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仏教の目指すもの②

人生は「苦」であるというのが仏教の一大問題意識であり現実認識。そして実践上の真理でもある。
伝説では「四門出遊」がブッダの決定的な出家の動機になったとされる。東の門から出たブッダは老人が歩いてるのをみて、老人の苦とすべての人が老いるということを知る。
次に南の門から出ると今度は病の人が倒れかけているのに出会う。
次にブッダは西の門から出ると棺を運ぶ列に出会う。死とはなにか、その死が自分にもすべての人に訪れることを知る。
次にブッダは北の門から出る。そこには1人の出家者がいて「何者か?」と聞くと出家者は解脱を求める者であると答えた。
この「四門出遊」の伝説から「四苦」という考えが生まれた。人間はすべて4つの苦しみを持つ、即ち「生、老、病、死」である。

仏教は苦をいくつかに分類している。
まず「八苦」
1、生苦(しょうく)…生まれる苦しみ。生きて生活の苦しみは外されるがわたしは生きるという苦しみをあえて入れたい。

2、老苦(ろうく)…老いる苦しみ

3、病苦(びょうく)…病の苦しみ。病の苦しみはその人にしかわからない相当なもの。

4、死苦(しく)…死ぬという苦しみ。人間に限らず最大の恐怖である。

5、愛別離苦…愛しいものと別れる苦しみ。肉親と別れる、かわいがってたペットと別れるなどでこれらは激しい苦に他ならない。

6、怨憎会苦…愛別離苦と正反対で憎み憎むものと会わなければならない苦しみ。愛別離苦と怨憎会苦は人間関係の苦しみと言える。

7、求不得苦…求めても得られない苦しみ。思い通りにならない苦しみ。

8、五蘊盛苦…仏教では五蘊という5つの要素が人間を構成してるとする。心身を構成している五蘊に執着すると苦悩が生じる。この五蘊盛苦は前の7つをまとめたもの。

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