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象の背中

行列の真ん中
王様は眠り続ける
昼も夜も休みなく続く行進
王様は眠り続ける

かつてここは貧しい国だった
飢えと枯渇した誇り
およそ外聞の無い貴族たちと
牙のない庶民たち

やがて長い雨が降り
何から何まで流れ落ちた頃
たくさんの象とともに金色の子ども
永遠に眠り続ける子ども

雨が止んで
全て乾いて
また雨が降って
何度繰り返しただろうか
それでも王様は眠り続け
象たちは無限に歩き続ける

やがて誰もが諍いを忘れ
愚かな見栄を失った頃
王様は欠伸をしてそれから
一つだけ卵が割れる

誇るといい
ここはこんなに美しい街
誰もが羨む美しい街

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