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3月3日は耳の日です!【APD(聴覚情報処理障害)】

今日は3月3日!耳の日です!

改めてAPD(聴覚情報処理障害)についてご紹介。
★この記事は学術的なものではありません。当事者の一人としてのざっくりな説明としてとらえてください。

APDとはざっくり説明すると「難聴ではない、けれど言葉として聞き取るのを苦手としている特性」のことをいいます。

主な症状としては、
・雑音の多い場所で聞き取れない。
・口頭で聞いても理解・記憶が難しい。
・大人数での会話が聞き取れない。
・TVは字幕がないとよく理解できない。
といった感じです。

耳の障害ではなく、脳の認知機能の問題として考えられています。
原因としては、
・認知機能の偏り(不注意・記憶力が弱い)
・発達障害(ADHD・ASD・LDなど)
・脳損傷(脳梗塞・脳出血などによる)
・心理的ストレス
などがあげられます。
割合としては「認知機能の偏り」・「発達障害」が原因であることが多いと言われています。その場合、生まれ持った特性であるがゆえ、大人になって生きづらさを感じ、APDであることに気づく人が多いです。

まだまだ研究途中の分野でわからないことも多いAPD。
町の耳鼻科にかかっても「APD?なにそれ?」とお医者様でもご存知ない場合も多いんです。
というのも、耳から音として認識はできるのですが、そのあと脳で言葉として理解する段階でなんらかのエラーが起きているのだから、本来分野としては耳鼻科のお医者さんの専門外だからではないかなーと思います。
けれど「APDかな?」と思ったらまず耳鼻科に行ってください、としか言えない歯がゆさもあります。
まずは「耳に異常がないか調べる」が先決なんですよね。
気づかなかったけれど難聴だった、というケースも多々ありますので。
そこで「耳に異常はないですよ。ストレスとかじゃないですか?APD?なにそれ?」などと言われ傷ついてしまう人が多いので、そこはもう「ご存じないのね」でスルーしていただけたらいいかと思います。

難聴でないことがわかったら、次はAPDを検査できる病院に行っていただくのですが、すごーーーーーーーく少ないんです…!!

コロナ禍でなかなか遠方の病院には行きづらい面もありますよね。
もっと多くの病院で診察できるよう、各所一生懸命動いているところです。
ひとりひとりの「APDが診察してもらえなくて困ってるよー」という声を大きく発してもらえると力になります…!

ところで、なんで3月3日が耳の日かというと、
①3(み)3(み)のごろ合わせ
②単純に3が耳の形に似てるから
③電話を発明したグラハム・ベルの誕生日(音声学・ろうあ教育の第一人者でもあったため)
④ヘレン・ケラーとサリバン先生が出会った日
といった理由が考えられています。(諸説あり)

ヘレン・ケラーと言えば「見えない・聞こえない・しゃべれない」の三重苦を克服した女性ということで、子どもでも知っているほど有名な方ですよね。
後天性とはいえ、2才の時から見ることも聞くこともできないヘレン・ケラーに言葉と言う概念から教えるという偉業をなしとげたサリバン先生。
(ちなみに、サリバン先生はグラハム・ベルの紹介でヘレンケラーの家庭教師になったそうです)
すごい人だなぁ…!(語彙力)

漫画版の伝記、読みやすかったです!
最後にヘレン・ケラーの有名なこの言葉を。

「障がいは不便です。しかし不幸ではありません」

APDのみなさんも、どうかハッピーな人生を…!



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↓ APDチロルは販売されてません!こちらのHPからマークをダウンロードさせていただき、シールで作りました。

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