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切り取ってみる 一歩踏み込むアート体験⑤

「わかる/わからない」の視点で、アートに関わる話を、思いつくままつらつらと綴っています…。
 自分で創作してみると、そのプロセスごとめっちゃアート体験になりますよぉ~♪ …ということを前回書いたのですが、創作なんて言葉を使うと、凄くハードルが上がってしまう感じもありますね。そこでお薦めが切り取り

 アートの定義とはなんぞや? という深遠なテーマは、いずれじっくり自分の考えを述べたいと思いますが…いや、あんまり思ってないかもですけど…自分の感覚を何であれ表現しちゃうと、それはもうアートなのかなぁと。ゼロから創造しなくとも、既にあるものを自分の視点、意図で切り出す行為だけで、アートなんだと。実際に、アート作品制作手法として、コラージュがありますが、こちらはまさに切り出し(+再編集でしょうか)による創作活動ですよね。
コラージュ作品の例として有名どころを一点。

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《海》
古賀春江
1929年

 コラージュでは、切り出した素材を改めて組みなおすわけですが、何をどう切り出すかというところだけでも、ご本人の個性とか感じ方が表れてくるものです。なので、街歩きなどしている時、「お、これ面白い!」とか「あれ、これ不思議?」に出会ったら、パチッとしておく。これだけでも、かなぁり一歩踏み込んだアート体験になります。
 タイトル画像(冒頭の写真)は、私がたまたま歩道橋を歩いていた時に、影の交錯する様子がタイルの目地の線と重なり、面白い絵柄として眼についたのでパチッとしたものです。こうして残しておくと、「こんなものに関心がいったのか…(なぜ?)」と自分の感性を振り返ることもできます。
 勿論、インスタ受けを狙ってもよいのですが、まずは誰かの趣味にフィットさせようとする前に、自分の感覚に忠実に従う感じでのパチッとがよろしいかと。
 どうでしょう、これなら創作活動と言いつつ、今日から始められそうでしょ…あ、既にやっている方がほとんどですね、きっと(笑)

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