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光と影② 自然の中で…

「わかる/わからない」の視点で、アートに関わる話を、思いつくままつらつらと綴っています…。
 光を感じる作品が好きな私…ということを前回書き出したら、あれもこれもと、色々浮かんできたので、忘れないうちにここに書いておくことにしました。

 昨年の今頃に訪れた瀬戸内国際芸術祭2019は、本当に印象的でした。地域というにはあまりに広大なエリアで開催される芸術祭。会場となる12の島と2つの港を全て巡るというのは、至難の業。私も、一部にしかお邪魔できませんでしたが、一年たった今でも、いくつかのシーンが鮮やかに蘇ります。

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《小豆島の恋》
王文志(ワン・ウェンチー)

小豆島の中山地区でみたこちらの作品…というか建造物ですよね。全て竹でできています。その大きさにびっくりしたのですが、中に入ってからさらに衝撃を受けました。

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光の洪水…って感じでしょ。上下左右360度、キラッキラッです。

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足元には沢山の”スポットライト”、見上げれば満天の”星”そして”雫”

立ったり、座ったり、寝そべったりしながら、光の世界を満喫していると、ふと気づきました。
 「あ、これ全部太陽の光だ
照明を落とした室内とはまた異なる感覚…。そうですね、光のぬくもり、温度が直接伝わってくるのです。そうか、これが自然の中で感じる光なんだなぁと。
 お天気もめっちゃ良かったので、こういうシーンに出会えたわけですが、雨の日や、夜になって太陽が沈めば、当然、今感じているものとは全く異なる”光景”になるわけです。
 そう考えると、”輝く光景”というのは一瞬の出来事で、二度と同じシーンには出会えないということなのかもしれません。ひょっとすると、印象派のモネはこんな感覚で作品を描いていたのかもしれないなぁ…と、勝手に想像してしまいました。

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