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J2視覚化計画2023〈第6節〉

#J2視覚化計画2023  ※仙台と長崎は同順位

今節のJ2の動向を解説するアナリストは、初登場・富嶺織布音さんです。

◎今節のアナリスト◎富嶺 織布音

みなさま、ごきげんよう。富嶺ともうします。
わたくし、去年から気になっているマスコットちゃんがおりますの。それはブラウブリッツ秋田のブラウゴンちゃん。もちろん、ヴィヴィくんみたいな、誰が見てもカワイイ子も好きなのですが、見た目はちょっぴりもっさりしてても、一所懸命にがんばってるブラウゴンちゃんの姿…たまりませんわね。あ、一生懸命ではなく、一所懸命ですわ。たとえ狭い領地でも、与えられた御恩に報いようと懸命に奉公する御家人様のような、そんな姿ですわ。

ブラウブリッツ秋田、この6節まで負け無しですわね。今節も徳島相手にボールを持たれましたが、危険なところで身体を寄せて打たせなかったり、エリアに侵入してくる相手には最後まで諦めずにブロックしたり…。そういう部分を絶対にサボらない「一所懸命」ぶりを発揮しておりましたわ。最近よく使われておりますお言葉で言えば、「プレー強度」ですわね。W杯カタール大会でもそうでしたが、プレー強度や献身性が備わっていることが、もはや上に行くための必須条件になっている気がしますわ。
【ひたむき×全力=秋田】という横断幕が掲げられていますが、吉田ブラウブリッツのサッカーは、プレー強度という面では、J2のど真ん中かもしれませんわね。秋田と強度で渡り合って、プラスアルファの技術がであったり、決定的な仕事ができるアタッカーがいるチームでないと、プレーオフ進出は難しいかもしれません。

今節は、いわきFCvsFC町田ゼルビアというカードも、強度の高いゲームでしたわね。力と力のぶつかり合いになっても、小手先のボール回しに逃げはせず、強度勝負、消耗戦上等で上回った町田はさすがは首位様!と言うべきでしょうか。アルゼンチン代表にしたって、メッシ以外全員献身的だった訳ですもの。町田のように豪華戦力を擁していても献身的であることは、今季を勝ち抜いていく上でとても重要なことだと思いますわ。

最後に今季の吉田謙監督の言葉を紹介させてください。「こぼれ球の奇跡。それは奇跡ではなく、偶然ではなく、必然でなければいけない」「まず走る、そして走る」「紙一重は紙一重の練習を続ける以外ない」
ブラウゴンちゃんも吉田謙監督の言葉を体現して、さらに泥臭く、素敵なマスコットに育ってくださいまし。

富嶺 織布音(ぷれい・おふね)
1983年福井県生まれ。マスコットを入口にJリーグに興味を抱き、いつのまにやらJ2箱推し。好きな卵料理はプレーンオムレツ。座右の銘は「プレーオフは豪華なおまけ」。

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