〈ユーザー〉としての「自由」と「平等」とはなにか――【用語集】『〈自己完結社会〉の成立』
〈ユーザー〉としての「自由」と「平等」 【ゆーざーとしてのじゆうとびょうどう】 現代人は〈社会的装置〉が実現してくれる範囲で我慢することさえできれば、自らの力で〈生〉のあらゆる側面を一から組み立てていく負担から解放され、一定の自由と平等を享受することができる。しかしそれは、あくまで〈社会的装置〉に規定され、〈社会的装置〉に依存することによってはじめて実現される「自由」と「平等」であり、〈社会的装置〉の〈ユーザー〉となった人々ならではの「自由」と「平等」の形であるということ。