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壱貫亨司詩作集め
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2022年10月の記事一覧

就寝準備

夜になったら 余分な灯りは消して 眠たくなったら 君の温もりを探して 起きていたいなら そ…

壱貫亨治
1年前
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ねぇ

急に寒くなったわねぇ 値上がりしちゃう前に 灯油を買っておかないと 油断して風邪でもひいた…

壱貫亨治
1年前
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煙になった

煙になった どこかへ行った 見えなくなって 聴こえなくても ここにもいてよ 煙になった どこ…

壱貫亨治
1年前
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一日ひとつ

愛を詠む 一日ひとつの 約束を 僕はせっかち 何度も言って 君を抱き 離してしまえば 僕を抱く …

壱貫亨治
1年前
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カプリッチオ

パンデパンデ パンデ 春休み夏休み 鳴り響く 声紋の移ろい 植え付けられた思想 思惑が散乱し…

壱貫亨治
2年前
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頭撫で撫で

よしよし 頭撫で撫で よしよし おでこ撫で撫で よしよし 耳も撫で撫で ごろごろ お腹丸出し …

壱貫亨治
2年前
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削減目標

余っているものなら 欲しいだけ 分け与えよう いずれは 儚く尽きる命運 奪い去られるよりは良い 足りないものであれば 起こさずに 眠らせておこう どの道 尽きることの無い夢幻 魔法の鏡には嘘を吐く いつの間にか 僕たちは 持ち過ぎてしまったし 失い過ぎてしまったし いったい 何が残ったのか これ以上 何を削減する

骨が刺さった喉仏

骨が刺さった喉仏 初めは大層驚いて 米粒丸めて飲み込んだ お陰であわやの窒息死 骨が刺さっ…

壱貫亨治
2年前
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残された人

理由も聞けない もう話せない 肌の温もり もう触れ合えない 冷たくなった もう肌だってない …

壱貫亨治
2年前
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すったもんだ

急がば回れと言いながら 黒板齧った親知らず 周囲の軋轢響かせて 遠目と近目じゃ相容れず 欲…

壱貫亨治
2年前
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急変

何も無い時は 何かの訪れに 取り留めのない 不安と焦り 期待にも似た 破壊願望 そんな言葉を …

壱貫亨治
2年前
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ヤドリギ

周りの景色が変わっても 私は私であるために 変わらぬ姿を浮かべたい 一人で生きれる訳もなく…

壱貫亨治
2年前
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