「ありのままの私」(「純粋な私」、「本当の私」)とはなにか――【用語集】『〈自己完結社会〉の成立』
「ありのままの私」(「純粋な私」、「本当の私」) 【ありのままのわたし】 他者や世間など、外的な何ものかによって付与される〈間柄〉から解放されたところにあるとされる、幻想としての自己概念(「本当の私」、「純粋な私」とも言い換えられる)で、「〈ユーザー〉としての生」が拡大した社会において、〈自立した個人〉の思想が浸透することによってもたらされる。
「〈関係性〉の分析」(第三のアプローチ)によれば、〈自己存在〉とは、本質的に「意のままにならない他者」との「〈我-汝〉の構造」を