器に溶けて、カタチを成す。
器はどこにでも、在る。
Tシャツ、音楽、ダンス、企業理念、料理のレシピでさえ。
なんにでも、それは器となる。
好きなものを選ぼう。
器の出どころは、さまざま。
手作り、ブランド、まがいもの、市販品、芸術品など色々。
ただ、ヒトは何にでも溶け込める。
好きなものを選ぼう。
ヒトは、器に注がれ、カタチを得る。
固まったとき、それは自身のものだと言える。
固まるとは、ヒトが持つ「何か」での、カタチの理解である。
器と一体化するときの高揚感、あれこそ理解なのだと思う。
カタチを持てば、それを愛することが出来る。
自身をも、愛することができる。
カタチを持てば、それを表現できるようになる。
他人をも、巻き込むことができる。
求めているならばきっと、次の器を求め始めるだろう。
そうしてまた溶け込み、カタチを成す。
人生とは、あるべきカタチを見つける、永い旅。
旅先も道中も、きっと楽しいだろう。
おわり。
P.S.
どうもわたしは、器での例えが好きらしい。
見上げれば大空が。見下げれば大地が。 俯瞰の位置では、多くを見ることができる。