これからも、Tシャツに心を塗る。

タンスの中身の8.5割が、Tシャツだ。その中の6割が白Tシャツだ。それくらい私は長年、Tシャツに信頼を寄せている。

私はバンドが好きで、バンド好きは、Tシャツをすこぶる買ってしまうのだ。

バンド好きの方なら共感いただけるだろう。（多分）

なぜか。

まず1つ目、好きなバンドのツアーでは、「〇〇ツアー2021」などと書いた、ツアーでしか買えない限定Tシャツを買ってしまいがちだ。バックプリントにツアーの詳細がずらりと並んでいるのが一般的。

買った瞬間着替え、ライブに参戦。ツアーTを着ると、自分がこのツアーの一部になれたことにすごく誇らしくなる。はちゃめちゃにアガる。

このようなTシャツは、数年後のまた別のツアーで着た際に「え！この人この時期から好きなんだ！」「このツアー行ってたんだ！」などと思われるだろう。

また、このTシャツをまったく別ジャンルのバンドのツアーで着て行ったとしても、知らない人が見ても「こういうバンドが、この時期にツアーしていたんだね」「この人いろいろ聞くんだなあ」と思われるだろう。

好きなバンドのツアーTシャツは、優秀である。

次に2つ目、フェスのTシャツも買ってしまいがちだ。

正面にはフェスのロゴ、バックプリントには出演アーティストの名前がずらりと並んでいるのが一般的。

シンプルに記念として買う場合もあるが、フェスというのは長時間の参戦なので、汗をかいて着替えたいときや、急な悪天候で体が濡れてしまって買う場合もよくある。フェスTを着ると、年に一度しかないフェスに自分がいることにすごく誇らしくなる。はちゃめちゃにアガる。

このようなTシャツは、数年後同じフェスで着た際に「え！この人この時期から行ってるんだ！」と思われるし、好きなバンドのツアーで、そのバンドが出演していたフェスTシャツを着ると「フェスにもライブハウスにも行く人なんだ！」と思われるだろう。

もし仮に、好きなバンドのツアーで、そのバンドが出演していないフェスTシャツを着ていたとしても、「このフェスをリスペクトしているんだなあ」と思われるだろう。

フェスTシャツも、優秀である。

しかし上記の2点は優秀ではあるが、弱点がある。なかなか普段使いできないことだ。

それを解決するTシャツが、3つ目、好きなバンドのTシャツだ。

ツアーTシャツと何が違うのかというと、シンプルにバンドのロゴだけが描かれているTシャツ、バンド名がロゴとはまったく形を変えてデザインされたものが描かれたTシャツ、イラストが描かれたTシャツなど、バンド独自で、ツアーが開催されなくても突然販売される系のTシャツがあるのだ。

私は、ツアーTやフェスTも買うが、バンドTばかり買ってしまう。

なぜなら、すこぶる普段使いできるから。

ツアーTやフェスTは、少し派手なものや、文字が描かれている場合が多いので普段では着づらい。しかしシンプルなTシャツは、部屋着はもちろん、近所のショッピングモール、デート、旅行、仕事、どこでも着ていける。

シンプルなのにバンドに関するTシャツを着ることができるのは、このバンドが好きな自分にすごく誇らしくなる。普通のTシャツを着るより、はちゃめちゃにアガる。本当にほぼ毎日着ている。

そしてその中でも、白Tシャツは最強of最強なのである！！！

ワイドパンツにも、スキニーパンツにも、ショートパンツにも、ロングスカートにも、合う。オーバーオールを着てもいいし、ダボっとしたTシャツにはワンピースにもなる。Tシャツをインして腰を高く見せても、Tシャツは外に出してストリートなイメージにしても、合う。とにかく合うのだ。

さらに、Tシャツは着るのがすごくラクである。

ラクに着れ、ぐるぐるといろんなパンツに合わせることができ、さらにバンドが好きな自分に誇らしくなるこの好循環に、私の生活は支えられている。

私の好きなブランドのデザイナーさん（バンドやっている人）が、「Tシャツは自分のイラストを最大限に表現できるキャンバス」とおっしゃっていた。

それを聞いて私は、「Tシャツは自分の心を最大限に表現できるキャンバス」だなあと思った。

（↑前髪邪魔になってきてピンで止め出す人w）

今日はウキウキな気分だな〜って思ったときは、やっぱり派手なTシャツを着たくなるし、今日は落ち着いた雰囲気がいいな〜って思ったときはシンプルなTシャツを着がちである。

そんなこんなで、Tシャツが集まっていくたびに、いつも心の気分を映して、描いて、塗ってくれるTシャツが好きになった。

Tシャツを着るのは、たのしい。

毎年夏になると、Tシャツばかり着ている。それはやっぱり、Tシャツを着ることが楽しいから。

何年経っても、Tシャツを着ることを楽しめる人でいたいなあと思う。

（↑2020年のnoteフェスのサポーターTシャツ！めちゃくちゃ着てます）