マガジンのカバー画像

おおざっぱなコラム まとめ~考古学編~

373
考古学に関する自筆コンテンツと関連コンテンツをまとめました。 お楽しみください。
運営しているクリエイター

#古事記

なんで奈良県に吉備国の土器とかあるのかなあ?

唐古・鍵遺跡っていうのがあるのですが。 前にちょっとバーチャルミュージアムを紹介したかも? それで面白いのが、吉備国の土器が奈良県で出土するって話。 まあ、他の地域のも出土するので、交流地域がわかるのですが・・・。 それで、吉備津彦っていう人がいるんですな。 「吉備津彦命(きびつひこのみこと)は、記紀等に伝わる古代日本の皇族。 第7代孝霊天皇皇子である。四道将軍の1人で、西道に派遣されたという。」 あ!!欠史八代だ!! 「『日本書紀』『古事記』とも、「キビツヒコ」

出雲はやっぱり島根県じゃ。

うがった、反骨精神が強い人でたまに 「出雲は、島根県じゃねー」と主張する人がいるのですが、いやあ、私から見たら、DNA調べたら、一発でわかるじゃん? これは以前にも引用した東京大学大学院の研究資料の図の1つです。再度引用します。 東北、北関東、島根県周辺(山陰地方)、南九州 特に鹿児島県が、いやもう、まあ青い青い。 大国主の子孫が、出雲神族なんだから、ほとんどが島根県とその隣ばっかりじゃん。山陰地方の縄張りが出雲一族なんだわ。 東北は、蝦夷、アテルイ子孫だから、当然青

プレ皇室研究: 神武天皇のお后

神武天皇は、九州 伊都国にいたときのお妃と、畿内に引っ越ししてからのお妃がいます。 後妻のお妃について、えーって思ったので、ご紹介します。 その1: 出雲の神様の娘だった。おまけに、有名な、矢が流れてきたが、それで妊娠したっていう、やべー魔法の結婚の娘さんです。 大物主神/事代主神 その2: 名前が「たたら製鉄」ぽい名前なのだ。 実は、恥ずかしい名前なので、名前を変えているのだ。今でいうDQNネームをつけられたので、変えたってことですね。 「媛蹈鞴五十鈴媛(ひめたたらい

プレ皇室研究: 神武天皇東征ルートを再考する 速吸門

前に神武天皇の東征ルートを調べたのだが、ちょっとひっかかったことがあるのだ。 従来説は、宮崎県出発だけど、私や原田先生の説は、九州北部 糸島市あたり出発だ。 それで、なぜか大分の宇佐あたりにいったのであるが、宇佐大社はまだないので、理由については謎だったが、その周辺に、水銀脈があるのだ。 だから、神武天皇が水銀脈探しで、軍資金を掘ろうとしたので、これはOK. ところが、 「神倭伊波礼毘古命(カムヤマトイワレビコ、若御毛沼命)は、兄の五瀬命(イツセ)とともに、日向の高千穂

プレ皇室研究: 保食神と馬と蚕

先日、イザナギの後妻が、保食神で、実はイザナギの娘が後妻で、三貴神を産んだのではないかという話を書いた。 ところが、この保食神であるが、ちょっとおかしいのだ。引用してみよう。 なんと、紀元前のはずの皇室の話が、5世紀以降の馬が出てくるwww 蚕も怪しい。 「天照大神が保食神の所に天熊人(アメノクマヒト)を遣すと、保食神は死んでいた。保食神の屍体の頭から牛馬、額から粟、眉から蚕、目から稗、腹から稲、陰部から麦・大豆・小豆が生まれた。天熊人がこれらを全て持ち帰ると、天照大神は喜

プレ皇室研究: 金印をもらったのは誰なのか? (追記あり)

さて、以前に原田大六先生の研究をもとにして、私なりの研究をした結果は、 伊都国は、皇室の祖先の国。平原遺跡の被葬者は、玉依姫、つまり神武天皇の母親。伊都国の女王。 (その後、どうも夫のウガヤフキアエズ王は、早めに死んだので、玉依姫が未亡人としてがんばっていたようだ。) 九州北部の、糸島周辺は「三種の神器」の宝庫であり、ちゃんと出土している。 さて、では、隣の奴国の王も、どうやら、皇室の先祖ぽいいのだ。なぜなら、奴国の王様の墓からも、三種の神器が出土している。 ひえー。 こ

馬の記述っておかしい。てことは「古事記」やばいwww (追記)

いやまあ、「日本書記」には嘘が多いといわれていましたが、「古事記」も嘘があるようです。 まあ、神武天皇前後って、年代がそもそも怪しいのですが。 もしかして、紀元前660年どころか、もっと後じゃないの? って話がはっきりしてきそう。 日本に馬がはいってきたのは、5世紀くらいらしいです。5-6世紀の間にあった古墳には、馬の埴輪や馬具がどんどん出土してきます。 しかし、どうも箸墓から馬具が出たらしいので、3世紀中旬か後半には遡りました。そして纏向遺跡でも出ています。3世紀ですか

淡路島 めっちゃええやん!!

読売ニュースをリンクします。 おおー、倭国大乱 2世紀末 のあたりらしいです。 まあ、銅鐸がどういう音かは、なかなか面白かったですが、なんと、ヒモまで出土しているらしい。 すごい。植物繊維なんて、あっという間に腐るのに、残っていたーーー!! 楽しみです。 邪馬台国四国説がなかなかいいと思っていますが、対岸の兵庫県と淡路島周辺だった可能性もありますね。 →兵庫県PR関係者、ここ大事だぞ。うまくPRに使うべきなのだ!!(笑) たしかに、小島をつなぎながら旅行すると、何日