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生保レディの危機

今月の仕事がやばい。
契約が1個も獲れずに終わる可能性が出てきた。

生保営業の仕事は、ご存じの通りノルマがある。
毎月1件は生保成果を獲ること。
商品は貯金系から医療系までさまざまなので、そんなノルマ簡単に達成できそうじゃない?って側から見たら思うかもしれない。

でも、全くそんなことない。
まずそもそも、世間のほとんどの人はすでに何かしらの保険に入っている。
それに対して「一度証券を見せていただけませんか?」「当社の保険と一度比較してみませんか?」などと言ってアポを取らなければならない。
「貯金ってどこでされてますか?」「生命保険料控除の3つの枠ってご存じですか?」「今よりも保険料が安くなるかもしれませんよ」‥考えただけでも眩暈がするような常套句。
これが通じることなんて、砂浜の中から宝石を探し出すくらいには珍しいことなのだ。

そして締め切りが迫ってくると上司から「友達で入ってくれる人はいないの?」「家族は?」「この人とはアポイント取れないの?」「どれで稼働するの?」のオンパレード。

結局生保レディの現実はこんなもん。
毎月1件のためにもがき苦しんで、営業先の人やお客さんから冷たくあしらわれるのは当たり前で、「掛け捨てだから嫌なのよね」と断られて。
掛け捨てが嫌だと言われても、こっちも選択肢がそれしかないから掛け捨て商品を売るしかないから売ってるのに。
給料がいいのは成績優秀者のほんの一握り。
ボーナスなんて給料1ヶ月分もない、寸志と言っても過言じゃないくらい。

また1週間が始まると思うと眠るのが怖い。
朝が来てしまうのが嫌で。
こんなことを書いたところで状況が明るくなるわけでもないけれど、こうして言葉にしないと爆発して、潰れてしまいそう。

早く自分を、光の当たる場所に出してあげたい。
どうか、光を、光を‥。


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