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壱貫亨司詩作集め
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2021年10月の記事一覧

波打ち際の香り

潮風は重だるくって 浜辺の国道を眺めるカモメは 静止した姿で沈む理由もない 防波堤に座る…

壱貫亨治
2年前
86

数え歌

歌が聴こえる懇ろに 誰かの命と心中の 伝え損ねた思い達 咲いては散った道端で 燃え滓残して…

壱貫亨治
2年前
98

誰だっけ

声を聴いたのも 結構なご無沙汰 どっちが変わったのか お互いきっとそう思って 矢継ぎ早に言葉…

壱貫亨治
2年前
92

街を歩けば人が居る 当たり前だとクラクション 心の殻は独り身で みんな同じと思うから やっぱ…

壱貫亨治
2年前
89

給水塔

山道の湾曲を抜けていくと 遺棄された採石場があった 夕映えのベルトコンベアは 静止した轟音…

壱貫亨治
2年前
104

無重力

連想ゲームの自己催眠 シンボル帆に張る航路にて きっかけ欲しさに触れ合えば 爪弾く歌も相応…

壱貫亨治
2年前
101