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保育士日記 〜あしたたんじょうび〜

❇︎  5歳児クラス(年長さん)


担任の仕事の関係で、たまたま入った5歳児クラス。他のクラスはお昼寝中ですが、年長クラスはお昼寝をしないで過ごしていたので、一緒に遊ぶことに。



登園自粛要請中のため、その場にいたのは女の子2人だけだった。お絵かきをしようということになり、クーピーでお絵かきをしているところをお話ししながら隣に座る。クーピーの先が丸くなってきたと言って何本も削っている子どもたちを見ながら、その削られていく色たちが細くくだけてカラフルに集まって、昔わたしが好きだったアイスクリームのトッピングによく似て見えた。



綺麗だねぇ。



そういうと、一人の女の子が

持ち帰ってもいい?と聞いてきた。

気持ちはものすごくわかるけれど、これをテッシュにくるんでもリュックの中で爆発させた経験があるわたしは、その経験をその子に伝えた。その子は2秒くらい考えて、


子 「じゃあケーキ作りたい!!」

私 「いいね!!!」



その子の誕生日は明日だ。

タイミングよく、というかその子も誕生日を意識していたから出た言葉だろうけれど、そのキラキラした顔が素敵で、大きな紙を敷いて、その削られたカスをばら撒いて手でケーキの絵を描きながら遊んだ。


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ものすごく楽しかった


わたしも一緒に混ざってやったもんだから、

子「〇〇先生(担任)には内緒だよ、指切り!」

と言って3人で内緒にする指切りゲンマンまですることに。カラフルな手での内緒の指切りゲンマンは、わたしまで子どもたちの温度に溶け込む事ができた気がした。


子どもの発想のまま遊びを広げていく楽しさはここにあるとわたしは思っていて、大人では2秒で考えもつかないアイデアを出してくれる。そして子どもたちはその場でとにかくやってみる。


ケーキを作るという目標から、新しい楽しさが見えて(手にたくさん色がつく、上に紙をのせてトントン叩いてくっつくかやってみるなど)遊びが変化していく。子どもたちにとっては目標よりもその時優先されるのは楽しさであって、その場でどんどんチャレンジする。



大人の目線でいくと、クーピーの残りのカスはゴミになってしまう。また、2人という少人数だからサッとできてサッと片付けもできたけれど、これがもし全員集まった中だったら、わたしもうーんと考えてしまったと思う。だけどこれも大人の事情だ。



大人の事情や、保育の常識のまま保育を進めてしまうと、大人はやりやすいが、子どもの気持ちは無視されてしまう場面を何度も見てきた。



また、クーピーのはまっているくぼみに色を塗って、その色が帰る場所を決めている子はものすごく多い。ものすごく多いということは、これは発達の段階で通る道もいうこと。これについても また変なことして〜 という人もいるけれど、そう思っても言葉には出さないでおく。わたしも通った道だ。なんなら小学生でもそんなような事をしていた記憶がある。色を塗っておかない方が箱が綺麗だ、という考えは、もっと後になってやってくる。



子どもはとてもアイデアマンだから、その素敵なアイデアに沿ってまずやってみて、見守る。できれば遊びに入る。そうすると、なにが楽しくてやっているのかが見えてくるようになるとわたしは思う。外から見た遊びと、実際に遊びに参加した時に見えるものは全然違う。ヒントがいっぱい隠れているのだ。



満足してみんなで片付けをして、

先生またきてね!バイバイ!

と笑顔で言われた時は嬉しかった。



 それでも、家に帰ってきて遊びを振り返ると、大きく紙にケーキの絵を描いて、上からパラパラトッピングを散らせて、ハッピーバースデーの歌を歌って、フー!のところまでやった方が良かったかなとか、わたしもその場でのアイデアが乏しかったかなとかいろんな考えをしてしまうものでした。。。

フー!をしたらこのカスが飛んでいく、散らかる、という大人の発想に負けて、その場で提案できなかったけど、5歳児クラスにもなれば、フー!の真似だけする、なんてことも可能なのです。明日会ったら一番におめでとうを言おう🎂!






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