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J2視覚化計画2023〈第34節〉

#J2視覚化計画2023

◎今節のアナリスト◎慈永津 眞経

シビれるで、しかし!
今まさにJ2のプレーオフ争いがアツい!いやーまさかこんなにアツい展開になるとわ、山根永遠。
てゆーか今季は久々に“真のプレーオフ”が戻ってきたし。あれは2018年のこと。J2のために存在していた「J1昇格プレーオフ」が「J1参入プレーオフ」に改悪されちまい、J1様がお出ましになった。J1側に有利ララなレギュレーション押し付けられ、J2側にとってみりゃ人参ぶら下げて走らされて、実質無理ゲーっていう「PO=やりがい搾取」だったのよ。ま、ホーム開催権があれば入場料収入面ではオイシかったけど。幾分は。

今季からはッ!J2の、J2による、J2だけのバトルで昇格枠1を奪い合えるッ!。これならリーグ戦を上位で終えた方にアドバン付いてるレギュも不公平感ないな。てかそれが当然っじゃん?

無理ゲーからバトルオブ正当に戻ったプレーオフの価値は、そりゃもう爆上がりよ。てことで、猫も杓子も犬も雉も猿もプレーオフ圏内の6位に手を掛けようと必死な終盤戦になってるワケなのよ(猿はちょっと無理かァ~)。

仏教ではさ、我々が死後裁かれて落とされる6つの世界があるとされてんのよ。地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間道、J2道の6つな。そんなJ2道の中で今最も熾烈なのが6位争いなのさ。詳しい分析は省略するけど4位以上の面子はほぼほぼ決まってきてるじゃん?わかんねーのは5位と6位のとこね。

この2つの椅子をめぐって7チームが争う構図だった今節。
5位の長崎ィはぐんまちゃんをフアンマとジョップで殴って逆転勝ち。これはでかい。
6位だったトリニータンは甲府氏に2-0からの逆転負け。PK止めた後に逆転食らって精神的にもキツい負け方よな。
千葉パイセンは今まで一度も勝ってなかった秋田一体にしぶとく勝利。そしてファジー岡山くんは終了間際にベガ仙台を砕く超・劇的勝利。
この登り龍な2チーム+甲府氏が新ユニット「カチテン51」を結成して、ここが6位ラインってワケさ。輪笠。

いやー、激戦。激戦って言っときゃ語彙力なくてもそれなりに聞こえるんだよねー。便利。で、結局こうして5~7チームが激戦ってるプレーオフ進出ラインは最終的にいくつになりそうなん?ってのが今回の本題ね。

詳しい分析は省略するけど、この図で理解してほしい。

考えるな、感じろ

結論としては想定内で高く出れば67、低く出るなら65くらいじゃね?って話。ぶっちゃけ現状の6位がこのままのペース[=勝点1.5/1試合]だとふるい落とされるからな。確実に。残りは [勝点1.75/1試合]以上 は必要なんじゃね?

てことで、65~67の間を取ってPO進出ラインを66に設定した場合、各チームの残り試合をどういう星取りでいけば届くかっつー地獄の皮算用がこれ。

長崎 3勝3分2敗 →勝点66
岡山 4勝3分1敗 →勝点66
甲府 4勝3分1敗 →勝点66
千葉 4勝3分1敗 →勝点66
大分 4勝4分0敗 →勝点66
群馬 5勝3分2敗 →勝点66(※残り10試合)
山形 5勝3分0敗 →勝点66

まぁ勝ち負けのパターンは他にもあるけど一例だ。脳内で3分→1勝2敗に振り分けたりしてくれ。で、これをパッと見で言えちゃうのは「もうほぼ負けられないじゃん!」ってコト。琴奨菊。

長崎ィは今節の勝ちがべらぼうに大きくて、こうして見りゃアドバンテージあんね。4勝4敗とかでもOK。
ぐんまちゃんは延期分の試合数が多いんで負けの余地はあるけど、5勝~6勝はマスト。
他も残り8試合のうち最低でも半分の4勝はしないと難しいっつーのが66ライン。そんでまだ直対も結構あるしね。次節の山形vs岡山(因縁!)とか。あと37節の岡山vs千葉とか。

ちな6位の勝点が68まで上ブレしたとすりゃこうなる。

長崎 4勝2分2敗 →勝点68
岡山 5勝2分1敗 →勝点68
甲府 5勝2分1敗 →勝点68
千葉 5勝2分1敗 →勝点68
大分 5勝3分0敗 →勝点68
群馬 5勝5分0敗 →勝点68(※残り10試合)
山形 6勝2分0敗 →勝点68

うは、もう全然負けらんねぇーじゃん(長崎ィ以外)。
でもさ、残りをこんくらいの成績を乗り切れるチカラがあるんなら、そのままプレーオフも勝ち上がれるんじゃね?そうなのよ。目的はプレーオフ圏内に入ることじゃなくて、プレーオフを勝ち上がることじゃん?それなら終盤に「勝ちまくりでほぼ負けなし」状態にチームが仕上がってないと。内藤新宿。

プレーオフ争いでカギを握ってるのは案外残留争い勢かもな。こっから先は残留争い組の死に物狂い度が一段階上がってくるから、思わぬところで「つうこんのいちげき」を食らいかねねぇから。食らったら即、命取り。落とし穴だらけのJ2道ラストスパートを制するのはドコだ!?強いチームよりってより、運と勢いを味方にできるチームだと思うなぁ。

慈永津 眞経(じえいつ・まきょう)
1989年三重県生まれ。実家はお寺。でもできれば継ぎたくない。推しレフェリーは岡宏道審判員。座右の銘は「やっぱ今年もJ2は魔境っしょ」。

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