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”観光”に行きたぁ~い! アートの旅②

「わかる/わからない」の視点で、アートに関わる話を、思いつくままつらつらと綴っています…。
 いきなりタイトルから叫んでしまいました(笑) ”観光”行きたくないですか? 特に海外…。

 観光で海外に出かけるなんてことが夢のような時代になってきましたが、思い出せば、”外貨持ち出し制限”を知っている私のような世代にとって、昔は普通に”海外旅行”が夢でした。新婚旅行はハワイに行きたいとか、生きているうちに一度ルーヴル美術館でモナリザを見たいとか。え? 古すぎますか?(汗) 
 それがいつの間にやら偉そうに、「あぁ、あそこは日本人観光客が多くて、ちょっと興ざめだよねぇ~」なんてことを言う嫌な奴になっていたことに、今回気づかされました。あ、カミングアウトして反省するのが目的ではありません(反省知らずでごめんなさい)。合わせて気づいたことがあって、これこそアートの旅で最近忘れていたものだと。

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 海外に観光で出かけるのが夢の頃って、フランスのパリやら、イタリアのローマやらと聞くと、それまでに見聞きした情報からドドーンと勝手に妄想が膨らみ、「あぁ、いつかは行ってみたい」と恋焦がれる時間というのがあったのです。憧れの方にお会いする前の緊張感と言うか、いわゆるテンション高い状態ですね。実際に現地に行くと、妄想以上でさらに舞い上がったり、逆にあまりのギャップ(悪いほう)に落ち込んだり…。どちらにしても、もの凄く自分の印象に残るんです。

 日常の延長でふらっと出かけて、心に染み込むものだけに感覚を寄せるというのも凄くいいし、これこそ大人のアート感覚みたいに思っていました。出会う前から、わくわく、どきどきいうのは、ちょっと子供じみている気がしていたのですが、こういう楽しみ方もいけてるじゃんと思い直しました。 
 どちらの形であっても、”観光”が対象を通して、自分の中のどこに「光」があたっているのかを感じることに変わりないなあと。これ、まさにアートの旅のだいご味ですね。海外に簡単にいけなくなってこんなこと浮かんできました。わからんもんです。

*タイトル&文中の写真は一昨年行ったヴェネチア …また行きたぁい!(笑)

 

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