#2 2年前

2年前の話


私は、産休育休代替の先生として、1年生の担任をしていました。

4月から迎えた1年生とコロナウイルスと戦いつつも、日々奮闘していました。
(そこでの学びはいつか書く機会があったら書きます。)

子供達との別れを意識しはじめる自分と持ち上がりだろ?と思っている自分、3月23日
忘れもしません。
掃除の時間中に当時の校長先生が降りてきて

校長「大変だっただろうけど、すごくまとまったクラスになったね」
「ありがとうございます!」
校長「来年もこのクラスよろしくね」
「えっ!?本当ですか!?ありがとうございます。とても嬉しいです」(なぜ今なの!?そういうのって放課後とかに呼ばれるじゃん)



このやりとりが終わると
校長は満足げに階段を上がり教室をあとにしました。
私は掃除に戻り五時間目を迎えて
その日は何事もなく終わりました。



〜2日後〜



3月25日 修了式

修了式を執り行い

子供達に言葉とあゆみを送り、帰りの会を行なっていると
子供達が日直の声掛けに合わせて立ち上がりお別れの言葉とアルバムをくれた。
子供達は全員お別れだと思っている。
私は来年も一緒だよぉ〜と呑気に思っていた。
それでも、子供達が力を合わせて、内緒にして作ったメッセージアルバムをもらい涙を流しました。




放課後、職員室で仕事をしていると
校長室に呼ばれた。


校長「突然ごめんね。」
「いえいえ!何かありましたか?」
校長「来年のことなんだけど・」「二年生ですよね?以前お聞きしましたよ?」
ここで間が開いた。
空気の変化をあんなに鮮明に感じたのは数えられるくらいしかない。




校長「来年、5年生をお願いしたいんだ。」
「っ!?」




#3に続く・・・

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