るんるんヒロキ

俺が俺にオンデマンド。ひろきです。 みんなでおっきいパエリアを作りたいです。 俺が俺に…

るんるんヒロキ

俺が俺にオンデマンド。ひろきです。 みんなでおっきいパエリアを作りたいです。 俺が俺にオンデマンド。ひろきでした。

最近の記事

待ち合わせ場所は

止まった時間が動くかもしれないから、 喫茶店の前にある公園で誰かを待っている。 アリの足をちぎる子供の純粋さ、 知らない人と抱き合ってる、金髪になった同級生のグロテスクさ 家族写真付きの年賀状。 絶望の裏側ではいつも希望が息をしていて、 その希望をどうやって形にするかが青春だとするならば 僕は僕の思う正解を形にできていたか。 ぬるま湯みたいな日々が痛くて 鼻の奥がツンとして、涙と一緒に顔に馴染んでいく。 秋のトンネルを抜けようとしている。 両耳のノイズキャンセリ

    • どっちつかず

      夏と秋が狭い椅子にぎゅっと座っているような。 喫茶店のテーブルに、アイスとホットのコーヒーが丁度半々に並んでいるような。 金木犀が散って、降ってきた雨に埋もれてぐちゃぐちゃになった花びらとか。 そんな季節が好き。 半袖と、カーディガンを羽織った人が一緒に歩いているような季節が好き。 誰かといると暑いけど、1人はちょっぴり涼しすぎるよね。 ごめんね、昨日学校来れなくって。

      • かいそう

        新幹線のホームは同級生と、慕われていた後輩でいっぱいだろうから、 ほんの少しの勇気が出なかった僕は最寄駅ホームのベンチ。310円の切符と2人。 「入力中…」 心の奥が透けている。 アコースティックギターと花束抱えて窓側の席に座っているであろう君は写真フォルダでも見てるのかな。 応援はしないけど期待はしてる。 またふらっと現れると思う。 勘違いの夏に気付く秋になる。 きっとまた踏み外す。

        • 歌詞カード

          It’s Automatic いつお泊まり? 自分の辞書にない言葉を、自分の辞書にある言葉で置き換える。 後で歌詞カードをみて、そういうことだったんだなって気付いたりする。 花火が終わって、食べ終わったかき氷の入れ物を持て余してる帰り道。 「また来年も来ようね」 どいうこと? 好きってこと?

          33日

          「夏を神様にしちゃってたんだと思う。 おっきい入道雲とかアイスとか、夏祭りとか、毎日楽しい充実した夏休みとか 本当は暑くてジメジメしててうるさいし、クーラーの息しか吸ってない。」 遊びまくってた次の夏休みがバイト漬けだったりするし。 やっと2人で会えるようになった今年の夏に君は文句言ってる。 自由じゃない夏なんて知らないけど、 自由すぎるとこに神様を感じるし、そういうとこに僕はちょっとずつ腹を立ててくんだと思うな 「忘れてほしいことと覚えてて欲しいこと、水に浮かべ

          No Image!!!!

          キッチンハイターがプールの匂いで。 去年の夏祭りで君を見かけてしまった時から、僕の焼きそばはいつだって花火の味がするし。 修学旅行の帰り道、見覚えのあるローソンに妙な安心感と寂しさを感じたり、 なんともなく過ぎていった毎日に潜んでいた激しい感情も、 居抜き店舗みたいに、何事も無かったかのような顔して立ってられんのかな。 起きたら殺してほしい。どうしても君の罪になりたい。 「おはよ、そこテストに出るって」

          水になりたい

          「このニキビ、治んないんだよね」 タバコを吸いながらふてぶてしく呟く横顔 「健康診断の数値悪かったんだよね」 ビールを飲みながらぶすっとした顔で言ってる 「あーあ勉強わかんない」 参考書のすみっこに小さい猫がいる 「お金ないな」ってほぼ最低賃金のバイト先に来月のシフトを送った。 この温度、温度で僕達は繋がっている。

          「もう1回会うのはやめにしたの。雨降ってたから。」 昨日の関東は快晴の予報だったけれど、彼女の言う雨はきっと胸の中のものだろうと思う。 胸の中の雨なら尚更外に出るのには向いてないだろう。  記録的な猛暑が続くのも、行きつけの中華屋が潰れたのも、君が髪の毛を伸ばしているのも、僕にとってはどれも自然的で。理由なんて聞いてもどうしようも無いように思える。  こっちの梅雨は明けないよ。 言葉にできない感情を、あなたに隠しているのは祈り

          湖みたい

          カンニングするために撮った漢字張の写真を消せないでいる。  冷凍保存のポッドに入る1万人は流れ星の着弾から30分後、先着順で、新宿駅では暴動が起きた。こんな状況でも律儀に券売機の前に立っている人がいて、平和ボケっぷりにちょっと羨ましくなったり。  東京がこんなことになるってネットの情報を信じて大阪に逃げた友達のことを考えている。私あんたのピュアに追いつけなかったな。  地下に向かうエレベーターで写真のフォルダを開いた。数年前なのにほんとに楽しそうにあのこと笑ってる写真。

          僕はこっちだからまたね

             8月に雪が降って、流れ星が何個か街を壊して、12月にアスファルトが溶けた。 インフラは死んで、廃品回収のテレビにツタが絡まってる。  大型客船で新種の菌が発見された時もなんだかワクワクしたし、世界がこんなになってもこれからの大学生活への期待しか頭になかったな。  あの部屋のドアを開ける。脱ぎ捨てられた上着とシワシワになったシーツにうっすら雪が積もっている。 あぁそっか、彼は切符を買えたんだな。 きっと思い出の剥製だから。シーツのシワは伸ばさないまま。

          僕はこっちだからまたね

          君が2周目を生きるのは

          久々に着たアウターのポケットから10円ガムが出てきた。白と黒のキャラクターがギョロっと笑ってる包装紙のやつ。  「体に気をつけてね!今までありがとう」 ゾッとするくらい穏やかな置き手紙を置いて出ていった彼女。 お金がなくて死にたい。できればホームに飛び込んでという会話をした時に 「でも改札を通る分のお金はかかるよ」っていわれたときからなんか気になりはじめて、猛アタックの末に付き合えたのが3年前。 深刻になる地球温暖化を止めるため、人類の半分を冷凍保存して、地球の寿命を引き延ば

          君が2周目を生きるのは

          はかいこうせん

          「今日の面接、優秀な人材が来るといいなぁ」 ガチャッ 「キリンのケンタウロスです。」 「ノックはしなさい」 「……」 「…」 「謝れ!!!!謝れって!!意味わかんないもー!!!ノックしてって!!!ノック!ノックノックノックノック!!!ノックして!!」 「ん」 ところでみなさんは幸福感じてますか よかったね。 僕の最近の幸福はこれ。 熱 出たんです「おいおい幸福って言ってんじゃん」 お前らの顔が退屈に染まっていくのがひしひしと伝わってきます。 でもさ、熱の

          はかいこうせん