながち嘘でもないですし、月3万円ほどの収入になるでしょうから、悪くはありません。

 さて、実際にリアルな時給などで考えますと、おそらくこんなかんじかなと思います。
(1)子供がいない場合・・・1日3時間X350日くらいX1200円=126万円です。まあ、夜食を作ってくれ等の場合は、夜勤になるので、これに+20-50万円ほどプラスして、年収にしたら180万円相当ではないでしょうか? なにせ、お客は夫1人です。料理人さんのように1日100人前などを作ることはありませんし、お掃除夫さんみたいに50室を掃除することもなく、2LDK程度の狭さだとそういうものでしょう。

(2) 子供がいる場合は、多少もっと知識がいるますので、時間と時給と夜中割増しなどを加味します。
 1日12時間X350日X1500円=630万円ほどです。夜勤手当加算で700-750万円くらいでしょうか? これくらいだと、男性で30代の人が残業したときの年収とだいたい同じくらいになるかもしれないです。
 地方だと、もっと安いと思いますから、これではまだ地方の保育士さんが怒りだすかもしれません。というのも、上記の「自分の家事時間と、自分の子供の世話じゃん」っていう理由で、半分くらいに評価下げをされても不思議はないので、半分にすると、350-380万円くらいで、これで保育士さんの年収と同じくらいになるでしょう。

 もちろん、たとえば、子供が発達障害や病弱で1日中ついていないとだめなので、奥さんのほうが自宅で育児に専念しているとか、同居かそうでないにかかわらず、家族の介護をしている・・・といった、外部要因のときは専業主婦になってもしょうがないです。
 実際、私は会社経営しているときに、「社長秘書募集します」と募集をかけたら、法政大学卒や中央大学卒の子供のまだ小さい奥さんたちが、何人も応募してきました。できれば、隙間時間があれば、働いてお金もほしいし、外の仕事で充実感を得たいのだと思います。まして、MARCHクラスの出身の奥さんだと、いつでも大企業で総務や経理、営業の仕事などすぐできるでしょう。家事育児負担のバランスや、家の近くに働ける場所があまりないから、しょうがなく専業主婦していただけなのです。
 それに、ぱぱっと動ける奥さんって、たいがいスーパーでも、介護職でも、パートで働けます。1日4時間くらいでOKという職場は、たいがいどこかにあります。
 一方、根っからの怠け者の女性というのはいます。あるいは、「お客さんの対応がまじにしんどい」とか「お客や上司との対応がうざすぎる」というタイプの人です。こういう人は、「自己中で、好きな仕事ならやるが、他人のための仕事」はしないです。もちろん、スキルがあれば、「ピアノの先生」とか「茶道の先生」といったぴったりの仕事をやりだせばいいのですが、怠け者だったり、自分磨きをしていない人は男女に関係なく、そういう独立した仕事ができません。仕事の品質が低く、お金を払うレベルではないからです。あるいは、ある程度性格がよくないと、営業でお客さんを確保できないのです。

 しかし、会社の場合、わからないときは上司や先輩が教えてくれたり、手伝ったりしてくれますので、ちょっとスキルに自信がないときでも、1つの仕事のやりとげられます。そのときに、「先輩や上司がうまいやりかた」を教えてくれているのに、「うるさいわね!」と思う「俺様タイプ」は、そういう組織では働けないのです。
 結果として、「俺様タイプ」「女王様タイプ」は、自分が命令をする立場や自分で勝手にやる立場を選びます。結果、それが専業主婦になるというケースが多いのです。
 だって、専業主婦でしたら、お客さんは旦那さんで、「結婚」という縛りがあるので、いつも仕事をくれます。いちいち、0から営業しないでもいいです。また、優しい旦那さんでしたら、家事の質について、あれこれいいません。「こんなもんだよねえ」と思っているので(心の中では、「今日の味噌汁まずいな」くらいは思っているかもしれないですが・・・)、あまり注文をいいません。
(たぶん注文の多い旦那さんだと、とっくの昔に離婚しているのだと思います。)

 というわけで、「専業主婦は1000万円以上の価値がある」と言っている人は、算数もできない人ですし、それに賛同している人たちも算数ができないし、ある意味「外での仕事で現金収入を得られない、情けない自分をかばってくれる、屁理屈を考えてくれる、素敵な人」として利用しているのかなあと思います。

まとめ
(1) お金は、「他人様に喜んでもらっていただくもの」が収入です。自分のための作業には、収入は発生しません。
(2) 仕事の品質の評価も、他人が決めるものであって、自分が決めるものではありません。(まあ、ものすごくがんばったら、「自分を褒めたい」ときはあると思いますけども・・・。)
(3) たぶん、スキルが不十分で、「俺様」タイプが専業主婦になりやすい。
(4) 人類に「専業主婦(夫)」という存在がいたのは、大変珍しいケース。どっちかというと、「仕事が見つからない間や子供が小さいときの一時的なもの」「もし10年も20年もそれだけやっていたら、外国の評価のように、なんらかの障害持ちかもと思われてしまう」ケースが多い。
(5) 本当に才能があったら、たいがいの大金持ちは、奥さんに会社をやらせる。だから、必然的に生涯時間としては、「兼業主婦」でいる時間のほうが多くなるはず。
(6) そもそも、「外から現金収入がないと、生活がたちいかない」ですよね。

(7) 週に1時間でも働けば、家の中だろうと、外だろうと立派な兼業主婦さんです。パートであっても、ぜんぜん恥ずかしくないです。立派です!!
0時間で他の人の仕事をしていないのは、スキル不足や性格的に顧客対応できないのであって、それをへんな言い訳で、ごまかさないでもらいたいかなあと思います。
もちろん、男女に関係なく、本当にきつい障害があれば、外で働かなくてもかまいません。誰か、家族に支援を求めてもかまわないです。

(8) 算数ができなさすぎると、まじにやばいです。というか、「休憩時間」すら、引き算できないというセンスもびっくりです。


最近は主夫が流行w
一度、両方ともやってみて、自分の体で体感してから、文句は言うべきじゃないかなあーw


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