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東京オリンピックあれこれ

お疲れ様です、カワチです。標題につきまして。

前回東京オリンピックに関して賛成の立場からあれやこれや書きました。
今回は、東京オリンピックが無事終わったということで、感想をざっと書いていきます。共感できるとか、違う意見があるとか、そういうお話が出ればいいです。

過去最高のメダル数

スポーツ大会の結果として、メダル獲得数は大事な数字だと思うのですが、日本は金メダル27個、銀メダル14個、銅メダル17個の合計58個のメダルを獲得しました。特に新種目のスケートボードでは金メダルの過去最年少記録が更新されるなどの盛り上がりがありました。

1年長引いたことで、ベテラン選手など調子を合わせきれなかった選手もいる中で、これだけのメダルを獲得できたのはすごいことです。自国開催の強みが出たのではないでしょうか。また、観戦する側としても、日本の選手が頑張っているところを時差なく応援できたので、無観客・テレビの前とはいえどもかなり盛り上がることができたのではないでしょうか。

日本選手の活躍という視点では、この東京オリンピックは大成功だったと思います。

運営はどうか?

選手の活躍は良しとして、運営はどうだったのでしょうか。

ボランティアの扱いの可否などを意見する記事などがよくありましたが、実際のところはどうなのだろう?と感じています。私は個人的にSNSで、ボランティアを実際にやっていた人のいくつかの投稿を見ましたが、大きな不満はないようで、むしろボランティアの仕事に誇りを持っているように見えました。
また、選手村や競技場の様子もTikTokやInstagramなどのSNSに投稿されていて、競技に関して以外外出ができない海外の選手たちが楽しんでいる様子、満足しているのがよくわかりました。
オペレーションの中で、大きな問題が生じることはなかったのでは?と感じました。もちろん私はオリンピック内部の人とかじゃないので、報道されている範囲でしか物事は分かりませんが…

そのような中で、ボランティアの弁当廃棄問題は今後考えるべき課題ではないでしょうか。関係者が多い中でたくさんの発注がされたものの、様々な事情で予定していた消費がされなかったことで、廃棄が多く出てしまったのだと思います。
子どもや十分な食事が取れていない人に配るべきだという意見もありましたが、おそらく衛生上のリスク等が管理できないのでしょうね。
実際に消費される数に見合った発注ができればいいのでしょうが、大口でまとめてとなるとなかなか難しいのが実際のところです。食品ロスが課題になるなかで、日本の技術でそれを乗り越えるようなシステムがあればより良かったし、今後に期待したいところです。

運営はどうか?-コロナ関連-

コロナに関する運営のあり方、バブル方式が疑問視されていました。本当に対策できるの?ということです。東京都や全国のコロナ感染者数は大会開催期間中に大幅に増えました。
これを見てオリンピック"で"感染拡大した、という人がいますが、そうではないと思います。選手や感染者はこまめにPCR検査をして、陽性になった場合は隔離の措置がされていました。バブル方式自体は完璧ではなかったかもしれませんが、全員にPCR検査をして陽性者を見つけ次第隔離するという、コロナ初期に求められていたような対策が、オリンピックの中では相当に実現されていました。

ただ、観戦している海外の関係者がマスクをつけていない場面や歓声をあげている場面がテレビに映し出されていたりして、国民の感情としては、オリンピックしているから私も外出していいとか、ひと目雰囲気を味わいに競技場周辺を見に行こうという人が増えたのは事実でしょう。

また、命と引き換えにオリンピックをするのかというようなオリンピック中止を求める声も最後まで根強くありました。これはこれまでのオリンピックの不透明さやコロナ対策に関しての政権批判など、色々ひっくるめて巻き起こった意見です。
IOC,JOCや政府は、「安心・安全」「感動」と聞こえの良いワードを使って綺麗ごとのように話すのではなく、コロナ禍で開催することにどのような意義があるのか、感染者への対応、海外からの関係者の対応などについて、泥臭く、分かりやすく説明するべきでした。表面的な聞こえのいい言葉が前に押し出されてしまったことで、国民の感情からより乖離しているように見えてしまいました。

課題は発信力と誇り

全体としてはそれほど悪くなかったと感じる東京オリンピックでしたが、日本国民に対しては、コロナ禍でオリンピックを行うことにどんな意義があるのかというところが全く伝わっておらず、お金の無駄遣いも含めて開催直前まで「悪者」のように扱われていました。
課題は一貫性のある発信力がなかったことと、それによって日本国民が誇りを持てないまま進んでしまったことにあると思います。

・おもてなし
実際に東京オリンピックはそれほど「悪者」ではなかったと思います。私が選手のSNSを見ている限り、日本のおもてなしは海外の関係者には十分伝わっていました。
選手が投稿したSNSでは、選手村の快適な暮らし、提供される食事サービスや日本食、ドリンクを買えるパスや、シューズが無料で作れたり、近未来的な自動運転バスの様子などが映し出されていましたが、これらの素晴らしさが日本国民に対して伝わっていたかというと、そうではないでしょう。
例を1つあげます。エアウィーブが開発した段ボールで組み立てられるベッドは、環境に配慮した上に十分じょうぶに作られていましたが、海外選手が故意に壊した報道が流れたことで、壊れてしまう段ボールのベッドなんて可哀想という印象が広がってしまいました。
日本が提供する素晴らしいサービスや技術のおもてなしの内容がもっと国民に伝わっていれば、お金を使っておもてなしすることに誇りを持つことができていれば、制限があるなかでも日本を楽しんでね!という前向きな気持ちでオリンピックを迎えることができたのではないでしょうか。

・開閉会式の演出
一貫性のある発信力というところでは、開会式や閉会式の演出に非常に憤りを感じました。これも国民が誇りを感じられない大きな一因になったと思います。
オリンピックの開閉会式は、海外に対して自国の文化や技術を大いにアピールすることができる場です。確かに担当者の変更など内部の問題はありましたし、現場の方々はすごく大変だったと思います。が、何を伝えたいか分からない演出で失われる国益は多大なるものです。どれだけ内輪の人事で揉めようとも、あの場では最高の演出で日本をアピールするべきだったはずです。
(個人的に演出の中身としては、「多様性」という言葉に過剰に反応したせいか、どこの国でやっているか分からないような演出だったことが非常に残念でした。)

演出に対する解説に関しても(これはNHKですが)きちんと解説されていないために伝わらないところが多々ありました。
例えば市川海老蔵がなぜあの演出をしたのか?という点では、あの演目は「暫」という悪者を懲らしめるヒーローという演目でした。悪者=コロナという意味があり、伝統文化を海外に伝えるという価値のある演出であったのに、その解説がきちんとなされなかったために、見ている一部の日本国民は「?」となってしまいました。森山未來のダンス等も同様で、海外ではそれなりの解説がされていたようです。

・復興五輪?コロナ禍からの復活?
元々東京オリンピックのテーマとして、復興五輪が掲げられていたはずでしたが、結局のところそれがすごく薄くなっていたように感じます。
被災地での競技開催や、聖火リレーなど、復興五輪に関わる取組みは行われていました。しかし、コロナ禍からの復活、コロナに打ち勝つというメッセージが終始強くなってしまい、復興五輪どこ行った?という印象でした。
個人的にはすごく残念でしたが、福島の桃が賞賛され、それを広めるプロジェクトによって、少し報われたところがあると思いました。

まとめ

さて、荒削りな意見で非常に長くなってしまいましたが、東京オリンピックあれこれを書いてみて思うことは、これが日本の現在地ということです。1964年とは違う、今の日本の良いところ、ダメなところが露呈したなと思います。

ただ、悪者にされがちな今回のオリンピックでしたが、そんなに悪いところばかりじゃなかったということは強く伝えたい点です。何かしらの視点でもって東京オリンピックを開催して良かったなと国民が思えるようになればなと感じています。

皆さんは何かオリンピックに対して意見はありますか?機会があれば教えてください。全然関係ない余談ですが私はミライトワとソメイティ、気に入っています。

今日はこれで終わりです。最後まで読んでくださってありがとうございました。

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