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老獣医師の見立てを疑ったというわけではなかった。彼がルルちゃんを診て最初から「年齢的に仕方ないよ」というスタンスだったのは、長年の経験から判ることだからなのだろう。 それはそれとして、うちからすぐのところにヴェテリネール(動物病院)があって。今後もし何か緊急事態が起きたときに、即座に駆け込める至近の動物病院にカルテがあれば心強い。 それにこれはまぁ、いいんだけど、老獣医師のホームページが犬の写真なのに対し、すぐそばの動物病院のそれは猫がメインビジュアルで獣医さんも多そうだ。
ルルちゃんの声を聞いて妻も輸液に同意してくれたので、さっそくいつもの老獣医師に状況を説明して皮下輸液について相談。果たして必要なものを売ってもらえるかどうか。 「残念ながら、状況は悪化するだけなのでそのことは認識する必要があります。 それでも、もう少しLULUを保たせたいなら、皮下から水分や栄養を与え、注射で薬を与えることも検討してみましょう。 当院に必要なものは全て揃っていますし、お望みであれば提供できます。」 まずはひと安心。その日の午後に予約が取れたのでコロナショッ