Googleマップで旅するJリーグ〈J1編〉

ストリートビューがあるので今回は「Googleマップで旅する」と題したが、個人的にはYahoo地図の方が好き。ベースがゼンリンだから。地形図表示ができるから。でもYahoo地図の新しいバージョンは何か使いにくくなったなぁ。やはり至高は国土地理院地図か…とか思いながら、J1編まとめ。(※Jリーグに登録しているクラブ所在地の住所)

北海道コンサドーレ札幌

画像1

北海道札幌市西区宮の沢2条3丁目4番1号

メインスポンサー・石屋製菓のファクトリーパーク「白い恋人パーク」にクラブ本社&クラブハウス・練習場がある。サッカー場周辺はまるでヨーロッパの街並みのような雰囲気で、Jクラブで最も美しくファンタジックな本社に違いない。すぐそばに札樽道札幌西IC、地下鉄東西線宮の沢駅があり、交通も至便。札幌を気に入る選手が多いのも納得。雪と寒ささえ何とかなれば。

ベガルタ仙台

画像2

宮城県仙台市青葉区本町3-6-16 漁信基ビル4F

本拠地・ユアテックスタジアム仙台のある泉区の泉サッカー場に立派なクラブハウスがあるのだが、本社所在地の登録は漁業信用基金協会のビル。宮城県庁に近い省庁街にあり、同じフロアに県の分庁舎も入っている。大通りの街路樹の緑も美しいが、街並みはまさに東北地方の政治の中心地。愛宕上杉通を挟んだ西にたたずむ歴史ありそうなお屋敷が気になるところ。

鹿島アントラーズ

画像3

茨城県鹿嶋市粟生東山2887

練習場&クラブハウスが本社所在地。目の前の道路“アントラーズ通り”をまっすぐ北進すれば、車で10分で本拠地・県立カシマサッカースタジアムだ。ストリートビューがクラブハウスのショップやカフェ内まで入れる。中学の地理あたりで習う「鹿島臨海工業地帯」に隣接しており、ストリートビューをズームアウトしていくと鹿嶋港側に壮観たる工場風景が広がっている。

浦和レッズ

画像4

埼玉県さいたま市緑区美園二丁目1番地

クラブハウスはさいたま市大原サッカー場にあるが、クラブ所在地はホームスタジアムの埼玉スタジアム2002。かつては浦和駅近くに本社ビルがあったが、2005年にスタジアム内に移転。現在はクラブが埼スタの指定管理者のひとつになっている。最寄りの浦和美園駅から埼スタまで、ストリートビューでも遠い(すぐに屋根は見えるのに…)。

柏レイソル

画像5

千葉県柏市日立台1-2-50

クラブが所有しているホームスタジアム・三協フロンテア柏スタジアムが所在地。トレーニングハウスと練習場も隣接しており、まさにレイソルの城。「日立台」という地名の通リ、一帯の土地が一段高くなっている点が見どころ。ストリートビューで隣接道路をいけばかなりの傾斜を感じられるし、南麓の住宅地からみれば文字通り城郭のような高まりになっている。


FC東京

画像6

東京都調布市下石原1-2-3 TSOビル

2019年9月に新事務所として調布インターの近くのビルに移転。ストリートビューは2019年4月なので移転よりも古い。本拠地・味の素スタジアムもほど近い。いわゆる多摩エリアの住宅地で、一筋南には旧甲州街道が通っている。そういえば調布ICの反対側ではセスナ墜落事故なんかもありましたね…。

川崎フロンターレ

画像7

神奈川県川崎市高津区末長4-8-52

縦長の川崎市の中でも北の方、本拠地・等々力陸上競技場のある中原区に隣接する高津区の路面に本社を構える。見るからに事業所っぽい建物には「富士通株式会社末長分室」の文字が残る。等々力競技場はよく「迷路」と評されるが、このあたりも北にいけば道路が不規則なカーブを描く。原因が多摩川の旧流路であることは、ブラタモリで習った。


横浜F・マリノス

画像8

神奈川県横浜市港北区新横浜2-6-3 DSM新横浜ビル5F

新横浜駅前のオフィスビルがクラブ所在地。ビルの横を通る「スタジアム通り」を真っ直ぐ進めばホームスタジアムの日産スタジアム&練習場の日産フィールド小机というロケーション。周辺は「新幹線駅ができてから街が開発された」という雰囲気で、特筆すべき名所などもないが、新横浜ラーメン博物館が近い。

横浜FC

画像9

神奈川県横浜市保土ヶ谷区川島町522-3

練習場&クラブハウスのある横浜FC・LEOCトレーニングセンター。西谷浄水場の敷地内にあり体育施設の活用事業として2010年にグラウンドやクラブハウスが整備された。浄水場内の横浜水道記念館に向かって土地が高くなり、そこから坂の向こうに横浜の街を見下ろすほどの急な下り坂になる。帷子川に向かって丘陵の谷筋が通り入り組んだ地形は、地形図で見ると面白い。

湘南ベルマーレ

画像10

神奈川県平塚市中堂18-8 E棟3階

町工場が集まる“テクノロード”の一角にあり、ライトグリーンとブルーでペイントしたビルが印象的。建物の裏手すぐが練習場とクラブハウスのある馬入ふれあい公園サッカー場。道路の向かいにもチームロゴを掲げた質素な建物があるなど、NPO法人から再出発した街クラブらしさがあふれている。ストリートビュー(2019年5月)にはスタッフor選手の姿も。

画像11


清水エスパルス

画像12

静岡県静岡市清水区三保2695-1

清水港から突き出す三保半島のほぼ先端にあるエスパルス三保グラウンド&クラブハウスが所在地。ストリートビューは寄れないが、すぐ北手から海沿いには世界文化遺産に登録されている三保の松原が続く。そして駿河湾越しには富士山ビュー。ロケーションの美しさはJクラブ屈指だろう。それにしても見事な砂嘴の地形。いつか安倍川の河口から自転車で回ってみたい。

名古屋グランパス

画像13

愛知県豊田市保見町井ノ向57-230 トヨタスポーツセンター内

親会社である“世界のトヨタ”が所有するスポーツ施設内にクラブハウスと練習場があり、本社所在地も兼ねる。豊田市だが、豊田スタジアムやトヨタ本社のある市街地からはかなり郊外で、まあまあの山の中。昔豊スタでの試合後、自転車でこのあたりを経由して長久手→東山→金山まで走った時のことを思い出した。楽しい道ではなかった。

ガンバ大阪

画像14

大阪府吹田市千里万博公園3-3 万博記念公園スポーツ広場内

ホームスタジアムのパナソニックスタジアム吹田がクラブハウスを兼ねており、本社所在地にもなっている。このあたりが民間資金で造ったスタジアムの真骨頂。練習場も隣接。パナスタ建設に伴いパナホーム製のクラブハウスは解体された。周辺は万博記念公園周回道路でストリートビュー的な面白さは乏しいが、やはり白いUFOのようなパナスタの存在感が風景に彩りを添える。

セレッソ大阪

画像15

大阪府大阪市東住吉区長居公園1-1(長居球技場)

練習場とクラブハウスは此花区の舞洲にあるが、かつてのヤンマースタジアム(桜スタジアムとして改築中)=長居球技場をクラブ所在地としている。ストリートビューではまだ工事前のキンチョウスタジアムの姿を拝むことができる。JR鶴ケ丘駅からスタジアムの間にはサッカーファンには有名な薬局があるが、ストリートビューで年代を遡れば貴重なアーカイブも見られる。「出戻り3兄弟」とか…。

画像16


ヴィッセル神戸

画像17

兵庫県神戸市兵庫区御崎町1-2-1 御崎Uビル3F

ホームスタジアムのノエビアスタジアム神戸の入口脇にあるビルが本社所在地。風景だけ見れば割と新しい街のような雰囲気だが、スタジアムから北に向かえば明治時代に掘られた兵庫運河が横たわっており、江戸時代以前は兵庫津、平安時代の大輪田泊と呼ばれた歴史ある一帯である。見えるのは工場だらけでそうは見えないのが残念だが。

サンフレッチェ広島

画像19

広島県広島市中区大手町1-4-14 上田ビル2F

2019年9月に広島の中心部のビルに本社事務所を移転(ストリートビューは直前の8月)。原爆ドームのすぐ西側で、広島の繁華街の中心・紙屋町からもほど近い。本社の都会度では京都、大宮と争うJ最強クラス。計画が進む新スタジアムまでも徒歩圏内だ。繁華街なので何でもあるが一筋南の本通商店街の入口にはサッカーファンを震撼させた有名お好み焼き店がある(あの悲劇からもう10年近く経つとか…嘘でしょ…?)。

サガン鳥栖

画像18

佐賀県鳥栖市京町812 ベストアメニティスタジアム内(←※Jリーグ公式の記載)

ホームスタジアムの駅前不動産スタジアム内が本社所在地。それにしてもJ1はスタジアム=所在地が多い。所在地がスタジアムと一緒なので特筆すべきこともないのだが、ストリートビューでもやっぱり駅までの距離の近さを体感できる(虹の橋は渡れないけど)。なお京都の新スタ完成により駅から一番近いJクラブのスタジアムの座は微妙になった。クラブハウスは少し離れた鳥栖市北部グラウンドにある。


大分トリニータ

画像20

大分県大分市大字横尾1629

大分市中心部から離れた山間だが、ホームスタジアムの昭和電工ドーム大分&練習場からは車で5分ほど。地名に大字が付く通リの辺鄙な風景が広がっている。東九州自動車道の大分米良ICからのアクセスは悪くはない(良くもない)。北側の高台にはかなり大規模な団地として開発されており、一戸建て住宅がズラリと建ち並ぶ。意外にも周辺人口は多そうだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?