📓そろそろ決着を。「才能」の解剖学

春眠暁を覚えず。

孟浩然のような知性ある詩人でも、
春は寝過ごしてしまうといっています。

そう、だから、
筆者が２日連続で寝坊したのは、
仕方がないことなのです･･･！！

一通り言い訳が終わったところで、
本編に入っていきましょう♪笑

共育LIBRARYへようこそおいでくださいました✨

教育、人間、人生など、様々な「知恵」や「情報」が詰まった図書館のような、皆さんがくつろぎ、人生の「気付き」を得たり、知的好奇心を満たしたりできる居場所を目指しています😌

どうぞ、ごゆるりとお過ごしください。

共育LIBRARYりょーやん、元教師です。

「才能」

２０１５年を過ぎたあたりから、
「才能」がもつ言葉のニュアンスが変わり始めました。

かつては、

「努力すれば誰でも才能は開花する」

そう謳われていたのが、

「環境も極めて大きい」

という話になり、
近年では、

「遺伝である程度決まっている」

という声もあがってきています。

これらは全て、
一部分は正しいと言えるでしょう。

ただ、筆者は知っています。

子どもというものは、
指導者によって幾重にも変わるということを。

愛着障害を持っていた子が、
保育園の指導者によって、
わずか半年で、
愛着を修正することができた。

１クラスの半数以上の家庭が、
生活保護を受給しており、
子どもたちにも生きる気力があまり感じられない。

そんな１年生たちが、
わずか１年間で、
６年生をも圧倒する運動能力、
学力を身に付けたという事例を。

ということは、

遺伝×環境＝才能

の方程式は、
思っている以上に、
変動域が広いということです。

環境はもちろん大事。

加えて、どう育てるのかという、
大人の捉え方、考え方を変えていくことが、
「才能」を開花させるきっかけになるかもしれません。

そこで、
「才能」を開花させる方法を、
この記事ではまとめていきたいと思います。

大人にも、
子どもにも当てはまる話だと思うので、
ぜひ、お楽しみください。

「才能」を解剖する

「ビリギャル」を育てたということで、
一躍有名になった坪田信貴さん。

彼は、才能の正体を、
次のように言っています。

「才能とは結果である」

と。

ビリギャルと呼ばれた生徒を、
有名大学に進学させようとしたとき、
周囲の人たちは全力で否定したと言います。

「できるわけがない」
「時間を無駄にするだけだ」

そして、ひとたび結果を出すと、

「あの子はもともと地頭がよかった」
「才能がもとからあった」

という声に変わったそうです。

もし、これで、
受験に落ちていたらどうでしょうか。

「ほら見たことか！」
「やっぱり身の丈に合っていないんだ」

となるでしょう。

同じ努力の量、
同じ能力値であったとしても、
結果が出ているかどうかで、
周囲からの評価は１８０度変わるのです。

面白いエピソードで、
ビリギャルの本が１２０万部売れ、
ベストセラーになると、
周囲からの目線は、
全てポジティブなものに変わったそうです。

「坪田さんて、もともと文才ありましたからね」

そう、
お付き合いのある方に言われたそうです。

その方とは、
あまり文章での交流をしたことがなかったので、

「どこからそう思ってくださったのですか？」

と聞くと、

「メールから滲み出ていた」

と答えたそうです。

後日、メールをチェックすると、
その社長に送ったものは、

「お世話になります」

といった、
基本的な挨拶文しか載っていなかったそう笑

つまり、
結果を出しているかいないかで、
それほどまでに人の認知は歪んでしまう。

逆に言えば、
結果は出していないけれど、
能力値はあるという人は、
実はごまんといるということです。

そんな、極めて抽象的で、
霞みがかった存在である「才能」。

ここからは、
「才能」を規定する要素を、
３つお伝えしていきます。

解剖❶　尖りを見つける

人間の能力値は、
どんな人も最初は円の形をしている。

そんな話を聞いたことがあるでしょうか。

その円の面積は変わりません。

例えば、
ピアノを習わせたとします。

すると音楽の能力が、
円からニョキッと出る。

ただ、その出た分の面積が、
どこか凹みます。

例えば、
音楽に大量の時間を投入することにより、
運動に打ち込む時間が取れなくなり、
運動面は凹むかもしれません。

このように、
一部分の能力を伸ばすということは、
他の能力が伸びるチャンスを潰すということでもあるんです。

限られた時間、
エネルギー量を、
どこに投入するか。

どこかが一部分だけ尖った形にするか、
完全な円の形に近づけるか。

つまり、これは、
長所を伸ばすか、
短所を直させるかという話。

今や、

「優等生崩壊」

と言われている時代。

かつて「優等生」と呼ばれた人は、
今の社会では、

「万遍なくこなすけれど、特別なことは何もできない人」

です。

自分のどこの部分を尖らせて、
どの分野に飛び込むのか。

その判断力が、
「才能」をまず、
規定する要素になると考えます。

「才」という漢字は、
もともと「角」と同語源だとされます。

つまり、

「飛び出た・尖った」

という意味の漢字。

つまり、
能力が飛び出た部分が、

「才能」

であり、

天が与えた、
飛び出た部分がある人が、

「天才」

という意味合いなのです。

飛び出た部分を見つけ、
研磨し、尖らせる。

これが才能の解剖学、其の一です。

それがゲームであっても、
構わない。

今やゲームを極めることで、
メシを食っていくことができる時代。

後は、そこに覚悟を決めて、
振り切れるか、です。