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相手を想う

3月のカレンダーの絵や言葉を描くにあたり、2011年3月11日に発生した東日本大震災以降、被災された方や亡くなった方を想い、生と死について改めて考えるようになった。

きゃうちゃんカレンダー2024の3月

「生きている」ということはこの世界で何かしらやらねばならぬことがあるのではないかと思っている。そして一人では生きていけない。誰かと必ず繋がっているし、それは人だけではない。
一人で生きていると思っている人は、どれだけ多くのものが繋がっているか考えてみてほしい。

きゃうちゃんカレンダー2023の3月

誰にも理解されず自分は孤独だ、と、そう考えてしまうときもある。でも本当にそうだろうか。世界中の人、いや人だけではなく生きているもの全員に理解されないか確認したわけではない(まず全員って無理だし)。ということは、理解される可能性が残っているのだ。基本ポジティブ思考なので、極論を言うことが多くて笑われるw

きゃうちゃんカレンダー2022の3月

大切な家族や友人に永遠に会えなくなるというのは胸がギュッと押しつぶされるように辛く悲しい。心にぽっかりと穴が開いたように何もできなくなってしまう。私も立ち直れないくらい憔悴したときがあった。そんなとき相方に「短かいと思う人生でも、命を全うしたんだ。精一杯の役目を果たしたんだよ。」と強く言われ、ハッとした。

きゃうちゃんカレンダー2021の3月

虹の橋を渡ったあの人は、あの子はどういう気持ちなのか。
ただ悲しい辛いとずっと思い続けるのは、自分の気持ちだけで相手を想っているようで自分のことばかり想ってしまっているのではないか。

きゃうちゃんカレンダー2020の3月

虹の橋を渡ったあの人もあの子も「前に進みたい、次の生に向かいたい」と思っているのに、残されたものが泣いてばかりだと心配で前に進めないなんてことがあったら。。
どんなに泣いて悲しい思いを抱え続けていようが、無慈悲にも時は進む。前を向くしかない。一緒に前を向こう、そう思って歩み出すことにした。

きゃうちゃんカレンダー2019の3月

楽しかったこと、嬉しかったこと、たくさんあるはず。そんな思い出を引き出して、相手を想う。

きゃうちゃんカレンダー2018の3月

それから、
がんばってがんばってなんとか踏ん張って生きている人に「がんばれ」と言うのは好きではない。
本当に苦しくて辛くて、それでも前に進むしかなくて。でも張り詰めた糸が切れてしまったら消えてしまうような、そんなとき。
そんなときに「がんばれ」って言われたら、私なら「これ以上どうがんばれと言うのか」と思うし、安全圏から言葉を投げられているような、突き放しているようなそんな気がしてしまう。もちろん言ったほうはそんな意図はないとわかっていても、どん底にいるときはそう受け止めてしまうのだ。

がんばれと相手にことばを掛けるのではなく、自分もいろいろなことに負けず前を向こう。この世界を一緒に歩もう。場所も道も環境も違うけど、空は同じ。月も星も太陽も。

きゃうちゃんカレンダー2017の3月

だから自分なりにできることをする。一緒に前に進めたらいいな。。
そんな想いで2012年カレンダーから3月の絵を描いている。

きゃうちゃんカレンダー2016の3月

さて、今年のカレンダーの3月絵に戻るが、最近は「相手を想う」ことが欠けていると感じる。
人はとかく己しか見えなくなり、相手を忘れてしまう。
相手の生死は関係ない。
表面的ではなく、相手の気持ちや相手がもつ背景に想いを馳せる。

言動の前に「相手を想う」それだけで変わるものがある。

最後に、、、
きゃうちゃんカレンダー2024はminneで発売中です!
3月になってしまったけれど、若干在庫ありますので引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

https://minne.com/@kyauchan

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