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不安と焦燥感

 一日の終わり頃、突然不安がやってくる。きっかけは些細なことであったり、特に何もなく急に怖くなったり。小さな不安がどんどん肥大していって、現状の嫌なことだったり、将来の不安だったり、自己嫌悪、何も報われない、認められない、過去の悲しいこと、寂しさ、孤独感、不安で不安で仕方がない。不安な時をどうやり過ごせば良いのか分からない。苦しくて、涙が出てくる。薄ぼんやりと「死にたい」が浮かんでくる。でもきっとわたしは死なない。それだけははっきりしている。無念の中死んだ父の記憶があるから、自分から死ぬことはしないと決めている。この恐怖は希死念慮には繋がらない。ただただ終わりの見えない不安だけが襲ってくる。どうしたら良いのか分からないので、体を叩いたり、噛んでみたりするくらいで、血を流すことをしたり、薬をいっぱい飲んだり、お酒を飲んだりすることはない。ただ、泣きながら、苦しみながら、この不安と、真正面からぶつかり、耐え忍ぶ。こういう時は、みんなはどうやって過ごすんだろう、と疑問を抱きながら、不安とたたかう。生きるのが怖い、不安が怖い、助けてと思っても、誰に助けてもらえばいいのか分からない。不安が怖い。どうしてこんな不安な気持ちで生きていかなければいけないんだ。どうしてこんなに不安なんだ。体も心も元気だった時を思い出し、あの時は本当に元気だったなぁと痛感する。早く不安から逃げ出したい。しばらくすると、不安の方も、なんだか、まあなんとかなるような気がしてきて、不安だけど明日もいつも通り朝起きて生きていきますよー、という気持ち。またいつ不安が来るか分からないまま、やっと見えてきた安寧に溜め息をつく。そろそろ動かなきゃ。寝る準備をして、明日に備えなければ。不安がまた来てしまう前に、眠ればいい。不安と、倦怠感で、なかなか体は動かない。早く眠りたい。布団に入り、眠る瞬間が一番幸せだ。不安とは無縁の、あの眠りに早く辿り着きたい。頑張れ。



追記
翌日ですが、昨日と本当におんなじ人間か?と思うほど、心も体も軽い。不安なんて1ミリもなくなった。それはそれで怖い。これはここ数年、よく見られる症状で、メンタルや精神疾患ではなく、内科系の病気から来る不調かもしれないと、最近ようやく発覚した。余談ですが、メンタルクリニックや精神科を受診する時、絶対に血液検査もした方が良いですよ。これは本当に、すべての病める人間に伝えたい、大事なこと。

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