中国に初めて行った時の話

昔から、あんまりイメージ良くはないけど、ここ数年、中国のイメージが悪化してるのをひしひしと感じます。
PM2.5だったり、パクり騒動だったり、尖閣諸島問題だったり。
爆買いも買ってもらった企業は感謝してるだろうけど、一般人からするとイメージはあんまり良くはない。何をそんなにいっぱい買うんだよと。

そんな、ちょっと敬遠されがちだけど、いよいよ無視できなくなってきた国、中国と関わりを持ち始めたのは、僕が大学1年生の時。
とりあえず東京のどっかの大学に入れたらいいやと、勉強しなかったら、唯一受かったのが、国士舘大学の21世紀アジア学部21世紀アジア学科という

謎の学部に入学

まあ、そこでアジア語ってのが必修になり、なんと週4回もある。
中国語、韓国語、インドネシア語、ロシア語、タイ語などなど…。
その中でチョイスしたのは、中国語。

なんか、中国が成長しそうだと思ったから。

まあ、なかなか最初は難しかったけど、週4回もあるからまがりなりにも少しずつ覚えていきました。それで、このアジア学部には恐ろしいノルマがありました。

1ヶ月の海外研修に参加しないと卒業できない!

その海外研修は選択しているアジア語の国じゃなくても可。でしたが、せっかくなので、僕は一年生の終わりに仲の良い友達と中国は上海へ行く事にし、初の海外で初のパスポートを取得して、研修に備えました。

研修のメンバーは20名程で事前説明会でちょっと会ったくらいで、現地で仲良くなりなさいパターン。
僕は仲の良い友達と参加。
成田空港でどうだったかや、初の海外フライトについては正直あまり覚えていない。
覚えているのは、上海の空港に着いて宿舎のある市内に向かうバスからの車窓。
夜だったので、街灯だけだったが、その街灯の感じ、道路の繋ぎめの荒さによる振動に異国を感じました。
そして市内に入ると目に入ってくる中国語の看板。

大酒店

なんだ。なんの店だ。デカい酒屋?
にしてはビルだし。デカすぎるだろ。
その戸惑いと同時に感じたのは

日本以外にも漢字を使ってる国があるんだ。
すごい。なんか面白い。

と思った。もちろん、中国が本家なんだけど。
留学先の上海対外貿易大学のすぐ傍にある宿舎に到着。
その日はとりあえず寝て、翌日起きて、簡単なオリエンテーションがあった。
終わって昼飯時になったので、引率の先生が街の食堂へ連れて行ってくれた。
いや、それだけの表現だと飯を食わせてもらったみたいだが、本当に飯屋の前まで連れて行ってもらって。
はい、ここ飯屋だから。じゃあな。
で先生は去って行った。

残された5、6人でめっちゃ困惑する。
なぜかなら、1年間大学で勉強したが

こんにちは
おはよう
私は大学生です
今日はいい天気ですね

程度しか話せないからだ。
これくださいもなんて言うのって世界
飯屋に関してはおいしいしか話せない。
おいしいまでたどりつけるのかっていう話。

店頭で先払いで着席パターン。
メニューを見るが…
なんだこれ。なんて読むの?
と読めるけど何者なのかわからんメニューを上から読んでいくと、途中で

青椒肉絲

「あ!これ!これチンジャオロースだよね!」

みんなもそうだそうだ!ってなって、6元なのに
昨日両替したばかりなので、6人連続で

チンジャオロース
チンジャオロース
チンジャオロース
チンジャオロース
チンジャオロース
チンジャオロース

と全員が100元札を差し出す。
こういうのがまさに

馬鹿の一つ覚え


って言うんだろう。
100元ばかりなので3人目くらいで、店員が怒る。
そこからの会計はまとめた。

そんなやっとの思いで食べた人生初の本場の中華料理は

とても美味しかった。

中国でのエピソードの続きはまた書いていきたいと思います。

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