空白の時間こそ、自分の時間である。

自分自身の時間とは、孤独であり、傍からみれば無意味なものである。
ただ、これを見失えば、全てを捨てることと同義だ。

「自分の時間を持とう、自分の好きなものに時間を使おう。」
「人に自分の時間を明け渡してはいけない。」

などなど、自分というものの価値や必要性みたいなものを重要視する価値観がもてはやされている。
この考えには、自分も賛成だし、肯定的に受け取ってよい表現だと思う。

ただ、この言葉を聞いて、すぐに自分の時間を取り戻せるかというとなかなか難しい。そもそも、他人(主に会社や人間関係など)に時間を奪われていた人がすぐにそれを手放せるかというと不可能だ。生活のこともあるし、急に動くことは不安を伴う。
そこで、安易に自由な時間を持てそうなコミュニティに属して、それを満たそうとしてしまう。
今でいうと、オンラインサロンや自己啓発セミナーなどだ。これらのコミュニティが悪いとは思っていないし、人とつながることで学ぶことも多いだろう。

しかし、その考えは危険だ。今までのコミュニティに加えて、新しいコミュニティを増やすことは、さらに自分の時間を奪うことに他ならない。

だから、まずは今ある関係の整理をして、自分の持てる時間の現状を把握することが第一歩で、そこからサロンに入って、他の人の価値観を共有していかないと何も変わらない。

僕が自分の時間を考えるきっかけになったことは退職だった。
会社を辞めると本当に人と会わなくなる。嫌でも自分の時間ができてしまって、向き合うしかなかった。

この時、とにかく時間ができたから自分の時間とか今までの人間関係の整理ができた。会社というコミュニティを抜けて初めて自分のこれまでを整理できたし、今まで大切にしていた価値観について考える余裕ができた。

ただ、退職して、時間を得た代わりに収入はかなり下がるので、オススメはしない。まずは、今ある時間の中で何もない時間をつくることがこれからの気づきを見つけるきっかけになるはずだ。

外からの刺激で行動をすることのほとんどは、他人の時間だ。
まずは、どこからも刺激を受けない場所について、何もしないことを始めよう。その時初めて、自分の中にある不安や希望に気づけるだろう。

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