無能大学院生の就活体験記

この記事は、慶應理工アドベントカレンダー2021の21日目の記事です。遅刻しました笑。
後輩の @yapatta_prog が企画してくれました。ありがとう!

はじめに

大学院まで行くと、頭良いし技術力もあると思われることもあると思うのですが、自身はそうでもありませんでした。勿論修士論文を完成させるだけのコーディングスキルや専門知識はありますが突出しているわけではありませんし、本アドベントカレンダーに投稿する人らのように長期のインターンに参加していたわけでもありませんでした。
それでも希望度の高い企業から内定をいただけました。そこでの小手先の技術を記録として残しておきたくこのブログに記載します。
自身に最適化された就活手法であり、かつ個人の意見が含まれています。すべてを真に受ける必要はありません。ぜひ取捨選択してください。

自己紹介

大学はバレているので省きます。22卒のM2です。コンピュータ・ネットワーク及び分散システム分野の研究をしています。外資IT、ITコンサル、日系大手キャリア、メーカーを中心に受けていました。自身の能力が足りていないことは知っていたのでM1の5月頃から就活を始め、M1の夏冬で7社のインターンに参加しました。就活が終わったのはM2の4月でした。長期に渡って動いていたわけですが1mmも後悔していません。来年以降は理系大学生に人気の日系大手メーカーさんの事業部で働かせていただきます。

就活の上で必ずやるべきこと

① 自己分析 & 企業研究

就活を始めるまで自分がどのような人間なのかを必ず知るべきです。どういうことに喜びを感じ、どういうことに悲しみを感じるのか、どういう仕事なら楽しいor進んで取り組めるのか、どういう仕事はしたくないかなどです。企業についても同様です。興味がある仕事か、その企業風土に即しているか判断するには研究が不可欠です。これを怠ると自分と企業のミスマッチを起こし誰も得をしないことになってしまいます。

② 研究

 修士の研究室に所属している学生は必ず研究はしたほうがいいです。修士まで行っておいて何していたんですか?となりかねません。特に日系大手でその傾向が強い印象です。日系企業面接時に学生時代に力を入れたこと通称「ガクチカ」で研究以外の話をしたら微妙な反応を受けたという話も聞きました 。
研究成果については研究開発部門でなければ必要ないと思います。私は就活時点でB4の3月に出した国内会議1本のみでした。加えて修士での研究と異なります。しかし研究分野については深く説明できる必要があります。特に、背景、提案、関連技術については何が聞かれても答えられるようにしましょう。
よく言われているかもですが、修士でやっている研究については自分が日本一詳しくあれってことです。

してよかったこと

① 研究室同期で知見共有する・しないを決定する

就活って受かる人もいれば落ちる人もいるので、受かった落ちたで研究室内がギスギスするのが見えてました。加えて誰かが就活情報を共有しているのに他がしていなくて結果就活情報を共有している側の人間が損をするような構図になることも考えられました。そこで自身の研究室では6月頃に保持している就活情報をすべて共有することを決定しSlackで知見共有をしていました。知見共有をしてよかったとは思いましたが不公平の構図をなくすために知見共有しないという選択肢を取るのも良いと思います。

② 他人のESを覗き見する

内定者の ES を公開しているサイトを見て自分のESに取り入れるのもおすすめです。特に志望度の低い企業については企業研究をしている暇はないので他人が必死に研究した成果を利用すると楽です。もちろん自分の文章で書き換える必要はあります。

③ OB 訪問

OB訪問はWebサイトや説明会でしれない働いている人が主観的に思っている情報を得られるチャンスでした。
自分はよく「企業に対する不満点・危機感」「どういう人間が多くてどういう人間がその中で活躍しているか」「どうしてその企業に入社する意思決定をしたのか」などを聞けた点と「成し遂げたいもの、10年後どうなりたいか、それに向けて取り組んでいること」などを聴くことで近い業種の方の情報から入社後の自分を描いたりロールモデルを構成するのに役に立ちました。

④ インターン

夏は2-3daysの短期のインターンに、冬は2週間の中期インターンに参加しました。
前者については企業の人と深く交流し、かつどんな仕事内容なのかを学べる点が役に立ちました。
後者については実際に企業で働くことで学べることと実際の仕事内容を通して自分がその企業で活躍できるかを知るのに役立ちます。
加えて後者については交流できる人の数が多くOB訪問のような主観的な答えを沢山きくことができます。
インターン先で企業が欲しいだろう人間を理解し、その人間たるように振る舞うことでその企業からの内定も得やすくなると考えました。
例えば私が行く企業ではフラットに意見を出す積極性(活発性)が求められていると感じたので部長さんが面接でどんな人を取るかを知りたくて勝手にミーティングを突っ込んだり、インターンの学生をまとめて人事の方と懇親会を開いたりしていました。かなりウケは良かったみたいです。(現に人事の方に「君は絶対受かると思った」と言われました。)

しなきゃよかったと思うこと

① 説明会に行く

説明会で得られる情報はたいていWebサイトを見れば得られる情報ばかりなのでそこまで参加する必要はないかなと思いました。

② 1dayインターンにいく

上に同様、意味ないです。選考に直結してるなら受けても良いんじゃないですか?

③ 面接の日程を先伸ばしにする

インターン面接でこれで落ちたのが1回あります。加えて本選考でも引き伸ばしたせいで心が落ち着かないことがありました。落ちるにしろ受かるにしろ早めに結果を知ることで次の行動を早めに取れるというという利点もあります。加えて先に受けた人に合格を出している場合もありました。合格ラインに達していたのに企業ごとに決まっている内定を出す人数が埋まってしまうことで落ちるのは嫌ですよね?

④ メールの添付ファイルを見逃して面接に望む

企業からのメールの添付ファイルにWebページや説明会で言われていないポジションなどの情報が載っていることがありました。ちゃんと見逃して落ちました。滅多にないケースだとは思いますが企業のメールは隅々までチェックしましょう。

まとめ

このように無能大学院生でも上記小手先のテクニックと研究活動を組み合わせることで世間的に一流と言われている、自分と相性の良い企業から内定を得ることができました。より具体的な話を聞きたい場合は連絡をください。また、やるべきこと、してよかったこと、しなきゃよかったことについては思いつき次第追記しようと思います。

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