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たたき台を作るのってツラい

こんにちは、けんです。
最近耳コピを始めました。
そのせいでnoteの更新が滞り始めています。

せっかく1か月連続更新していたのに。残念。



突然ですが、あなたは「たたき台」という言葉を聞いたことがありますか?

私の所属している会社では、
何か方針や方向性を決めるための資料をたたき台と呼んでいます。

私は機械系メーカーの開発部門に所属しています。
開発部門でのたたき台とは、
試験方法について関係者で合意するための資料であったり、
設計検証結果の正式文書発行前のレビュー用資料であったり、

開発活動のために作られるものを指します。

たたき台資料は主に、
事前配布して打ち合わせで関係者とそれをもとに議論を進めていく、
というような使い方をします。


このたたき台を作るのが私はとにかく嫌です。
たたき台を作るのが好きな人は少数派だと思っています。
そして仕事ができる人だと思います。

「たたき台」という名の通り、たたき台を人に見せると叩かれます。
ありとあらゆる視点から資料のダメなところを叩かれます。

資料を叩かれているのか自分自身が叩かれているのかわからなくなります。
叩かれているというより刺されている気分です。


たたき台は作る側にとっては憂鬱な作業を伴うものですが、
ものごとの背景を理解してもらったり、何かを議論したりするうえで重要な存在です。


重要なことは承知しているので、
たたき台を作るのがなぜ嫌なのか、
自分自身の気持ちを分析しました。

私と同じようにたたき台を作るのが嫌な人にとって、
この記事が参考になれば幸いです。


たたき台を作るのが辛い理由

準備が足りない

開発は色々なタスク、色々なプロジェクトが常に並行して進んでいます。

私自身も複数のプロジェクトの複数のタスクを同時進行で進めています。
私はいわゆるプレイングマネージャーというポジションで、
自分自身でも開発業務に携わり、チームマネジメントも行います。

プロジェクト業務だけでなく、電話応対、掃除、荷物受け取りなどの雑務もあります。

とにかく時間が足りないんです。

たたき台を作る十分な時間がないと準備不足の状態で打ち合わせに挑むことになります。
準備不足だと議論を進めたい方向に進められず、
準備不足なこと自体が叩かれる対象になります。

会議自体が無駄な時間になってしまいます。


ねぎらいの言葉がない

たたき台を作るのは大変ですが、
たたくほうは簡単です。

目の前に現れた情報のおかしな点、矛盾点、改善点を見つければいいだけですから。

叩く側と叩かれる側、ただ役割が場面ごとに違うだけなのですが、
叩く側ばかりしている人、言い換えると仕事をあまりしない人は
だんだん勘違いして自分が偉いと錯覚してしまっているように私からは見えます。

そういう人は作る側の気持ちがわからないからなのか、
人をねぎらうことがありません。


たたき台をしょっちゅう作っている人も、
それが当たり前の仕事であるからなのか、
叩く側になった時に作成者をねぎらう人は少ないように見えます。


重箱の隅をつついてくる人がいる

議題の本質ではない、
意味のないこと、どうでもいいことで叩いてくる人がいます。

前述の通り、おかしな点、矛盾点をつくオフェンス側はディフェンスに比べると簡単な作業です。

開発活動というのは大小あれどいつも新しいことに挑戦するので、
未来は不確定なことだらけです。
100%結果がわかっていることは誰もしません。
そんなことはそもそも議論の必要がないし、価値がありません。

関係者一同で一定のリスクを背負い、一歩ずつ前進します。

どれだけ準備してもおかしな点、矛盾点を消し去ることは不可能で、
それを限りなく0に近づけていくことが開発ですが、
「0ではない」ということをひたすらつついてきたり、
議題と無関係なこと(誤字脱字とか)を長々と言ってくる人がいます。

おそらくそういう人は、
「会議に参加した以上は何か言わないといけない」という使命感にかられ、
おかしな行動をとってしまっているのだと思います。


たたき台を作った側からすると、
こういう重箱の隅をつついてくる人を対処するのは大変です。

思い付きで指摘してくる人に対して、
余計な部分に時間と気をとられてしまい、
議論したい内容が話せず、
会議自体が失敗となることもあります。


たたき台を作るのが辛くなかったとき

十分準備したとき

たまにやる気と時間がタイミングよくどちらもあって、
100%の力でたたき台作成に挑めるときがあります。

個人的体感的な確率では全たたき台作成のうち5%くらいです。

事前に質問を想定して、一目で見てわかりやすい資料を心がけて
時間をかけて作ります。
そういう時は会議の前から手ごたえがあります。

ねぎらってくれる人がいたとき

「あなたのたたき台のおかげで議論がスムーズに進んでいるよ」感を
出してくれる人が私の周りに何人かいます。

そういう人と会議で一緒になるとやりやすいです。

そういう人はたいていよくたたいてきますが、
建設的な発言が多く嫌な気はしません。


たたき台に挑む時の対策は?

とにかく入念に準備する

結局入念に準備するしかないというのが今の私の結論です。
100%準備は無理でも、60%を80%,90%にすることはできます。


他人がたたき台をつくったときはねぎらう

私がたたく側のときは、
「あなたのおかげで議論が進んでいる、ありがとう」という気持ちで、
渾身の力でたたいています。

そして会議中、会議が終わった後はなるべく感謝の気持ちを伝えるようにしています。

これを続けることで、いずれ自分もねぎらってもらえるのではないかと
信じています。


以下、たたき台を作っている人を勇気づける記事をご紹介します。
最後まで読んで頂きありがとうございました。







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