SNSとりかえばや物語〜プロローグ

【ことの発端】
マックが今ならチキナゲ390円！ミルキーとのコラボシェイクも飲みたいし…今日の晩御飯はコレでいいや！

ーーーおりしも緊急事態宣言が発令された都内

◯マクドナルド
「21時に閉店なんだ。ふーん。早くない？（一応24時間営業店だかここ一年はどうだか知らない）20時過ぎたのでテイクアウトのみか…」
ーーしかし前のお姉さん。
ややこしい注文なのか？あるいわベジタリアンなのか？（そもそもベジタリアンはマックにこないと思う）
注文するのにえらい時間がかかっていなはるわ…。
あるいわ？アレルギー体質なのか？（そもそもアレルギー体質の人も…略）
コレとこれの組み合わせは出来ますか？とか色々とクルー（マックの定員さん）に質問責めをしている。

その間、わたしはスマホをいじり（適度な距離を保ちながら）後で待っている。

「明日の天気は…？今の気温は…？」
画面スクロールしている

「ん？なんかTwitterの調子が悪い？」
（グルグル回って画面が開かない感じ）

　まぁ外だからな→外出していると無料Wi-Fi拾おうとして遅くなることがよくある。
（まぁ、いっか）やっと順番がきた。

この時、カバンにそのままロックもかけずにスマホを放りこんだ。

◯マクドナルド店内
注文終わってー受け取り待ち（幾人か待っている人を見ながら）あのどうみてもホームレスに近そうな…席を陣取っているおじさんは21時閉店になったら何処へ行くのだろう（ホームレスではないかもしれないが、帰る家がなさそうな人。飲み物一杯で何時間も粘るおじさん）
「そういえば最近は野良ウーバーeatsをあまり見かけなくなったわ…」

・野良ウーバーeatsとは？
マクド前に四角いカバンを抱えたまま自転車でたむろっている集団。去年はゴロゴロ見かけたが、ここ最近はグッと数が減った。

◯夜道
（シェイク溶けたらマズいから…）寄り道しないで真っ直ぐ帰ろう。またスマホをいじる。
「…？…」
Twitterホーム画面に見知らぬお姉さん？が表示されている。
「はて？どなたかしら？わたしのアイコンじゃないようにみうけられますが…？」

そう。わたしはあくまでも呑気だった。

その後、12年間使ったTwitter垢を一瞬で失うことになるなんてその時は思ってもみなかったのだ。

緊急事態宣言下だが、やっと訪れた春の陽気と夜の買い出し散歩に浮かれていた。（ちなみに今日初めての外出である）

マスクはしているが何処からかジャスミンの花のかおりが漂ってきてマックのチキナゲの油の匂いと被る。

「うっ。。。で、でも匂いを感じことが出来るのは嗅覚が正常な証拠だしぃ」

前向き♩前向き（関ジャニの曲）我が人生のーうんちゃら〜ら〜（サビ部分しか知らない）など脳内ハミングしながらアパートに戻ってきたのである。

つづく

※このnoteは多少のフィクションも入っているけどほぼ実話どす。

母さん、わてのあのアカウント、どうしたんでせうね？
ええ、春、碓氷（マクド）から霧積（アパート）へゆくみちで、ネットの海へ落としたあのアカウントですよ。