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協会のディスクレーマー

ディスクレーマーとは

ディスクレーマーとは、起きる可能性のあるトラブルについて
「もし起きても協会は責任を取りません」
「もし被害があっても協会は関知しません」
と宣言する、その宣言書のこと。

通常、

  • 講座開講の前

  • 資格認定する前

どちらかのタイミングで、受講生に渡します。

架空の例を挙げますと、たとえば
「日本超能力協会」
なる協会があるとしましょう。
あくまでも架空の話で。
(ひょっとすると実在しているかもしれませんが)

その日本超能力協会は、
「ジェダイ養成講座」
を開講しているとします。

講座のコンセプトは…

だれもが潜在的に超能力を持っているが、それに気づかないだけ。
その隠れた能力を引き出すのが「ジェダイ養成講座」である。

…というものだとします。

さて、おそらく日本超能力協会は、超能力に覚醒する人を増やしたいと思っているでしょうが、いっぽうで、超能力の悪用・誤用を防ぎたいとも思っているでしょう。
まっとうな協会ならそう思うはず。

だとすれば超能力を学んで「ジェダイ」の資格を取った人に、いい加減な気持ちで超能力を扱ってほしいとは思っていないはずです。
超能力を

  • 生活を豊かにするために

  • 地域社会に役立てるために

有意義に使ってほしいと願っていることでしょう。

なので、協会は「ジェダイ養成講座」の受講者に対し、超能力者になることの「厳しさ」「重さ」を伝えるため、講座の前にディスクレーマーを配布します。
「超能力の使い方を誤ってトラブルになっても、協会は責任を持ちません」
という意味のディスクレーマーです。

表面上、ディスクレーマーには
「問題が起きても知らないよ」
と、放置的な文章が書かれています。
ですが、トラブルが発生したときに責任逃れをするのがディスクレーマーの主旨ではありません。
ディスクレーマーを読ませることにより、間違った使い方をする人が現れないようにしたい、というのが、本来の目的です。
まっとうな協会ならそう考えるはずです。

ディスクレーマーの正しい使い方

ディスクレーマーをあえて作らなくても、同じことを受講規約の中に書いておけば、法的にはそれで大丈夫です。
協会の立場を守る意味では、それで効力を持ちます。
しかし、受講規約を丁寧に読む人はあまりいませんし、協会の責任を回避するのがディスクレーマーの目的ではなく、

  • 会員に正しく振舞ってもらいたい。

  • トラブルは未然に防ぎたい。

というのが主旨ですので、たとえ受講規約に書いてあったとしてもそれでよしとせず、あらためて、

  • 受講の前や

  • 資格認定をする前に

受講生にわざわざ渡すのがよいでしょう。

手渡すだけではなく、
「分かりました」
という署名をしてもらうのもよいです。

つまり
「超能力の使い方には十分気をつけなさい」
ということをくどいほどに伝えるのです。

ディスクレーマーの書き方については、

  • 協会を主語にして「協会は責任を負いません」と書く方式

  • 受講生を主語にして「私(会員)は協会に迷惑を書けません」という文章にし、署名してもらうという方式

があります。

ディスクレーマーのサンプル

受講生を主語にした署名形式のディスクレーマーです。

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協会モデル講座で提供している大量の資料のひとつです)


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