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ゲリラの味方?ロケット砲とは

 太古の昔からの歴史的な経緯はとりあえず置いておくとして、2023年からのハマスとイスラエルのトラブルの直接的な原因は、ハマスによるそれまでにない規模でのイスラエルへのロケット弾攻撃に端を発している。
 ゲリラといえばロケット弾。ではロケット弾とはどういうものかを見ていこう。

 まずはロケット弾を発射するロケット砲(ロケットランチャーとも言われる)と一般的な榴弾砲を比べてみよう。榴弾砲の方は旧ソ連製の122mm榴弾砲、ロケット砲もソ連製の122mmロケット砲だ。
 3枚目はロケット砲から発射されるロケット弾のごく普遍的な形状のものを載せてみた。

ソ連で開発され世界各国が運用中の122mm榴弾砲D-30
引用元:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:%D0%9C%D0%B5%D0%BC%D0%BE%D1%80%D0%B8%D0%B0%D0%BB_-_%D1%8D%D0%BA%D1%81%D0%BF%D0%BE%D0%B7%D0%B8%D1%86%D0%B8%D1%8F_%D0%B2%D0%BE%D0%B5%D0%BD%D0%BD%D0%BE%D0%B9_%D1%82%D0%B5%D1%85%D0%BD%D0%B8%D0%BA%D0%B8._%D0%90%D1%80%D1%82%D0%B8%D0%BB%D0%BB%D0%B5%D1%80%D0%B8%D1%8F._201206261852_IMAG0522.jpg


やはりソ連で開発され世界各地で運用中の122mmロケット砲BM-21。トラック部分とロケット砲合わせてBM-21というシステム名で呼ばれ、トラック部分が新型に代わっているものもある
引用元:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:BM-21_Grad_(04).jpg
BM-21用ではないが、アメリカ製5インチ(12.7cm)ロケット弾の本体。だいたいの現代のロケット弾はこのような形状だ。青い部分が弾頭で灰色の部分には固体ロケット推進剤が充填されている。後ろの羽根は後方に畳まれていて、発射されるとバネ仕掛けで写真のように拡がる。固定式の場合もある
引用元:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Zuni_unguided_rocket.jpg

 一見して異なるのは、榴弾砲は砲身が一本だけのところ、ロケット砲はたくさんの砲身(?)が並んでいるところだろう。ちょっと厨二風味がする(笑)。

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