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「お友達とジュエリーで遊べる宝石店」静岡のジュエリー工房が、コロナ禍を乗り越えて売上200%に

みなさんこんにちは。「協働」を通じて、日本に熱を生み出したい!
㈱協働日本 広報担当の郡司です。
この協働日本公式noteでは、全国で次々と誕生している「協働」事例を紹介しています。

今回は、株式会社キラガ 常務取締役の太田 喜貴さんにインタビューをさせていただきました!

(左)常務取締役 太田喜貴さん (右)代表取締役社長 太田喜克さん

株式会社キラガは、創業40年・宝飾品の製造、加工、卸売、小売を行っている老舗の総合宝飾品メーカー。
静岡県の富士山の麓にある豊かな自然に囲まれたエリアに、こだわりのジュエリーと開放的な庭を備えた宝石工房を構えています。

私たちの生活に豊かな彩りを与えてくれる宝飾品ですが、コロナ禍で苦境に立たされることに。そんな中、地元の同友会での講演会をきっかけに、協働日本がマーケティング戦略から、現在では事業全体の方向性策定やIT導入、採用試作まで幅広く伴走させて頂くことに。

自社の強みを言語化したことがきっかけとなり、コロナ禍の苦境を乗り越えて、なんと売上が200%に増加したそうです!

太田さんは「高い・ダサい・怪しい」イメージのあるジュエリー業界を変えたいと語ります

キラガさんに、どのように協働日本が伴走し、成果を生み出していったのか。インタビューでは、太田さんに協働プロジェクトに取り組みはじめたことで生まれた変化や成果を語って頂きました!

このnoteでは、インタビューの一部をご紹介します。
インタビューのフルバージョンはぜひ協働日本のHPにてご覧ください!

▼協働プロジェクトに取り組みはじめたことで生まれた変化や成果を紹介中!インタビュー全文はこちらから

STORY:株式会社キラガ 太田 喜貴氏 -「お友達とジュエリーで遊べる宝石店」協働日本との壁打ちで気づいた強みを活かして売上200%に増加- |

コロナ禍による大打撃!売上も3割、4割減のような状況が続く

常務取締役の太田 喜貴さんは、家業の株式会社キラガに戻る前は、長くIT分野でB to Bビジネスに関わっていた元商社マンです。

2020年に世界を襲った新型コロナウィルス。コロナ禍は、「人と会う機会」を大きく減らしました。基本的に宝飾品は人と会うから身につけるもの。コロナ禍は経営に大打撃を与えたそうです。

宝飾品業界全体が業績不信に苦しんでいる状況を両親から聞いた太田さんは、お父さまが創業した株式会社キラガへ、約2年前の2021年に戻り、常務に就任されました。

やはり課題は多く、売上も3割、4割減のような状況が続きどうにか現状を打破しなければという危機感を抱えていたある日、地元の同友会の会合で協働日本と出会ったそうです。

その出会いがきっかけとなりスタートした協働の取り組み。まずは自社の理解とマーケティング面での課題整理に取り組んでいきました。

協働取り組みの様子 (左)協働プロ 枦木優希さん (右)太田喜貴さん
協働取り組みの様子 (左)協働プロ 枦木優希さん (右)協働プロ 田中紋子さん

「お友達と来てジュエリーで遊ぶことができる空間」

宝飾品の卸売りを主業にやってきたキラガさん。コロナ禍の状況もあり戦略の見直しが急務となりました。

そして決断したエンドユーザーへの直販販路の拡大。

約半年間をかけて、自社の強みの理解、コンセプトの策定、店づくりの強化など、協働プロと議論を重ねたことで、キラガさんにしかない強みを言語化できたと言います。

富士山の麓に構えた店舗
リラックスしてジュエリーを楽しめる空間づくりを心がけているという

太田さん:
うちは街中にあるようなショップではなく、豊かな自然に囲まれた富士山の麓に工房を構えているので、まずはどうやって出歩く機会が少なくなったお客様に工房まで足を運んでもらうか、が重要なポイントになります。

人づてで紹介して頂くといった集客施策をやったり、訪問販売を始めてみたり、どれも一定の成果と手ごたえは感じたものの、抜本的に売上を伸ばすことには繋がらなかった。

そこで気づいたのが、「自分たちから見た強みは理解しているけれど、お客様から見たときの当社の魅力をきちんと理解していないのではないか?」ということです。

そこで、お得意様にアンケートを取るなどヒアリングをしたところ、当社の、特に店舗の強みは「お友達と来てジュエリーで遊ぶことができる空間」があるということが分かりました。

お客様とのコミュニケーションがキラガさんの強み

どうしても緊張してしまう高価なお買い物となる宝飾品。それを、リラックスした雰囲気と自由な空間の中で、「ジュエリーで遊ぶことができる」という体験自体が実はキラガの強みだったのだと、協働日本との取り組みを経て言語化出来たそうです。

その強みを活かし、店頭でのコミュニケーションを改善しただけでなく、発見したキラガの強みである「リラックスした状態でお友達とジュエリーを楽しむ」をWeb上でも展開したことが売上を牽引しているそうです。

現在、特にSNS経由でのライブコマースでの販売に力を入れたことで、実際にライブコマース経由で高額商品が購入されるなど、新たな販路拡大が実現出来ているそうです。

公式LINE、YouTube、Instagramなど各SNSで自社アカウントの運用もおこなうなど、ジュエリーの楽しさを伝えることが出来る、キラガさんの強みがここでも発揮されています。

より詳細の取り組み内容についてはぜひ協働日本のHPにてご覧ください!

経営者のメンタリティで伴走してくれる協働日本は、思考と行動の精度を上げてくれる良き相談相手

協働日本との取り組みは、売上の拡大だけでなく、経営者である太田さん自信の働き方にも好影響を生み出しているそうです。

太田さんいわく、経営をしている中で急いで進めないと成果が出ないと、ついつい焦ってしまうこともあるそうです。
しかしそんな中でも、重要な論点を整理し、「ここが整理できないと先に進めない」と適切にストップをかけてくれる協働日本の協働プロ。

経営面も含めて、立場上なかなか社内には相談できる相手がいない中、自問自答するきっかけが作れたことで結果としてその後、施策の進み具合が良くなったと語ります。

協働プロとのミーティングの様子

さいごに

最後に、大田さんから協働日本へいただいたメッセージをご紹介します。

太田さん:
「協働」という取り組みの形は今後、もっと実績が重なることでさらに広がっていくと思います。

一方で、事業の内容は短期成果がでるものではないため、良さを理解してもらうための啓蒙活動や実際に伴走支援を受けた人が、協働日本の良さをうまく説明できるサポートが必要だと思いますね。

この「協働」という形が広がることで地方の中小企業の動きが活発になると嬉しいなと思いますし、私も周りに良さを伝えたいと思います。

引き続きよろしくお願いいたします!

▼協働プロジェクトに取り組みはじめたことで生まれた変化や成果を紹介中!インタビュー全文はこちらから

STORY:株式会社キラガ 太田 喜貴氏 -「お友達とジュエリーで遊べる宝石店」協働日本との壁打ちで気づいた強みを活かして売上200%に増加- |

取材後記:
今回のインタビューで特に印象的だったのは、太田さんの「ジュエリー業界を変えたい!」という熱い想いと、その想いの実現に伴走する協働プロのチームワークです。
太田さんが、一日中働くようなハードワークの日々の中で、協働日本との取り組みを楽しんでくださっている様子も伝わってきました。

地域企業にとって、他業界や他製品の事例を踏まえた客観的な議論をしてくれる人材と出会えるのは複業人材を活用する大きなメリットであると同時に、自社で採用・育成するよりも、非常に現実的な費用負担で済むことも大きなメリットだとあらためて感じます。

加えて、伴走する協働日本の協働プロにとっても、普段接することの少ない、他業界の慣習やルールを知れることは貴重な経験になっているようです。

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