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KとMg②

ハチくんがおじゃま中

そして今日はMg(マグネシウム)

マグネシウムはすべての細胞や骨に広く存在している。そして300種もの酵素反応に関わっているといわれる。人のからだは血中のマグネシウムが不足すると、骨からマグネシウムを取り出して常にマグネシウムの量を一定に保とうとしている。

人のからだの中には、約25gのマグネシウムが存在している。
マグネシウムはすべての細胞に広く分布し、50~60%は骨に、1%は血中に存在する。

マグネシウムが関わる働きとして?
タンパク質の合成
神経伝達の制御
心機能の維持
神経伝達
筋収縮
血圧調節 などがある

マグネシウムが不足すると?
低カルシウム血症
骨粗しょう症
心疾患
筋肉の痙攣(けいれん)
冠動脈のれん縮
神経・精神疾患
不整脈
食欲不振
下痢、便秘 などがある

カルシウムとマグネシウムはブラザーイオンといわれるほど重要な関係を持っている。
ひとのからだは60兆個の細胞からなっているが、その一つひとつの細胞の中と外に、カルシウムとマグネシウムがきちんとした割合でいてくれることが、とても重要になっていると考えられている。
このおかげで、血管の緊張性を保つことができたり、心臓がきちんと動いたりできているのである。
また、マグネシウムが足りなくなると、カルシウムの値も一緒に下がってしまうこともいわれている。

骨の健康を保つのに、マグネシウムが必要である。
骨はミネラルと骨気質でできている。
このミネラルは主にカルシウムとリン酸のヒドロキシアパタイトでできている。
この中にカルシウムの1/100くらいのマグネシウムが入っていて、骨の強さを保つのに役立っていると考えられている。
骨にはミネラルのほかに繊維みたいなものがはしっていて、これを「骨気質」という。
骨気質は主にコラーゲン(タンパク質)でできている。
ミネラルは主にカルシウムとリンでできていて、ここにマグネシウムが入っていて、骨の強さを保つのに役立っている。

日本の土は火山灰土であるため、もともとミネラルが少なくなっている。
また現代の日本人はストレスがあったり、アルコールをたくさん飲んだり、精製された白いお米やパン、お菓子を食べる機会が増えたり、様々な薬の投与があったりしているため、マグネシウムが足りなくなっているおそれがある。
ストレスによって、尿中に捨てられてしまうカルシウムとマグネシウムの量が増加することが示されている。

マグネシウムはどのくらい摂ればいいのか?
マグネシウムの摂取量とは関係なく、マグネシウムの吸収率は変化したり、尿中排泄量が増減する。
そこで、マグネシウムを摂るときは、食べ物の中に含まれるマグネシウム量だけに注目するのではなく、吸収や排泄に関わる環境因子についても考える必要がある。
厚生労働省「平成21年国民健康・栄養調査」によると、マグネシウムの平均摂取量は20歳以上の男性では264mg、20歳以上女性では234mgで、これによれば、食品からの摂取量だけで男性では100mg前後、女性では50mg前後のマグネシウムが毎日不足していると推定される。
日本人(大人)のマグネシウム摂取は、主に植物性食品によることが多いそうだ。
よって、マグネシウムを多く含む食品の摂取の多さ、少なさがマグネシウム摂取量につながると考えられている。

日本の軟水とマグネシウムについて
日本の水は軟水だということはよく聞く話だが、実はこの軟水、硬水という区別は、カルシウムとマグネシウムがどのくらい入っているかによって分けられている。
日本はほとんど軟水であるため、水からのマグネシウム摂取は期待が薄くなっている。

塩とマグネシウムについて
昔は塩を作るのに海水を煮詰めて作っていた。
海水にはマグネシウムがナトリウムの1/10ほど存在するため、海水を煮詰めて作った塩にはマグネシウムが含まれている。
しかし今は99.9%塩化ナトリウムの食塩が多く出回っている。
マグネシウム補給をねらうのであれば、海水を煮詰めた塩や岩塩を使ってみるのも良いだろう

豆腐のにがりとマグネシウムについて
その昔、豆腐を固めるのに海の水から塩をとった後に残った液体「にがり」を使っていた。
このにがりにマグネシウムが豊富に含まれていたので、これが日本人のマグネシウム源のひとつになっていた。
しかし、今はにがりで固める豆腐のほかに、塩化カルシウムという凝固剤で固める豆腐も出回っている。
マグネシウムを多く含む食品(1食当たり使用量と含有量)

マグネシウムは大豆、魚介類、ナッツなどに多く含まれる。
※以上、オーソモレキュラー栄養医学研究所より

最後にまとめると
カリウムとマグネシウムに共通することだが
血圧にはいいミネラルということが分かっている
食塩とその主成分であるナトリウムは血圧を上げるが
カリウム、マグネシウムの不足は
逆に高血圧に関係し
摂取増加により血圧は下がることが示されている
そして、むくみの原因にも関係している
また、多く摂ることにより
循環器病の予防効果も期待できる
カリウム、マグネシウムともに
野菜や果物、ナッツなどに多く含まれる
カリウムの血圧を下げる主な機序は
腎臓からのナトリウム排泄であること
カリウム摂取は大部分の高血圧の人に勧められるが
腎不全の人では
血液のカリウムが異常に高くなることがあるので
要注意!
一方のマグネシウムは
便秘の人への下剤として用いられることもある
多く摂ることによる血圧低下はカリウムより弱い
降圧の主な機序は血管拡張で
カリウム同様、腎不全の人は摂りすぎに注意!

【追記】
カリウムとマグネシウムは
体内ではアルカリ性
体外では酸性に変化する

『おまけのお勧め』
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#カリウム #マグネシウム #腎不全 #降圧 #血圧

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