無色の私
私は普通の人。
もしかしたら、普通という言葉すらつけられないくらい何の特徴もない人かもしれません。
友達も多すぎず、少なすぎず。
それなりに好きな人もできました。
怒られることも褒められることもあるし、運動神経だっていつも平均でした。
受験だってしっかりやりました。
中の上くらいの学校に合格して、お祝いだってしてもらいました。
それでも、私の特徴が一向に見つけられません。
やっと高校に入れば、髪を染めることはなくても巻き髪はやりました。
結局なにも自分らしさがないのです。
自分がなんなのかわからなくなりました。
運動神経が悪くていつも面白がられている、近藤君だってしっかり「自分」があるはずです。
頭が悪くてテストは0点ばかりとる、にいなちゃんだってちゃんと人気者になりました。
普通というのはつまらなくて、毎日が退屈です。
人並みの楽しみも、学力も、家の経済力もあります。
普通の人になれるというのは幸せなことだと人は言います。
私はわがままだと思います。
嫌味に思われるかもしれません。
悲しいことも悩み事もあまりないし、
だけど、私の心のキャンバスを「自分色」に染めたいと私はずっと願っています。
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