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数学まとめ

『経済学』で使用する『数学』について整理しました。

大学の『経済数学』の講義は自分にとってどれも難しかったため、経済学の問題を解くために必要なポイントや解法に特化してまとめました。私自身問題を解く上で必要な最低限のことしか分かっていませんが、せっかくまとめたので共有させて下さい。

❶『編入経済学』に必要な数学

❷『学部経済学』に必要な数学

❸『数学問題集』※問題編

❹『数学問題集』※解答編


❶『編入経済学』に必要な数学
編入経済学の問題を解くために必要な数学知識をまとめました。編入試験で求められる数学は極めて限定的で、実際の解法プロセスは『偏微分』と『連立』の繰り返しです。高校レベルの内容から必要な要素だけを抜き出し、15分程度で読める内容として整理してあります。分量はA4で5枚程です。

扱った内容は「微分・偏微分・2階微分・自然対数の微分・成長会計」です。編入試験では証明や導出は問われません。使いこなせるかどうか、計算できるかどうかが何より重要です。

まとめ内に記載した練習問題のような微分・偏微分の操作に一旦慣れてしまえば、経済学の問題で困ることはないかと思われます。

*ただし、経済数学が課される大学はこれでは足りませんのでご注意下さい。

編入経済学のレベルはしっかり高いので、通常編入試験の問題が解ければ編入後困ることはほぼありません。ただし、数学的な裏付けやもう少し踏み込んだ理解をしたい方は❷『学部経済学』に必要な数学をご覧下さい。

❷『学部経済学』に必要な最低限の数学
2021年前期に所属ゼミの学部2〜3回生向けに基礎数学・ミクロ・マクロを講義するサブゼミを担当することになりました。京大生に数学を講義するには私は力不足ですが、学部経済学で求められる必要最低限の分野に限って板書をまとめてみました。何かの役に立てば嬉しいです。

難しい証明や数学的な厳密さは一切排除して、経済数学の必要最低限の問題が解けるようになることを目標に構成しました。扱った内容は「微分・偏微分・全微分・合成関数の微分・変化率・同次性(オイラーの定理含む)・1階の条件と2階の条件・ラグランジェ未定乗数法」の8項目です。

分量はA4で20枚程度(講義2回分)で、上記の内容が「何となく分かった気になる」あるいは「少なくとも関連する問題が解ける」ようにしたつもりです。
*口頭で説明する前提の板書なので読むだけでは少し理解しずらいかもしれません。ご了承下さい。

※大学数学は「微積」と「線形代数」の2つから構成されるのが普通ですが、経験上、学部経済学では線形代数はほとんど出てきません。したがって今回は排除しました。なお院進学を考えられている方は、固有値・固有ベクトルの計算くらいまでが求められるようです。

注意して頂きたいのは、この「学部経済学」に対応した数学まとめは編入試験の経済学として多少オーバーワークです。また、神戸大学や東北大学など編入試験で「経済数学」が課される場合は、逆にこれでは足りません。(詳しくはこれらの大学の編入合格者の勉強法を参考にして下さい)

したがってこのまとめは、学部経済学で必要となる数学のエッセンスだけを短時間で把握したいという方向けかと思われます。基本的に、学部経済数学の問題が解けるレベルの知識・全体像を短時間で把握する仕様になっています。

❸『数学問題集』
「学部経済学」に必要な数学まとめと対応する形で抜粋してきました。問題演習を通して基本的なエッセンスに触れられるように並べてあります。
編入試験を受験される方は特にここまで必要ありません。問1・2・6・7・8などが解ければ十分かと思われます。(特にやる必要もありません)



以上です。
自分は経済学部出身ではなく、数学がそもそも全然得意ではないので、編入試験を受けた時点ではラグランジェ未定乗数法も1階の条件も2階の条件も知りませんでした(経済数学が課されない限り編入試験では必要ありません)。

編入した当時、手取り早く数学の基本的なところを学んでおきたいと思ったのですが、なかなか適当な教材を見つけることができず、せっかくなので自分が作りました。ひょっとするとみなさんの役に立つこともあるかもしれないと思ったので、ここに残しておきます。



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