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なかなか突破できない…どうすればいい?~模擬授業~講師編

よく講師枠を受験する先生で。なかなか合格しない先生は確かに多いです。

「あの先生は、とてもいい先生で、指導方法も凄いのになんで合格しないんだろう」「何を見て合否を決めているんだろう」そのように思う現場の先生は多いです。

それは何故でしょうか。

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それは、採用試験は「採用してもらう為の試験だから」です。つまり、現場で、指導力があることと、採用試験を合格することは違います。

そして長年の癖がついてしまっていることが多いです。

癖って…?



話し方
立ち振る舞い。などです。
試験官は、授業を相手は何百人もの受験生を、見てきています。


講師の先生は、経験もあり授業や話し方にも自信もつよつになります。

しかしもっと大切なのはどんな面接、授業でも魅せるのに大切なのは


「教師としての資質」です。

特に講師経験者にとって、採用側として、意識して見るのは「謙虚さ」「素直さ」です。

教師も、児童、生徒も同じ人間です。失敗、間違えをすることはあります。
素直に認めて児童、生徒に謝ること。こういった姿を見せることで子ども達は、先生の人柄を見て、人となりも学んでいきます。

さらに、誤解されやすいのは、採用試験は、授業研究ではありません。採用試験は「採用してもらう為の試験」です。つまり、現場で、指導力があることと、採用試験を合格することは違います。

模擬授業、面接は、長くても10分とか15分という短い時間での勝負です。

何が大切かというと、魅せ方です。
パフォーマンスが大切になります。
一人舞台での芝居です。一人芝居が上手になることです。

講師経験の先生は、同僚や校長に模擬授業を見てもらい助言をもらいます。その時に言われるのは、授業の流れやポイントなど、授業研究のような助言です。
しかし採用試験では、そこは重要ではありません。
どのような先生か。どんな関わり方をするのかという所を短時間で見せることです。

模擬授業

①視線、目の位置、立ち振る舞い方
常に全体を見て模擬授業をしていますでしょうか。できるだけ面接官と目を合わせないようにしましょう。クラスの子ども達をイメージして目線を向けることが大切です。

腕を組んで教壇に立っていませんか?

最も良いのは、腕は自然に手を下ろす。また、有名な方のパフォーマンスを見てください。大袈裟なくらいでもいいです。

②話し方
普段は、呼び捨てにしている先生も、この日は、山田さん。田中さん。と名前をつけて呼びましょう。Aさん、Bさんと呼ぶように決まっている自治体は別です。
また、スピーカーのように話したり、機関銃のように話したりするのではなく、ゆっくりと間を開けて一言一言を大事にして話しましょう。是非、海外でスピーチする人を手本にしてみてください。

③全てが素材
学級にある設定は自分で考えられます。
なので、前回の授業で使ったものを貼っておく、持っているなど、自由な設定ができます。他にも級訓「学級目標」も使えます。


例えば、子どもにただ「大きな声で言ってください」だけでなく
「学級目標にやる気!元気!勇気があるよね。この目標のように言ってみてください」の方がいいです。

④わざと間違える。
模擬授業でやりがちなのは、優秀な生徒、児童を設定してしまいます。どの子もストレートに正解を述べてしまうことを演じてしまいます。
ここで、講師ならではの技。わざと子どもの間違えを見せることです。
学級は、色々な児童、生徒がいます。面白い解答、間違える子もいます。なのであえて間違えた解答を言った設定でやってみて下さい。また、色々な意見や考えをあえて出してみてください。

T「山田さんの〇〇。いいですね。〇〇は、△△と関係ありますね。他にありますか。はい、田中さん。なるほど~その□□。確かに△△ですね。」など、子どもの発言を2つ3つ出させるのもいいかもしれません。

⑤主体的、対話的な深い学びを入れる。

模擬授業の中に、これらの要素をとりいれることです。つまり、「まずは自分で考えて…。(10秒くらい経ったら)はい、三分経ったので、次は隣の人に自分の考えたことを話す交流の時間です。では2分間です。はい。どうぞ。」などの場面を入れることです。これは、 学習指導要領見ての通り、大切になってきます。

これは、これからの模擬授業をする人!忘れずに頭に入れて練習してみてください。




番外編

また、パワポやパソコンを使った授業の場面を入れるのもいいです。

また、それとは別に、以前、元試験官から褒められた模擬授業の導入として、下記のようなことをしました。

①「箱の中身を想像させるもの」
袋や箱などを持ってきて子どもの興味、関心を引き付けます。
「今日はね。先生は、箱をもってきました。何だと思いますか。(子ども「ぬいぐるみ」)「あ~、ぬいぐるみ。ちょっと違います。他にどうですか。はい、田中君」」
「正解は…これです。定規でした。」などと期待をわざと外すこともありました。


②演じる
時には教師は俳優になることもあります。以前、
教員採用試験の模擬授業。
「5年生の水泳の1時間目の授業です。水泳の授業のめあてを決めましょう。」という授業で下記のような導入をしました。



T「みなさん(間を開ける。)今日は、凄い人を連れて来ました。誰でしょう。」(楽しそうに話す)

C「子ども(ヒカキン)」(この答えは誰も言わないので必ず答えを繰り返して言ってください。

T「ヒカキン!さすがに先生でもYouTuberは連れて来るのは難しいです」(笑いながら)
「ヒントです。(下手くそながらも平泳ぎの泳ぐまねをしました。)
「チョー気持ちいい!」気持ちよさそうに演じる。
「誰でしょう。」

C「北島康介」(この答えは誰も言わないので必ず答えを繰り返して言ってください。)

T「北島康介」はい正解です。この北島選手は、何した人でしょう。

C「オリンピックで金メダルを貰った人」(この答えは誰も言わないので必ず答えを繰り返して言ってください。

T「オリンピックで金メダル貰った人」
はい正解です。

というように、必ず、子どもの言った解答を試験官が分かるように繰り返し言うことです。また、かなりのジェスチャーや表情で試験官を虜にし、自分の舞台を作ってください。

T「この選手のしたこと。それは目標をしっかりと決めて。行動するということです。今日の学習は、めあてを決めるということです。」

など、授業に関わる、惹き付ける何かも重要です。

さらにもっと大切なのは表情です。
😆よーくできたね。すごいですね…。
🤨えっ😲それ本当ですか…。
😩それは、それは…悲しい。😣

毎日鏡を見て表情豊かに、声のボリューム、トーンも考えて。

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必ず模擬授業で、声のトーン、間、ボリュームを意識して大袈裟なくらい変えてみてください。

模擬授業は、パフォーマンスが大切です。
毎日鏡の前であらゆる表情を作ってください。芸人から技を盗んでください。

是非!2日に1回は練習してみてください。
一次試験合格してからは遅いです。
早い人は、今から。遅くても4月から始めると余裕ができます。


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