「〈ユーザー〉としての生」とはなにか――【用語集】『〈自己完結社会〉の成立』
「〈ユーザー〉としての生」 【ゆーざーとしてのせい】 「〈生〉の三契機」の実現を「市場経済」、「官僚機構」、「情報世界」を核とした〈社会的装置〉に委託することによって成立する〈生〉の形式で、「〈生活者〉としての生」に対置される概念。
「〈ユーザー〉としての生」が成立すると、自発性や自己決定の機会と幅が拡大し、近代的価値(〈ユーザー〉としての「自由」と「平等」)が実現していくように見える。他方で、〈生〉を成立させている物事つながりや意味の文脈が不可視化され(「〈生〉の不可視