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50代。人生後半どう生きる?子どもが成人したあと離婚を考えているご夫婦へ


子どもが家を出た後の夫婦関係が憂鬱・・・


これまで子どもを介して会話をしてきたけれど、気がつけば子どもも成人。
家で夫婦だけの時間が増えてくると、お互い居心地が悪く、避けるように外出したり、話すことは最低限の事務連絡。

好きで結婚したはずなのに、支え合うと誓ったのに、いつのまにか、一番近くにいるのに一番遠い存在に。
修復、、、今更パートナーシップを築いて関係をよくしていく意欲もわかない。相手だってきっと同じだ。

「趣味が合わない」「いつも文句を言っている」「自分が正しいと思ってる」
相手の嫌なところはいくらでも並べられるけれど、好きなところは見つからない。

かといって、自分から動いていざ離婚というほどのパワーもない。
が、しかし、人生100年時代。このままで終わっていいのか。
一歩外に出れば気の合う異性もいるし、無味乾燥な家庭でこの先夫婦を続けていくよりも、一度きりの人生、もう一花咲かせてもいいんじゃないのか


そんなふうに思われている50代の方、いらっしゃいませんか。
ドキっとされた方も多いはず。


「離婚」が頭をよぎったら・・・


「離婚して人生リセットしたい」。なんて頭をよぎったことはありませんか。

先にお伝えしておくならば、離婚はしないに越したことはありません。
特にお子さんがいるご家庭においては、離婚しても子どもにとって両親であることには変わらないわけですし、子どもは何歳になっても両親には仲良くいてもらいたいと願うものです。

とはいえ、親のつとめ、育児の役割を終えた後、自分の人生を見つめ直してもよいではないか。そんなことがあるのはごく自然なことですし、お子さんの有無に問わず、誰しも自分自身が幸せなる権利があります。


自身の気持ちは停滞しているけれど、お相手は離婚したいと思っている様子はなかったり、現実的に経済面で離婚を選択するのが難しいという場合は、離婚 or 修復と両極に触れずに、経過観察をしながらコミュニケーションをはかってみることもひとつ。

離婚すればすべてがリセットされて幸せになれると思われがちですが、結婚して安定していたからこその不満だったことに後から気づくなんてことも少なくありません。

ご自身が能動的にコミュニケーションを取ろうとやれるだけのことをやってみて、それでもダメなら「離婚」を選択しても自分自身に納得感がありますよね。

相手に期待しない。「察して」コミュニケーションから卒業

夫婦関係が悪化するケースのほとんどが、圧倒的なコミュニケーション不足、または、相手の領域に踏み込みすぎる距離感のバランスの崩れからくるもの。

夫婦とはいえ、価値観が違うのは当然です。家族になると、「同じ価値観であるべき」と思われがちですが、違くて当然です。

大事なのは違う価値観を尊重し合い、お互いの関係をよくしていくために会話をしようと努力すること。これは、どちらかを説得するのではなく、違いを認め、おとしどころを話しながら見つけていくコミュニケーションです。
コミュニケーションとは、とても面倒くさいもの。

「どうしてわかってくれないの?」の前に、相手がわかるように関係がよくなるように自分から投げかけてみるのもひとつ。

代表的なことが「察して」という行為。イライラしたり不機嫌になったりして、察してオーラを出していては、相手の心は離れるばかりです。
自分の機嫌は自分で取るのが礼儀。そして、夫婦だからわかるはずというのはおごりですから、きちんと自分の言葉で相手に伝えることが大事。
これもまた面倒くさいことですが、ひとつひとつの積み重ねなのです。

また、相手に期待しすぎるがゆえに相手に失望し、相手が変わらないことへの不満で溢れるといったことありませんか。
残念ながら、相手を変えることはできないんですよね。ただ、相手へ影響を与えることは自分次第でできますので、まずは「期待するのではなく伝える」ことを再チャレンジしてみてはいかがでしょう。

自分が相手を不満に思っているのと同じくらい、相手も自分のことを不満に思っているものですからね。



離婚を選択した際に大事なことは条件だけじゃない


やれるだけのことはやったけれど、夫婦関係の継続は困難。
すでに夫婦間で別居や離婚の話が持ち出され始めている方に向けてお伝えしたいのが、お子さんがいる場合には、たとえ成人したとしても、子どもは親の離婚を悲しむものです。そして両親それぞれの顔色を伺うのは何歳になっても変わりません。

離婚を決断した際にイメージしていきたいのが、子どもの結婚式で隣の席に座れる関係で離婚すること。
おめでたい席で子どもが両親の不仲に気を揉むことのないよう、夫婦関係は解消しても親同士の関係は継続できるようにつとめることが子どもに対するマナーです。

さらには、いずれお子さんにお孫さんが生まれた時などに一緒にお祝いできるような関係になれていたらなおよいですが、そこまでできなくとも、お子さんが気を使わない環境を整えることを意識していきましょう。

離婚後も、元夫さん(布川敏和さん)をまじえご家族で交流を続けられているつちやかおりさんとの対談。ぜひご視聴ください。↓



建設的に離婚協議しやすい「ADR」という方法


お子さんが成人している場合には、離婚協議での条件決めは、財産分与がメインになっていきますが、夫婦関係を解消するからには感情を切って切り離せるものでもありません。
当人同士で折り合いがつかない場合、両者がそれぞれ弁護士をたて調停を選択するのであれば慎重に。
調停は書面でのやり取り、かつ1,2ヶ月に1回という低頻度がゆえに、対立構造が深まるどころか、財産分与の成功報酬を弁護士にとられるなど、余計な心労や支出が増える可能性も。

他にも協議方法があることを選択肢のひとつとして知っておくと良いのが、ADRという方法です。
ADRとは「裁判外紛争解決手続き」といって、両者の間に弁護士などの専門家が仲裁に入り、三者で話し合いを進める方法です。

りむすびでも法務省の認証を受け、ADRサポートを行っておりますが、お互いの意向を聞き合いながら仲裁者が調整していくため、対立構造を生みにくく建設的に話し合いが進められます。

また、お相手に直接「離婚をしたい」という意向を伝えることが困難な場合には、代行してお相手へご連絡することも可能です。
りむすびのADRの特徴としては、条件決めだけではなく、離婚における感情のもつれを解消し、関係がさらに悪化しないよう気持ちの面での伴走もいたします。

顔を合わせて話せる余地があるのであれば、ぜひADRという方法があることを知っておいていただき選択肢にいれられるとよいですね。



いきなりADRでの話し合いはハードルが高い!という場合に、りむすびではペアカウンセリングも行っております。
・離婚を選択する前に相手の気持ちを知っておきたい
・修復していきたいが相手とうまくコミュニケーションがとれない
といったときに、専門家が仲介に入り話を円滑に進めてまいります。


ご不明な点などございましたらご連絡くださいね。


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